前回のセドナの話、いかがでしたでしょうか? ボルテックスに関心を持っていただけましたか? 私たちは、2回セドナを訪れたことがあるのですが、1回目の訪問以降、今まで会うことのなかったスピリチュアル関係の人に頻繁に会うようになりました。さらに、セドナ関連の知り合いの方々との間で少し不思議なことが起こります。その人のことを考えていたらメールをもらったり、逆に私がメールを出したら、今メールを書こうと思っていたところだったり……。これが何度も起こるので、「多分セドナのパワーだね~」といつも話しています。さてセドナの2回目は、私たちが体験した不思議なセドナの話です。
一般人でもオーラを見れる「オーラ体験」
2回目にセドナを訪れたのは2007年3月だった。この時は、取材だったためセドナ観光局の方の紹介で、セドナで有名なヒーラーの方の元、たくさんのスピリチュアル体験をさせていただいた。まず1つ目は、オーラを見るレッスン。
「オーラを見るなんて数時間でできるものなのだろうか? 」と、私たちは半信半疑でセドナでヒーラーやリーディングをする人達の指導的な役割を担っているCraig さんの元に向かった。レッスンは、額の真ん中にあるというThird Eyeを開くことから始まった。
Craigさんに「どこか1点に意識を集中させて見るのではなく、ボーと私の顔を見てください。そうするとオーラを見ることができるThird Eyeが開きます」と言われ、見ていると、すぐに彼の頭の周りに白いものがあることに気がついた。「あれ、何だろう? 」そう思って、瞬きをするとそれは消えてしまった。そしてまたボーと見ていると、また白いものが見えてきた。「今度こそ」と思ってそれをよく見ようとすると、やっぱり消えてしまった。そのことをCraigさんに告げると、「それがオーラの基礎の部分だよ」と。今度は1対1になり、彼が私だけに彼のパワーを送ってくれた。すると先ほどまで見えていた白い範囲が広くなり、彼の頭の上だけではなく、その白いものが体全体や座っている椅子までも包んでしまった。そして、所々が黄色や青く光るように見えた。私は残念ながら、そこまでが精一杯だったが、一緒に行った飯富は、その白い部分の上に虹色が見えたと言っていた。Craigさんは、「オーラと言うのは、白の上に虹色があり、その上にいわゆる"個人の色"というものがあるのだよ」と私たちに教えてくれた。最後に「オーラを見ることは、特別な能力ではなく、誰にでもできること。Third Eyeを開き、見えるものをそのまま受け入れれば、誰にでもオーラは見えるんだよ。そして家でもこのような訓練を続ければ、もっと見えるようになるからね」と言っていた。
ちなみに数時間でここまで見えるようになったのは、結構すごい方だとのことだった。嘘だと言われればそれまでなのだが、半信半疑だった私たちが行って、何かを得て帰ったということは紛れもない事実なのだ。
前世との繋がりが分かった「カードリーディング体験」
次の日の午後、今度はカードリーディング(カードを元にメッセージを読み取ること)で私たちの前世や現在、未来を見てもらう体験をした。イギリス出身で、日本に20年以上滞在し、オーラ・ソーマや霊気、カードリーディングなど様々な技術を持っているKavitaaさんのもとを訪れ、アイルランドのカードを使って、主に前世(過去世)を見てもらった。
Kavitaaさんはもちろん何でも見れるのだが、私は前々からかなり前世に興味があったので、この機会に前世を見てもらうことをリクエストした。「カードを1枚引いて」と言われ、言われるとおりにすると、緑の背景にヤギが書かれたカードが出た。それをヒントにKavitaaさんは私たちの過去を見ていたようだった。彼女はどうも私の肩の上に何かが見えているようで、リーディングの間、頻繁にそこを見ているように感じた。まず、Kavitaaさんは「あなたはアジアの南の島で、何度も生まれ変わりを繰り返していた。時代はヨーロッパ人が入ってくる前で、すごく楽しく暮らしていたわよ。そしてあなたもずっと一緒にね」と、飯富の方を向いた。そして今度は2人を見て「あなたたち2人は生と死を繰り返しながら、何千年も一緒に生きていたわよ。友達だったり、家族だったり、性が逆のことももちろんあったりしながら。今のあなたたちの2つ前の人達は、一緒にチベットで修行していて、その時は2人とも男。今2人が、他の人とは少し違う生活をしているのはその時の修行で全てを悟ったからよ」と。それからもたくさんの過去の話を聞いたが、なんだかすべて現世に通じるものがあり、驚いた。
