アラフォーのコラムニスト・ライターの筆者が、iDeCoを始めてみた体験記を連載でお送りします。順調に積立を続けられているので、掛金を増額しようと思ったのですが、なんと紙の手続きが必要だったことが判明! 増額の手続きをしてみた体験をお伝えします。

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iDeCoの掛金の増額はWEB上ではできない!

掛金の変更くらい、専用サイトにアクセスすれば簡単にできるだろうと勝手に思っていました。銀行の自動積立貯金や投資信託の積立など、ネットで簡単に操作できることがほとんどですからね。

しかし残念ながら、iDeCoの掛金の変更はWEBでは受け付けていません。「加入者掛金額変更届」を請求し、記入したうえで送り返す必要があるのです……。

正直言って日本、特に国や自治体はまだまだ遅れているなぁと思わざるを得ません。ペーパーレス化は、SDGsやデジタルトランスフォーメーション(DX)などの関係もあり、世界的な流れです。IT化が浸透していないことも関係しているのではないかと思われます。

しかしその一方で、投資先のファンドの配分変更は会員専用ページでできるわけで……。一体どういうことなのか、首をかしげてしまいます。

「加入者掛金額変更届」請求してみた

なんだかなぁと思いつつ、増額するには今のところ紙でやり取りしないといけません。筆者が利用しているSBI証券から「加入者掛金額変更届」を請求してみることに。

SBI証券のiDeCo専用サイトで調べてみると、請求方法はコールセンターとSBI証券のWEBサイトがあるとのこと。わざわざ電話するのも面倒なので、WEBサイトへアクセスします。

飛んだリンク先で「掛金額を変更したい」をクリックすると、勤務先や住所などの変更の有無、保険者区分などの確認をされます。筆者は特に変更ないので、第一号被保険者を選んで「資料請求はこちら」をクリックしました。

書類送付先を入力する画面に移りました。ここで基礎年金番号・氏名・住所を入力します。すべて入力して情報を送信すれば、書類取り寄せの手続きは完了です。

iDeCoの掛金変更でおさえておきたいポイント

掛金の増額・減額に関して、知っておきたいポイントが2つあります。

変更できるのは年に1回まで

iDeCoの掛金変更は、年に1回までに限られています。自分の希望で自在に変えることはできない仕組みです。

よって掛金はご自身の経済事情に無理のないように設定することが大切です。

掛金の拠出を一時停止することも可能

「加入者資格喪失届」を提出することにより、掛金の拠出を停止することもできます。経済的に苦しくなった場合、一時的に積立をストップするのも1つの手と言えます。この間は、掛金の拠出がない「運用指図者」として扱われることになります。

ただし一時停止している間も、口座管理手数料は発生することに注意が必要です。多くの証券会社では、「運用指図者」の期間の手数料は毎月66円となっています。

また、拠出を再開するときには、新規申し込みの時と同様の手続きが必要になります。

掛金の変更もWEB対応を希望!

iDeCoの掛金変更をするには「加入者掛金額変更届」を取り寄せなくてはならず、変更が反映されるまでにも時間がかかります。

国が関係する制度のため色々と制約があるのだろうとは思うのですが、ここは是非ともWEBで簡単にできるように改善してほしいところです。せっかくiDeCoのマイページがあるのですから!

掛金変更をWEBで手続きできれば、ユーザーの利便性向上につながります。行政機関のペーパーレス化、業務効率化にも貢献するのではないでしょうか。

今回の記事は書類請求の手続きのみでしたので、書類が届いた後については今後の連載でお伝えします。