キャンプやBBQ、海水浴など大勢が参加したイベントの写真、どうやって配りますか? LINEのグループに送信、メールに添付、方法はいろいろありますが、WEBで見られるよう手配し自由にダウンロードしてもらうのがベストです。でも手間がかかるんでしょ?……いえいえ、「写真」アプリとiCloudの機能を使えばかんたんにできますよ!
WEB公開用の「共有アルバム」を作成しよう
macOSに付属の「写真」は、デジタルカメラで撮影した写真を取り込み、管理するアプリです。USBケーブルで接続したデジタルカメラまたはSD/microSDなどのメモリカードから、またはiPhone/iPadから取り込んだ写真を、撮影した日時や場所などを基準に分類してくれます。
たくさんある中から"これぞ"という写真は、「アルバム」として管理できます。「2019年夏・ハワイ」とか「令和元年社内旅行」などとわかりやすいタイトルを付けられることはもちろん、スライドショーにも利用できます。まとまった数の写真を誰かに見せるときにも、アルバムを作成したほうが後々手間がかかりません。
ほかのユーザに見せたい/渡したい写真は、「共有アルバム」としてまとめます。iCloudのサービスのひとつであり、macOSの場合「システム環境設定」のiCloudパネルを開き、「写真」行の右端にある「オプション...」ボタンをクリック、現れた画面で「共有アルバム」をチェックすると利用可能になります。
共有アルバムを作成するには、写真一覧画面で(アルバムに含める予定の)写真を選択した状態で、画面右上の共有ボタンをクリック、候補の中から「共有アルバム」を選択します。次に現れた画面で「新規共有アルバム...」をクリックすると、共有アルバム名やコメントを入力する画面が現れるので適当に入力し、「作成」ボタンをクリックします。
作成した共有アルバムは、iCloud上に保存されます。1つのApple IDあたり最大200、1つの共有アルバムには最大5000の写真/ビデオを保存できますが、iCloudストレージは消費しないため、Apple IDを持つMacユーザにとってはほぼ無償で利用できるサービスと理解していいでしょう。
「共有アルバム」はiPhoneでも作成できる
作成された共有アルバムはiCloud上に存在するため、同じApple IDでサインインしたiOSの「写真」アプリでも同様に閲覧できます。反対に、iPhone/iPadで作成した共有アルバムもMacの「写真」で閲覧できますから、iPhoneで撮影した写真をMacに転送せず共有アルバムを作成する(写真はiCloudへアップロード)という使い方も可能です。
iPhoneの写真アプリで共有アルバムを作成するには、「アルバム」タブの左上にある「+」ボタンをタップし、画面下部に現れたシートで「新規共有アルバム」をタップします。
共有アルバムのアドレスを連絡しよう
Macで作成したかiPhoneで作成したかにかかわらず、作成した共有アルバムは(Macの)写真アプリで閲覧できます。共有アルバムを開くと画面右上に現れる人型の「メンバー」ボタンをクリックし、「公開Webサイト」にチェックを入れると、その共有アルバムはWEBブラウザから閲覧できるようアドレス(URL)が発行されます。
このURLを友人/知人へ伝えるには、参加依頼欄にメールアドレスを入力するか(文面は自動作成されます)、アドレスをコピーしてLINEやメッセンジャーなどのアプリを使い送信します。
メールで友人/知人へ伝えた場合、その人物がMacまたはiPhone/iPadを利用していれば(Apple IDとひも紐付いたメールアドレスあてに参加依頼を送る必要あり)、「写真」アプリを使い閲覧することができます。その共有アルバムに写真を追加したり、コメントを書きくわえたりできるので、仲間内で盛り上がるには申し分ありません。
相手がAndroidやWindowsなど「写真」アプリを利用できる環境にない場合には、WEBブラウザで閲覧することしかできません(写真/コメントを追加できない)。しかし、写真を閲覧するにはじゅうぶんですし、必要であればダウンロードすることも可能です。
URLさえわかれば誰でも閲覧できるため、他人に決して見られたくない写真を公開する用途には使えませんが、検索エンジンでヒットすることはありません。URLの一部は推測困難な(人間にとって意味がない)文字列ですから、まったく知らない人に閲覧されてしまう可能性は低いでしょう。1週間など期間限定で公開するぶんには、効率的でわかりやすい写真の共有方法ではないでしょうか?