私たちは、5年間ロサンゼルスに住んでいました。ロサンゼルスは、1年中暖かく、カラッとしています。雨もほとんど降りませんし、日本ほど寒い冬は来ません。私が日本に帰ってきて、嫌だったのが湿気と寒さ。この2つが未だに好きにはなれず、梅雨とこの時期になるとL.A.に帰りたくなります。今回から年末までは、1年中暖かく、とびっきり素敵なロサンゼルスの見所を、日本から3泊5日で旅行した場合を想定してご紹介します。
着いたらすぐサンタモニカへ
日本からロサンゼルスに行く場合の最短旅行日程は3泊5日。幸い、日本を夕方に出た飛行機は、時差の関係でロサンゼルスには同日の午前中には到着する。ということは、飛行機の中で思いっきり寝てしまえば、初日から思いっきり楽しめるのだ。車のない人は、着いた日にそのまま行ける市内観光ツアーに参加するのがベスト。少し駆け足になるが、どんなツアーでもサンタモニカ、ビバリーヒルズ、ハリウッドなどの有名観光地全てに行くことができるからだ。
車がある人は、まずはロサンゼルス空港から30分程度で行けるサンタモニカへ行こう。サンタモニカに着いたら、まずサンタモニカ・ピアへ。よくテレビや映画で見る、遊園地の着いた桟橋だ。そこまで行ったら必ず突き当りまで行き、海の向こうに日本があることを考えてみよう。とても遠くまで旅をして来た感じがして感動するだろう。ピアにはおみやげ物屋やレストランがあるので、ぶらぶらしながら来た道を戻り、今度はすぐ前にあるショッピングモール"サンタモニカ・プレイス"へ。3階建てのアメリカらしいモールで、雑貨屋から服屋まで一通りのものがある。ちなみに、ここのパーキングは、昼間に行くと無料で停められるのでお勧めだ(夕方以降は有料)。
サンタモニカ・プレイスの中を通り、フード・コート側のドアから外に出ると、目の前に真っ直ぐ伸びる3rdストリートがある。歩行者天国だ。とりあえず、3rdストリートの方へ歩いていく前に、東側(右)を向いてみよう。そこから2ブロック東に行くと、ハリウッドスターご用達のセレクト・ショップ"フレッド・シーガル"があるので、もし興味があったら行ってみて! 私は会ったことはないが、友人はそこでレオナルド・ディカプリオに会ったと言っていた。
3rdストリートの両サイドには、たくさんのショップや洋服屋、レストランが立ち並んでいる。ゆっくり歩いていたら、半日あっても時間が足りないだろう。
そのまま直進してビバリーヒルズへ
サンタモニカからビバリーヒルズへは、車なら30分程度で行ける。行く方法は2つあり、フリーウェイI-10を使い、途中でサンタモニカ・ブルーバード(通り)に入るか、始めからサンタモニカ・ブルーバードをひたすら東へ行くかである。スピードを出す車が怖ければ、サンタモニカ・ブルーバードをずっと行けばいいし、人が歩いているのが怖ければ、フリーウェイを使うといい。
ビバリーヒルズの観光の中心は、なんと言ってもロデオ・ドライブ。Tiffany(ティファニー)、GUCCI(グッチ)、LOUIS VUITTON(ルイ・ヴィトン)、Cartier(カルティエ)などがある高級ブランド店が連ねるショッピング通りだ。と言っても、日本よりは、かなり安い。ちなみにTiffanyだと、70ドル程度から買うことができる。
ビバリーヒルズを訪れたら必ず行って欲しいのが、ザ・リージェント・ビバリー・ウィルシャー。映画『プリティ・ウーマン』の舞台になったホテルだ。ロビーまでは誰でも入れるので、宿泊しなくても豪華な1階のトイレだけでも見に行ってほしい。
さて、ビバリーヒルズと言えば、ハリウッドスターらの豪邸があることでも有名な場所だ。ハリウッドなどのおみやげ物屋で、「ハリウッドスターお家マップ」を手に入れて、豪邸めぐりをしてみるのも面白い。ちなみに私が持っている1999年に作られたお家マップでは、『ビバリーヒルズ高校白書/青春白書(Beverly Hills 90210)』にドナ役で出演しているトリ・スペリングの家がビバリーヒルズ最大だとなっていた (彼女のお父さんはこのドラマのプロデューサー) 。一度、地図を片手に彼女の家を探してみたが、かなり山の上の込み入った場所にあり、見つけることができなかった。ウォルト・ディズニーの生家は発見することはできたが、正直、この辺の家は大きすぎて門しか見えないところも多く、たどり着いても「本当にここなんだろうか?」と思ってしまうことが多い。
初日はこれぐらいが限度。ホテルに行ってゆっくり休み、翌日の遊びに備えよう! それでは、次回は2日目に必ず行きたい遊園地をご紹介します。お楽しみに~。
芦刈いづみと飯富崇生のミニコラム:シャボン玉おじさん
私たちがL.A.に行った当初、サンタモニカ・ピアに行くと、おじさんがシャボン玉製造機でシャボン玉を造り、道行く人を楽しませていた。ピアの上には、ストリートパフォーマーが多くいるのだが、そういった人たちを差し置いて、彼のシャボン玉は一番人気だった。おじさんは、生活用品などを入れたカートをいつも持っており、そのカートの上に自動シャボン玉製造機を置き、自らは大きな輪でシャボン玉を作っていたのだ。話をするわけではないが、彼に会うことはサンタモニカ・ピアに行く楽しみの1つであった。しかし、しばらくサンタモニカ・ピアに行ってもおじさんがいない日が続き、もしかして病気か何かなのかな? と勝手に心配していた。そんなある日、学校でたまたまピアの話になり、「私、あそこのシャボン玉おじさん好きなんだけど、最近居ないから心配しているんだよね」と友人が言った。あのおじさんは、シャボン玉を作ることで有名で、たくさんの人に愛されているんだとちょっと嬉しかった。帰国前、たまたま行ったピアで、私たちはシャボン玉おじさんと再会。子供達の笑いに包まれ、笑顔のおじさんを見て「ずっと、ここでそうしていてね」と思った。もしピアで、シャボン玉おじさんを見かけたら「おじさんは元気だよ」と、私に教えてくださいね。
アクセス情報
最寄の国際空港:ロサンゼルス国際空港。日本からの直行便あり。約10時間。空港から、サンタモニカへは、フリーウェイI-405→I-10で約30分。ビバリーヒルズへは、I-405→サンタモニカ・ブルーバード通りを経て約30分。周辺観光地
ハリウッド、ユニバーサルスタジオ、ディズニーランド、マジック・マウンテン、カタリナ・アイランド、サンディエゴなど