アラフォーのコラムニスト・ライターの筆者が、iDeCoを始めてみた体験記を連載でお送りします。投資や資産運用で重要な要素の1つがリスク許容度で、銘柄選びにも関わってきます。

今回はリスク許容度について解説しますので、ご自身がどのぐらいリスクを受け入れられるのか考えてみてはいかがでしょうか。

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リスク許容度を考えるときのポイント

投資・資産運用をする際、どのくらいの損失が出ても受け入れられるのか、という度合いのことをリスク許容度と言います。リスク許容度が大きいか小さいかは、以下の要素が関わってきます。

・年齢:若いほどリスク許容度は大きい
・年収:高年収だと資産運用に回せる資金が多いのでリスク許容度は大きい
・資産:資産が多いほどリスク許容度は大きい
・家族構成:家族が多い人は日常生活のお金がかかるのでリスク許容度は小さい
・性格:損失が出てもあまり気にならない人や楽観的な人はリスク許容度が大きい
・目標:目指すリターンが大きいほどリスク許容度も大きい

この他に投資経験も重要な要素であり、経験が少ないほどリスク許容度が小さいと言われます。しかし、知識・経験のない人がいきなり高リスクの投資をしてしまうのもよくあるケースなので、注意しなくてはなりません。

リスク許容度テストをやってみた

リスク許容度を無料で診断してくれるツールがいくつかあります。筆者のリスク許容度がどの程度なのか、実際に診断を受けてみました。

いずれも無料で利用できるので、興味のある方は使ってみてはいかがでしょうか。

全国銀行協会「リスク許容度診断テスト」

まずやってみたのは全国銀行協会の公式サイトにあるリスク許容度診断です。性別と未婚・既婚を選択した後、10個の質問に回答するだけなので簡単です。

筆者がやってみた結果、リスク許容度は72%、バランス運用タイプとの結果になりました。自分のリスク許容度はおそらく大きいだろうと思っていたので、おおむね想定どおりの結果です。

フィデリティ証券「ポートフォリオナビツール」

フィデリティ証券は、投資信託の購入手数料無料を推進してきた証券会社です。公式サイトにある「ポートフォリオナビツール」は、リスク許容度や投資計画に合わせたポートフォリオの例を提示してくれます。

投資期間、初期投資額、月々の積立額などを回答していきます。今回はインデックスファンドのみでポートフォリオを作成してもらい、下記のようになりました。

・SMT 米国株配当貴族インデックス・オープン(国際株式):40%
・eMAXIS Slim 先進国債券インデックス(国際債券):33%
・eMAXIS JAPAN クオリティ150 インデックス(国内株式):11%
・ニッセイJリートインデックスファンド(国内REIT):7%
・ニッセイ国内債券インデックスファンド(国内債券):5%
・eMAXIS 米国リートインデックス(国際REIT):4%

筆者のリスク許容度が高めなので、国際株式・国際債券の比率が高い結果となりました。ファンド名はおそらくフィデリティ証券で取り扱いのある銘柄に限られるので、あくまでも1つの事例として捉える必要があります。それでも、ポートフォリオをどのように組むのか、参考になりました。

ウェルスナビ「リスク許容度無料診断」

ロボアドバイザーとして知られるウェルスナビも、リスク許容度を無料で診断できるツールを公開しています。6個の質問に答えると、資産運用プランを提示してもらえ、筆者の場合は下記となりました。

・米国株(VTI):26.0%
・日欧株(VEA):12.5%
・新興国株(VWO):5.0%
・米国債券(AGG):35.0%
・物価連動債(TIP):11.5%
・金(GLD):5.0%
・不動産(IYR):5.0%

VTIやVEAとは、ウェルスナビが運用で利用しているETFの銘柄名です。ETFは上場投資信託で、投資信託よりコストが低いのが特徴です。

リスク許容度を把握しよう

資産運用では、自分のリスク許容度の把握が欠かせません。いくらの損失まで受け入れられるのかを知ることで、選ぶべき銘柄やポートフォリオが判断できます。

無料で診断できるツールが複数ありますので、利用してみてはいかがでしょうか。