その後、私の未来で一番気になっていることである「いつアメリカに住めるのか? 」という質問をしてみた。するとKavitaaさんは、「あと2、3年かかるかな。その間、日本を拠点に仕事で色々な国に行くことになるわよ。でも、必ずアメリカに戻れるわ。あなたの魂が帰りたがっているから。だって、あなたの1つ前の人が戦争中に日本付近で死んだアメリカ人だから」と言ったのだ。私はそれを聞いた瞬間、鳥肌が立ち、無意識に涙が出てしまった。すると「あなたの魂が、気が付いてくれてありがとうって言ってるんだよ」とKavitaaさん。皆さんがこのことを信じるかどうかは分からないが、私がアメリカ好きで、前世に興味を持っていたのは、このことを知るためだったのかもしれないなと、私は思っている。
その他、現在については私たちが2007年1月に始めた写真による環境保護・世界平和プロジェクトのこと、今お手伝いをしている植林活動のことなどを次々と言い当てられた。私たちのこうした活動は、誰もがしていることではないので、本当に全てがKavitaaさんには見えているんだなと納得してしまった。
ボルテックスでパワーを感じながら「ヨガ体験」
最後に私たちは前回のコラムで紹介したベル・ロックと呼ばれるボルテックスの上で、ヨガの体験もして来た。体にいいと知りながらも、ヨガは初めての私。どんなことをするのか、さっぱり想像も付かなかった。「何に集中して、レッスンをする? 」というJohannaさんの質問に、大学時代ヨガの授業を取ったことのある飯富が、ヨガの基礎である「呼吸」と答えた。
ベル・ロックで日陰を探し、ヨガレッスン開始。Johannaさんの合図に合わせて呼吸をしていく。目を閉じて10分ぐらい続けただろうか。目を明けた瞬間、視界が今までと全く違った。なんだか明るく、クリアになっていたのだ。しかも、前日のオーラレッスンのおかげだからだろうか。植物の周りに発光のようなものも見えた(どうも植物のオーラが見えたらしい)。
おかげで、ヨガの後は体もかなり軽かった。明らかに以前と違うと思った。この3日後、コラムの第5回目でお話したグランド・キャニオンのサウス・カイバブ・トレイルを下ったのだが、体が軽くて全く疲れなかった。
今回の不思議なスピリチュアル体験の話、いかがでしたか? 絶対ウソだよ! とお思いになる方もいるかもしれません。あまりスピリチュアルな世界を信じていない私自身も色々なことを体験し、とても刺激的でした。「オーラ体験」をさせていただいたCraigさんは今でも私たちのことを感じているようで、セドナ観光局の方に用事で連絡を取る度に「昨日、Craigさんがオフィスに来て、この前の2人は……と、芦刈さんたちのことを話していましたよ」というようなメールをいただきます。そしてKavitaaさんに見てもらった前世のことを考えながらこのコラムを書いていたら、何度も鳥肌が立ちました。また、ちょっとだけ見てもらった私の未来についても続々と当たっていて、なんだか不思議です。それでは次回は、ボルテックス以外のセドナ観光スポットをご紹介します。お楽しみに~。
(写真:フォトアーティスト飯富崇生)
フォトアーティスト飯富崇生のミニコラム:セドナのレストランはおいしい!
「アメリカの料理」というキーワードで思い浮かべるものと言えば、ハンバーガー、ホットドッグ、ステーキなど、どれも豪快で大味なものばかり。しかし、ここセドナのレストランで食べるものは、とても繊細で絶妙な味付けなのだ。実際、同じ話をセドナ観光局の方にしたところ、確かにセドナのレストランは美味しいことで有名なのだそうだ。今、思い出して一番印象的だったのは、食前のブレッドと一緒に出てくる付けあわせのドレッシング。アメリカの場合、付け合せはオリーブオイルとブラックペッパーが一般的だが、セドナで食べたものは「たまねぎとピーナッツをすりつぶしたものに、オリーブオイル、アクセントにローズマリーを添えて」のようなものが出てきた。甘辛く香るそのドレッシングは、付け合せにはもったいない絶品だった。
アクセス情報
最寄りの国際空港:マッキャラン国際空港(ラスベガス)または、フェニックス国際空港。いずれも2007年8月現在、日本からの直行便はないので、アメリカ西海岸まで約10時間、それから乗り継ぎで約1時間。ラスベガスからは車で約5時間。フェニックスからは約2時間半。ラスベガスから公共のアクセスはないが、フェニックスからは数社がシャトルバスを運行している。日本からもツアーもある。車の場合:ラスベガスからUS93→I-40→HWY89Aまたは、US93→I-40→I-17→HWY179で約5時間。HWY89Aの方が景色は綺麗だが、山道でぐにゃぐにゃしている。I-17は景色こそいまいちだが真っ直ぐで大きな道。慣れている人にはHWY89Aがオススメ。フェニックスからI-17→HWY179で、約2時間半。*フェニックスよりラスベガスの方が面白い町なので、車がある人にはラスベガスを拠点に行くことをオススメする。周辺観光地
グランド・キャニオン国立公園、グランド・キャニオン・ウエスト(スカイウォーク)、ミディア・クレーター、化石の森国立公園、モニュメント・バレー、アンテロープ・キャニオンなど。