アラフォーのコラムニスト・ライターの筆者が、iDeCoを始めてみた体験記を連載でお送りします。iDeCoは会社員の場合、人によって加入の可否が異なりますので、重要なポイントです。

今回は第2回『加入診断・申込に必要な書類』について解説。iDeCoがちょっと気になるという方は、ぜひ参考にしてみてください。

iDeCoの加入診断で加入可否や掛金上限が分かる

iDeCoの公式サイトには加入診断のページがあります。 下記のような質問に回答することで、加入の可否や掛金の上限が分かるようになっています。

筆者はフリーランス(自営業)のため、下記の結果となりました。

自営業は年額で最大81万6,000円、月額では最大68,000円の掛金を拠出できます。会社員や公務員の方よりも掛金は多く、厚生年金のない自営業はiDeCoでしっかり備えられるようになっています。

会社員の場合はどうなる?

会社員の方の場合はどのような診断なのかと調べてみましたが、質問内容が複雑になっていることが分かりました。具体的には、以下のような質問に回答しないと正確な診断ができません。

・企業型確定拠出年金に加入しているか
・確定給付企業年金に加入しているか(厚生年金基金、私学共済、石炭鉱業年金基金など)
・企業型確定拠出年金に加入している場合は、マッチング拠出ができる仕組みがあるか
・会社の企業型年金規約が個人型DC加入を認めているか

会社員の場合、まず「企業型確定拠出年金に加入しているか」の質問が来ます。この時点で回答できなくなってしまう方も多いのではないでしょうか。

日頃から企業年金や福利厚生に関する業務に携わっている方、会社の制度を熟知している方でないと、これらの質問にすぐ答えるのは難しいでしょう。iDeCoの加入可否を知るには、会社で情報を調べたり関連部署に問い合わせたりした方が早いかもしれません。

加入に必要な書類の準備

iDeCoの加入で必要な書類は、金融機関や被保険者の区分によって異なります。

第1号被保険者(自営業)・第3号被保険者(専業主婦・主夫)の場合は、加入申出書と本人確認書類を送付します。SBI証券のように本人確認書類の提出までオンラインで完結する金融機関もあります。

会社員の方は第2号被保険者であり、下記のような「事業主の証明書」も提出する必要があります。

あらかじめダウンロード・印刷して、「1.申出者の情報」を記入します。会社に提出し、事業主に関する欄を記入・押印してもらいましょう。

申し込みをする際に、返却された書類を金融機関に提出することになります。

iDeCo加入の主な流れ

iDeCoの加入から積立開始までは主に下記のステップで進めます。

1.加入診断および必要書類の準備
2.申込フォームの入力・必要書類の提出(アップロード)
3.手続き完了・書類や必要な情報の到着
4.掛金の引き落とし・運用開始

細かい流れは金融機関により異なる場合があります。書類申し込みの場合、WEB上で資料請求し、届いた書類に記入して返信することになります。

なお、申し込みをしてから手続き完了・書類を受け取るまでは1~2カ月ほどと、やや時間がかかります。筆者も2021年12月下旬に申し込んだのですが、書類の到着は2月半ば頃、掛金の引き落としも2月下旬から開始の予定です。

今回の記事はここまで。次回は筆者が実際にSBI証券のiDeCoに申し込みをしてみたので、その手順・内容をレポートします!

※本記事は投資関連の情報提供を目的としており、特定のサービス・金融商品への投資を勧誘するものではありません。投資に関する決定は、利用者ご自身のご判断で行っていただきますようお願いします。