今回訪れた岩手県八幡平市安比高原の最大の魅力は、世界中のスキーヤーから「奇跡のシルキースノー」と賞賛される雪質のゲレンデ。特にバブル期のスキーブーム、コロナ前のインバウンド観光需要と大きく盛り上がってきた。
そんな安比高原では2020年11月から、インターナショナルリゾートに向けた開発事業「安比バレー構想プロジェクト」が進められている。「観光・教育・健康(ウェルネス)」の3要素が調和した次世代型の街づくり構想だ。
今回宿泊取材した「ANA インターコンチネンタル安比高原リゾート」(今年2月開業)のほか、2021年12月に「ANA クラウンプラザリゾート安比高原」「ANA ホリデイ・インリゾート安比高原」、あわせて3軒の「IHG ホテルズ&リゾーツ」のインターナショナルホテルが開業している。
今年8月には、英国の名門ボーディングスクール「ハロウインターナショナルスクール安比ジャパン」が開校予定。学費は年間800万円超だとか。世界から富裕層の子どもたちが集まるエリート校だ。
さらに商業施設や定住型別荘の建設拡充などを推進し、将来的には1万人規模のグローバル市民が定住するヨーロッパの山麓の街のような美しい景観の街づくりを目指していくという。今後の展開が楽しみだ。