年が明けましたね! 皆様どんなお正月をお過ごしでしたか。私たちは、ほとんど寝て過ごしました。ロサンゼルス(L.A.)に住んでいた時は、毎年年末だけ日本に帰っていました。しかし、年末にL.A.→日本便に乗る人はかなり少ないらしく、私たちは、飛行機の中で横になって寝て帰ったことがあります。つまり、空席だらけで1人で席1列全て占領できたという訳です。いつもあんな状態だったらいいのにな~と国際線に乗る度に思います。

さて今回はL.A.滞在最終日の3日目ということで、ハリウッドとグリフィス天文台をお伝えします。

ここに行かなきゃ意味がない!? 映画の街ハリウッド

2日目にテーマパークで思い切り遊んだら、最終日はハリウッドへ。日本からの旅行者が多く泊まっているL.A.のダウンタウンからメトロで行くことができるので、とても便利。ちなみに、前回紹介したユニバーサル・スタジオ・ハリウッドもメトロでアクセスが可能だ。メトロのハリウッド・ハイランド駅で降りると、そこが有名なスターの名前の書かれている星のプレートのあるハリウッド・ブルーバードだ。周辺には、グローマンズ・チャイニーズ・シアター(以下、チャイニーズ・シアター)や、アカデミー賞が行なわれるコダック・シアターが入っている複合施設ハリウッド&ハイランドなどがある。

ハリウッド&ハイランドのハリウッドブルーバード側から撮った、 ハリウッドの看板

ワールド・プレミアが開催されることでも有名なチャイニーズ・シアターの前の敷石には、スターの手形足形が模られている。だが、探そうと思ってもなかなか知っているスターの名前を探せない。皆、探すのに必死になってしまうだろう。私が見つけたことのあるものは、エディ・マーフィ、シャーリー・テンプル、マリリン・モンロー、ハリソン・フォードなどの俳優と、ミッキー・マウス、ドナルド・ダック、スタートレックのクルーなどのキャラクターのものだ。

有名なスターの名前の書かれているハリウッドブルーバードの有名な星型

アカデミー賞開催時の様子。俳優達は、リムジンで乗り付け、「STOP」のある所で降り、会場に入ります

ハリウッド&ハイランドは、2001年にできた映画館やホテル、ショッピング・モールを持つ大型施設。免税店やギフトショップ、カジュアル・ブティック、レストラン等があるので、L.A.最後日に、ここで買い物をするといいだろう。建物はD.W.グリフィス作で、映画初期の有名な作品の『イントレランス(1916)』のセットを再現したもので、建物を見るだけでも面白い。

映画『イントレランス』のセットそのままです

またこの建物は、有名な「HOLLYWOOD」の看板を、真っ正面に見ることができるように作られている。テラスはハリウッド・ブルーバード側と、ルネッサンス・ホテル側の2、3階に設置されているが、私のお勧めポジションは3階のハリウッド・ブルーバード側だ。ハリウッド・ブルーバード側から見ると、ルネッサンス・ホテル側のテラスと天井のアーチの中に"HOLLYWOOD"の文字がきれいに見えるのである。わざとこのように作られたと言われているが、あまり知られていないので、看板が近くに見えるルネッサンス・ホテル側ばかりに人が集まっている。皆さんは、ぜひラスベガス・ブルーバード側のテラスから見てみてほしい。

夜景&HOLLYWOODを見るならグリフィス天文台

ハリウッドの看板が近くで見られる所といえば、グリフィス天文台がある。グリフィス天文台は1935年に開業したプラネタリウムなどがある施設で、2006年11月にリニュールオープンした。ジェームス・ディーン主演映画『理由なき反抗(1955)』や、『ターミネーター(1984)』に出てくることでも有名だ。北側の山に"HOLLYWOOD"の文字がかなり大きなサイズで見ることができるので、初めてL.A.を訪れる人には、ぜひ行って欲しいスポットである。

グリフィス天文台

2008年1月現在、入場無料で、自家用車でアクセスできる。自動車がない場合は、ハリウッドのバーモント駅 から運行しているシャトルバスを利用するといい(但し土日のみ)。開館時間は平日、12時~22時、土日は、10時~22時で、月曜日が定休。(詳細はグリフィス天文台のオフィシャルサイトにて)。

また、グリフィス天文台はロサンゼルスの端に位置しているため、夜景スポットとしても人気。私たちも友達を連れて行くときは、たいてい夜、日が落ちてから行っていた。夜の場合、ハリウッドの看板が見えないのでやや明るいうちに行き、看板を見てから天文台の中を見学し、夜景を眺めて帰るのがいいだろう。

これで、3泊5日最短ロサンゼルス観光プランは終わりです。次回は、もっと滞在時間のある人のために、ロサンゼルス郊外の見所をご紹介します。お楽しみに~。

(写真:フォトアーティスト飯富崇生)

芦刈いづみ&飯富崇生のミニコラム:アメリカならでは? の射撃体験
日本でできなくて、アメリカではできるものの1つに、射撃がある。それも実弾を使っての射撃だ。私が大学院在学中に、授業で「新しいものを体験してレポートを書く」という宿題が出され「それなら射撃だ!」と思い、初めて行ってみた。

ただいま、射撃中。しっかり立っていないと大変です

わくわくして行ったものの、体験してみるとなかなか怖い。何が怖いかって、音と撃った時の反動だ。目と耳は、プロテクターで保護しているが、それでも撃った瞬間、ものすごい音がする。射撃の際も言われる通りに射撃体勢をとり撃っても、撃った瞬間に反動で数歩後ろにさがり、手は反動で上に跳ね上がる。小さいピストルを1発撃つだけで、かなり疲れてしまうのだ。それでも案外、的にはきちんと当たっているので、体験としては楽しい。よく映画やドラマで俳優達が片手でピストルを撃っている姿を見るが、これを体験してからは、見る度に、「あんなの無理」と、思ってしまう。私が行ったことのある所は 、ロサンゼルスのダウンタウンにある「ロサンゼルス・ガン・クラブ」。日本人スタッフさんもいるのでお勧めだ。ただ夜は真っ暗なので、行く際は必ず昼間に。皆さんもぜひ一度お試しあれ。
アクセス情報
最寄の国際空港:ロサンゼルス国際空港。日本からの直行便あり。約10時間。同空港からハリウッドへは、I-405→I-10→US-101で約45分。グリフィス天文台へは、ハリウッドからWestern Ave.→Vermont St.で約20分。
周辺観光地
カタリナ・アイランド、サンディエゴなど