日本は毎日暑いですね~。こんな時は外に出たくなくなりますが、ラスベガスの夏はなんと45度を越える日も多いのですよ。しかし、湿気がないので、汗をかきません。そのため、不快な暑さではなく、カラっとしていて、日本の夏よりはずっといいです。逆に長袖を着ていないと、日差しが痛いので気をつけてください。夏期に旅行に行かれる方は、かならず長袖を持って行ってくださいね。日焼け対策はもちろんのこと、屋内の冷房対策にもなります。それでは、今回のコラム、行ってみましょう!
ハリウッド・スターも住んでいる高級住宅地、レイク・ラスベガス・リゾート
2003年から今年の12月まで、シーザスパレスのコロセウムでコンサートを行う契約をしているセリーヌ・ディオン。そのセリーヌ・ディオンが住んでいると言われているのが、近年新しくリゾート地として開発されたレイク・ラスベガスだ。ラスベガスから車で約30分の場所に位置するレイク・ラスベガスには、高級ホテルとカジノ、小さなショッピングエリアに加え、広大なゴルフ場や豪邸がたくさんある。レイク・ラスベガスの一番の見所は、モンテラゴ・ビレッジとリッツ・カールトン・レイク・ラスベガス。モンテラゴ・ビレッジとは、昔のイタリアの町並みを再現したエリアで、ブティックやカフェが立ち並んでいる。このビレッジに面して、湖やリッツ・カールトン、カジノなどがある。特にリッツ・カールトンでは、中の見学を忘れずに。ヨーロッパの宮殿のような作りなので、ラスベガスの普通のホテルに入るようなカジュアルな感じではない。しかし、レイク・ラスベガス・リゾートのビジターセンターでも「リッツ・カールトンは、内装もすごいので、必ず入ってくださいね」と言われたので泊まらなくても大丈夫、躊躇せずに見学してみて。
レイク・ラスベガスエリアは、賑やかなラスベガスの街とは違い、ゆっくりとした時間が流れている。車のない一般旅行者の宿泊には不向きだが、忙しいラスベガスの街から少し抜け出したい人や、ゴルフを楽しみたい人は訪れるといいだろう。また車のある人は、レイク・ラスべガス・リゾート内を一周しているLake Las Vegas Pkwyをドライブし、豪邸見学することを忘れずに。
自然&壁画。ロマン溢れるバレー・オブ・ファイヤー州立公園
ラスベガスからフリーウェイ(I-15)を車で1時間ほど行ったところに、バレー・オブ・ファイヤー州立公園はある。バレー・オブ・ファイヤーの存在は随分前から知っていた。だが特に魅力を感じず、行ったことはなかった私たち。弟を連れてラスベガスに行った時に、たまたま弟達が行くはずだったグランド・キャニオンのツアーが天候不良のため中止になってしまったので、代わりに大自然が見られるバレー・オブ・ファイヤー州立公園に連れて行った。行ってみて、ビックリ。赤く燃えるような岩と、奇妙な入り方をしている地層、そして昔の人の壁画まであったのだ。ラスベガスから日帰り旅行で、この規模の大自然を見ることができるのは、非常にお得。とにかくラスベガスから近いので、初めてアメリカで車を運転する人には、すごくオススメなスポット。
ここで、私たちを一番感動させたのは、西ゲートから入ってすぐの所にあるザ・ビーハイブ(The Beehive、蜂の巣という意味)と呼ばれるビューポイントだ。オレンジ色の巨大な岩、縦横無尽に走る地層、岩のサイドにぽっかり開いた穴。それは、他の国立公園に引けをとらないほど、ダイナミックで壮大だった。しかも、この不可思議なオレンジの岩がネバダの青く高い空の下にあるというコントラストも最高で、爽快。このポイントを見ただけでも、ここに来て良かったと思わせてくれた。
The Beehiveを少し先へ進むと、左側に折れる道がある。その道を真っすぐ行くと、階段の付いている岩が見えてくる。それがアトラトル・ロック(Atlatl Rock)と呼ばれるポイントだ。下にパーキングがあるので車を止め、その階段を上がると、ネイティブ・アメリカンの壁画を見ることができる。たくさんのアメリカ国立公園を旅したが、一般的に壁画は、展望台から双眼鏡を使わなければ見えない位置にあることが多かった。しかし、ここでは壁画の正面まで行け、1mぐらいのところから見ることができる。そこに立つと、これを書いた当時の情景やその人たちの気持ちまでもが伝わってくるような感じがするだろう。
さて次回は、最近話題のパワー&スピリチュアルスポット・セドナを紹介します。お楽しみに~。
(写真:フォトアーティスト飯富崇生)
芦刈いづみ&飯富崇生のミニコラム:フリーウェイも心配ないレッド・ロック・キャニオン国立保全地域
レッド・ロック・キャニオンは、ラスベガスからフリーウェイを使わずに行ける自然エリア。しかも、ほんの30分程度で行けてしまい、かなりお手軽だ。ラスベガスで車を借りてみたいけれど、フリーウェイを運転するのは怖いし……なんて人には最適な場所。行き方も簡単で、ストリップからCharleston Blvdを西に曲がり、ひたすら直進するだけ。I-15の交差点には、前回のコラムでもご紹介したラスベガス・プレミアム・アウトレットもあるので、一緒に訪れるといいかも。途中で地層が変わるため、赤い岩や赤い地層と白い地層が交互に入った岩などを見ることができ、アメリカの自然を十分堪能できる。
アクセス情報
最寄りの国際空港:マッキャラン国際空港(ラスベガス)。日本からの直行便は2007年4月現在なし。同空港からアメリカ西海岸まで約10時間、その後乗り継ぎで約1時間。ロサンゼルスから車で約5時間。ラスベガスからレイク・ラスベガス: US95 SouthまたはI-215 Eastで、Lake Mead Pkwyまで。その後、Lake Las Vegas Pkwyで東(左折)。ここには大きな看板があるので分かる。ラスベガスからバレー・オブ・ファイヤー州立公園:I-15 North→NV169で、約1時間。NV169に入ってから何もない道を15分から20分ドライブするので、途中で道が合っているのかと、心配になってくるが一本道なので安心して。周辺観光地
グランド・キャニオン国立公園、グランド・キャニオン・ウエスト(スカイウォーク)、ザイオン国立公園、ブライス・キャニオン国立公園、デスバレー国立公園、セドナなど。