このコラムでラスベガスからグランドサークルを1周してきましたが、楽しんでいただけたでしょうか? さて8月になり、お盆休みなどを利用してラスベガス旅行へ出かける方も多いのではと思います。そこで今回から2回に渡り、ラスベガスでおススメのショッピング・スポットと日帰りで行ける郊外の見所をご紹介します。
ここに行けば間違いない! ラスベガス2大おススメショッピングモール
ラスベガスにはいくつかのショッピングモールがあるが、今回は、その中でも私たちがおススメする2つをご紹介。モールの中に入っているショップのタイプが違うので、どこのモールに長くいたいか事前にチェックして、ラスベガスでの時間を効率よく使おう。
最初に紹介するのは、ホテル プラネット・ハリウッド(旧アラジン)にある「ミラクル・マイル・ショップス(旧デザート・パッセージ)」。ここはラスベガスで、一番ポップで若者向きのモールだ。2007年4月のリニューアルに伴い、入り口にカラフルな電光掲示板が設置された。集まっているショップは、アメリカの若者に大人気のカジュアルショップUrban Outfitters(アーバン・アウトフィッターズ)やFRENCH CONNECTION (フレンチ・コネクション)、ラスベガス第1号店となったBen Sherman(ベン・シャーマン)などがある。中でも、Urban Outfittersは、私たちがL.A.に住んでいた頃もサンタモニカでいつも行っていたショップで、とにかくおススメ。古着風の洋服や靴、バックや時計、アクセサリー類の他、これ何に使うの? というようなおもしろ小物などもあり、それらを見てまわるだけでかなり時間が経ってしまうだろう。
そしてもう1つのおススメが、ホテル シーザス・パレスに併設している「フォーラムショップス」。2004年にリニューアルされ、ストリップ(ラスベガスの中心を南北に貫く大通「ラスベガス・ブルーバード」の通称)に面した3階建ての豪華なショッピングエリアが追加された。3階まで吹き抜けの新設部分は、天井と窓から明るい光が降り注いでいて、他のエリアと比べて明るく、テンションが上ること間違いなし (他のエリアは窓がないため暗いのだ) 。しかも、床は全て大理石で、さらに言うと壁の彫刻や絵画も精巧で、まるで世界遺産に指定されている宮殿のようなのである。また、アメリカ初とも言われる回転式エスカレーターが設置されていて、それに乗るのもワクワクする。
モール内には、世界中の若者に大人気のChrome Hearts(クロム・ハーツ) や若者にファンの多い通称アバクロの名で親しまれているAbercrombie & Fitch(アバクロンビー アンド フィッチ)、老若男女問わず日本の女性に大人気のCOACH(コーチ)が2店舗も入っている。その他、GUCCI(グッチ)やLOUIS VUITTON(ルイ・ビィトン) など日本でも人気のブランドショップやギネスブックにも認定されている世界最大の時計ショップTourneau(トゥルノー)などがある。フォーラムショップスはカジュアルから高級まで幅広いショップが揃っているので、どこのモールに行けばいいのか迷っても、とりあえずここに来れば何か好きなブランドが見つかるはずだ。
アウトレットならラスベガス・プレミアム・アウトレットへ
ラスベガス周辺にはアウトレットがいくつかある。中でもイチ押しは、ストリップエリアからすぐの所にある「ラスベガス・プレミアム・アウトレット」。車があるとアクセスしやすいが、ラスベガスの路線バス、トロリーでも行ける。ただし、乗換えが面倒なので、タクシーの方が便利。またラスベガス・プレミアム・アウトレットは屋外アウトレットなので、夏はかなり暑いが、アメリカの若者に人気のカジュアルブランドが大変多く揃っていて、安くて良いものが手に入る。ぜひ行ってみよう。
ここにもCOACHが入っているのだが、なんと週末になると外まで行列ができている。私たちが訪れた時も、ベンチに座っていたら隣のアメリカ人が「COACHに入るのに、20分も並んだよ」と電話で話していた。もちろん、目の前には行列ができていた。基本的に、アメリカのアウトレットで行列ができることは少ないのだが、ここのアウトレット商品はほとんどのものが毎日25%~65%Offで、さらに個数が限られており、プレミア感のあるものが多いため、このような現象が起きてしまうのだという。比較的空いている時間帯は、夕方から夜にかけて。どうしても欲しいCOACHアイテムがある人は、その時間帯に行くといいだろう。COACHの他に、BANANA REPUBLIC(バナナ・リパブリック)やA|X ARMANI EXCHANGE(アルマーニ・エクスチェンジ)、FRENCH CONNECTION (フレンチ・コネクション)、Kenneth Cole (ケネス・コール)などが、私たちのおススメショップだ。
それでは、今回はこの辺で。ぜひラスベガスでショッピングを楽しんでくださいね。次回は、ラスベガスから日帰りで行け、歌手のセリーヌ・ディオンも住んでいると言われている高級住宅街のあるレイク・ラスベガスと、車で一時間足らずで行けてしまう大自然、バレー・オブ・ファイヤー州立公園とレッド・ロック・キャニオン をご紹介します。お楽しみに~。
注:今回のコラムで紹介したモールやアウトレット施設内のブランド情報は全て2007年3月現在のものです
(写真:フォトアーティスト飯富崇生)
芦刈いづみ&飯富崇生のミニコラム:車でL.A.⇔ラスベガスを移動する人は、「ファッション・アウトレット」へ
ネバダ州とカリフォルニア州の州境に、ファッション・アウトレットがある。私たちは、いつもL.A⇔ラスベガスは車で移動するので、常にこのアウトレットには寄ることにしている。以前はやや廃れ気味だったのだが、2007年3月に寄った際は結構いいショップが入っていて、驚いた。例えば日本でも人気のMISS SIXTY(ミス・シックスティ)や、アメリカで大人気のAmerican Eagle(アメリカン・イーグル)だ。MISS SIXTYは、かなりの掘り出し物があり、価格は日本の3分の1以下。さらに、さきほど紹介したラスベガス・プレミアム・アウトレットでは行列だったCOACHショップが非常に空いているのもいい。車で移動する人は、ぜひファッション・アウトレットに、立ち寄ってみよう。ちなみに、L.A.から走ってくるとガソリンがここでちょうど4分の1ぐらいになるので、給油ポイントとして利用するのもいいだろう 。
アクセス情報
最寄りの国際空港:マッキャラン国際空港(ラスベガス)。日本からの直行便は2007年4月現在なし。アメリカ西海岸まで約10時間それから乗り継ぎで約1時間。ロサンゼルスから車で約5時間。周辺観光地
グランド・キャニオン国立公園、グランドキャニオンウエスト(スカイウォーク)、ザイオン国立公園、ブライスキャニオン国立公園、デスバレー国立公園、バレー・オブ・ファイヤー州立公園、セドナなど。