こんにちは。前回のラスベガス第1弾どうでしたか? 今回もCity of Entertainmentの魅力を、十分にお伝えしていきますので、ご期待ください。

ミラージュ、フリーモント、フォーラムショップス。無料アトラクションは盛りだくさん

ラスベガスの無料アトラクションは、前回紹介したベラージオの噴水以外にもたくさんある。まずは、ホテルミラージュの火山噴火。火山噴火と聞いて、「火山噴火? 何で街の真ん中で?」と思う人も多いのではないだろうか。現に私もそう思った一人だし、何度見ても「なるほどね~」と感心する。火山噴火が起こる場所の普段の姿は、ただの池。中央に山型の滝があり水が流れ落ちている。昼間にその場を通った人は、夜になるとここが火山になるなんて、想像もできないと思う。しかし夜になり、日が落ちると雰囲気が一変。池はライトアップされ、ムーディーになる。そして、そのライトが消え真っ暗になったら、火山噴火ショーが始まる合図。山の山頂部分に火が上り、轟音が聞こえてくるのだ。火柱はだんだんと高くなり、真っ黒な空を焦がし、滝や池までも赤く染める。その姿はとても幻想的で、誰もが目を奪われてしまうだろう。時間は日没後24時まで1時間毎で、約5分のショー。

ミラージュの火山噴火ショー。案外すごい、裏からの眺め

ミラージュの隣のTI(トレジャーアイランド)では、「Sirens of TI」と呼ばれるセクシー海賊ショーが、7時半から1時間半毎、約20分に行われている。ミラージュの火山噴火ショーと時間を合わせて、同じ日に2つ一緒に見に行くといいだろう。数年前まではイギリス軍と海賊の戦いで、ストーリーも明確で面白く迫力もあったのだが、セクシー海賊ショーに変わってからは、男性軍と女性軍に分かれて、戦いあり、踊りあり、なんとなくラブありという内容になってしまった。「これは何なのだろう?」と思わなくもないが、やはり初心者必見のアトラクションのようで、毎回かなり混んでいる。見所は後半の爆発。前の方で見たい人は30分ぐらい早く行き、正面に向かって左側を確保するといいだろう。

「Sirens of TI」。爆発のシーンは迫力満点。一番前でぜひどうぞ

上の2つと同じ日に行くことをオススメするのが、ストリップから少し離れたダウンタウンにあるフリーモント・ストリートだ。ここでは、日没後1時間毎、約10分間、アーケードを舞台に映像と音楽が走る、「フリーモント・ストリート・エクスペリエンス」というアトラクションが行われている。「アーケードを音と映像が走る」と言われても、ピンと来ない人が多いだろう。そんな場合は、アーケードの天井に、映画が流れている感じを想像してほしい。なんとなく感じがつかめるのではないだろうか? ここの面白さは、見た人しか分からないので、場所が離れているからと敬遠せず、バスに乗って行ってみよう!

その他、ホテル巡りのついでに立ち寄ってほしいスポットは、MGMの「ライオン・ハビタット」。ガラス張りの檻の中に、数頭のライオンがおり、毎日11時から22時まで自由に見学することができる。さらに、ショッピングのついでに見ることができるのが、ホテルシーザーズパレスのフォーラムショップスの「フェスティバルファウンテンショー」 と 「アトランティス」。第1回のコラムで紹介したべラージオからは徒歩3分程度だ。前者は石像が音楽に合わせて動くもので、後者はレーザーと煙、音楽、水と共に人形が動くものである。両方とも10時から1時間毎、約10分間行われているので、ショッピングをしながらショーの時間になったら、行って見るという楽しみ方がいいだろう。

いつでもライオンを見られる「ライオン・ハビタット」

フォーラムショップスで行われているショー。人形が動き出す姿は面白い

世界最高のエンターテイメント集団シルク・ド・ソレイユ

ここ数年、"サルティンバンコ"や"アレグリア"、"ドラリオン"など、日本でもシルク・ド・ソレイユのショーを見る機会は多くなった。しかし、世界循環ショーではなく、設備が豪華な常設ショーは、やはり規模が違う。ここラスベガスでは、シルク・ド・ソレイユによるショーがいくつも行われているのだが、中でも人気を二分するのが、水を使ったベラージオの「オー(O)」と、最新テクノロジーを駆使したMGMの「カー(KA)」。「オー」はステージがプールという点で画期的。ほとんど水がなくステージの上を人が歩いているかと思えば、次の瞬間に会場の天井から人がプールに飛び込こむ。そんな摩訶不思議な世界が、目の前で繰り広げられるのだ。「カー」を見て、一番驚いたのはステージの角度。ステージが垂直になり、まるで観客の私達が天井からステージを見ているような感じになったのだ。

私達は、この2つ以外にTIで行われている"Mystere"も見たことがある。このショーが、この3つの中では一番古くから上演されている。そのため、「オー」と「カー」は、エンターテイメントという感じだが、"Mystere"は、「サーカスの域を超えない」というのが、私達の感想。もし、初めてのラスベガスで、どのショーを見るか迷ったら、私達は絶対に「オー」をオススメする。

「オー(O)」のグッズ売り場。 私達の目の前で、お面が買われていきました

それでは、今回はここまでです。次回は簡単なホテルの特徴と、世界中の料理が食べられるホテルビュッフェのお話です。お楽しみに!

(写真:フォトアーティスト飯富崇生)

芦刈いづみ&飯富崇生が提案するラスベガス無料アトラクションの回り方

まずスケジュールは、最低でも2泊3日を確保。夜が2日ないと全部回るのは少し厳しい。効率よく回るにはストリップエリアから少し離れているストラトスフィアタワーと、フリーモント・ストリートに一緒に行かないこと。ストラトスフィアタワーは時期によってかなり混んでいるので、時間をたっぷりとらなければならないからだ。
そうするとオススメルートは、初日の夜にストラトスフィアタワーに登り、ラスベガスの夜景を堪能。そのままストリップエリアに帰り、ベラージオで噴水を見る。そして次の日に、一番早い時間(冬が18時、夏が20時)のフリーモントエクスペリエンスを見に行き、TIまでバスで戻り、TI→ミラージュ→ベラージオと歩いて見学する、というものになる。MGMやフォーラムショップスはお昼でも大丈夫なので、昼間の時間帯に回ってしまおう。 

アクセス情報

最寄の国際空港:マッキャラン国際空港(ラスベガス) 日本からの直行便は2007年4月現在なし。
アメリカ西海岸まで約10時間それから乗り継ぎで約1時間。 ロサンゼルスから車で約5時間。

周辺観光地

グランドキャニオン国立公園、グランドキャニオンウエスト(スカイウォーク)、ザイオン国立公園、ブライスキャニオン国立公園、デスバレー国立公園、バレー・オブ・ファイヤー州立公園、セドナなど。