飛行機に乗った時に、寒い思いをした人は少なくないだろう。自分ってこんなに冷え症だったかな? そんな思いを持ったとしたら、それはきっと違う。旅客機の機内は通常24℃~26℃くらいに設定されており、航空会社や路線にもよるが、大まかにいえば西洋人の多い便ほど低めに設定されている。「24℃~26℃なってたった2℃の差じゃないか」と思う人もいるだろうが、機内では1℃の差でも体感温度の差がもっと大きくなる特徴がある。
海外へ行くと、真冬でもTシャツ1枚で過ごしているアメリカ人を見る機会は多い。それは、彼らが日本人に比べると暑がりのため。日本発の便は快適だったが、例えばアメリカ国内線に乗り継いだ途端機内が寒くて震えていた。そんな経験を持つ人は多いのではないだろうか。
機内の寒さ対策としては乗務員からブランケットをもらうのが一番手軽ではあるが、エコノミークラスのそれはペラペラで大して効果がない場合も多い。背中がスースーしてしまうこともある。筆者は、持ち込みする手荷物の中に必ずトレーナーかカーディガンを1着入れている。これが驚くほど効果を発揮してくれるのを長年の経験で知っているからである。
赤ワインだと少し温まるかもしれない。が、飲みすぎてしまうとトイレが近くなり、これまた面倒 |
機内が暑すぎるということはあまりない。ただ雲の上を飛ぶから紫外線は強い。昼間のフライトでは窓のシェードは降ろした方がお肌のためだ |
できるだけ暖かい席に座るのも手だが、季節による違いには注意が必要。例えば夏なら外気が入りやすい非常口の席近くは狙い目だが、冬だと最悪の席になる。お酒を飲んであったまればいいかも、と考える人もいるかもしれないが、エコノミークラスで「お湯割り」や「熱燗」のサービスは望めない。まして外資系の航空会社だと難しいだろう。冷え性の人は、やはりしっかりした防寒着を持って乗るのが正解だろう。