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Vol.38 彼女への愛情が冷めてきているのでしょうか…結婚を白紙に戻すべきか悩んでいます。
最近彼女とうまくいっていません。 3年間付き合ってきて、頻繁に会おうという気が急激に無くなってきています。
はじめは倦怠期かなと思っていましたが、どうも違う気がします。 嫌いになった訳でもなく、彼女以外に好きな女性もいません。
でも昔のように、週末のデートにウキウキしたり彼女のちょっとした仕草を「かわいいなぁ」と思うことがなくなり、反対に彼女の嫌な面(愚痴が多い、思いやりがない、寝るとき歯軋りをするなど)が気になって仕方がないのです。
彼女も僕の異変に気が付いていて、最近喧嘩が絶えません。 彼女とは来年には籍を入れようと準備を進めているところで、両親にも紹介済みです。
きっと僕がこのまま彼女への愛情を失って、結婚もとりやめると言ったら彼女だけでなく、両親も猛反対するでしょう。
このまま我慢していれば、彼女への愛情は復活するのでしょうか。それとも周囲の反対を押し切っても一旦結婚を白紙に戻したほうがよいのでしょうか。
アドバイスをいただければ幸いです。
(34歳・男性・会社員)
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あなたは、女性を見る目が厳しい人? 厳しくない人? 自分を分析すると相手のことが分かってくるかも
人を好きになるということは、その人の欠点もひっくるめて、相手のすべてを好きになるということだと思います。
ここでは、あえて自分の欠点には目をつぶり、私の周りにいる人のことを考えてみます。 たとえば、私の妹。愛読するのはスーパーのチラシのみ。自分の好きなものをひとり占めしてパクパク食べ、一昨日もいきなりうちにきたと思ったら、買ったばかりの私のクツをはいて帰ったという……。
そういったモロモロを「どうしてそういうことしちゃうの?」と注意すると、毎回、聞いたこともないようなオリジナリティあふれる悪態で返してきます。
こんな妹ですが、私にはたまらなくかわいい。何でも願いをかなえてあげたい、できるふだけ言うことを聞いてあげたいと思ってしまいます。
あとは、そうですね……うちのD(ダンナの略)ですか。彼の髪の毛がなくなってきて、「ボクが、ボクが」と自分の心配しかせず、仕事のグチを言い、すぐに人のモノマネをする(しかも、うまい)。そういうイヤなところがあったとしても、そういったところもひっくるめて「でも、そういうしょーもないところもあるけど、まあ、かわいいよね」と思える。人を好きになるには、それが必要なんだと思います。
もちろん、私はガマンしたくないので、ことあるごとに相手に文句を言います。
「汗くさいからシャワーを浴びてきたら」「汗がラズベリーの香りと評判」
「………」
「外で、他の人にワガママを言ってないでしょうね?」
「そんなところがかわいいって、みんな言うんだよ」
「………」
文句を言っても、こんなふうにかわされて毎日を送っています。
そう考えてみると、妹もDも、たくさんあるであろう私の欠点を注意したり、文句を言ったりしないタイプです。たぶん、言いたいことを言い、自分のやりたいことをやって、ガマンなどせずに自由奔放に楽しく生きているから、あまり人のことが気にかからないのでしょう。
そういう意味では、あなたと私は似ているのかもしれません。私も、妹やDのことを、自分勝手で思いやりがない、人のことを悪く受け止める、グチを言うと思っています。
けれど、欠点と長所は表裏一体です。思いやりがないのは、いつも自分のやりたいことでアタマがいっぱいだから。人を悪く言ったり、グチを言うのはあなたの前だけで、外ではすごく気を遣っているか、あなたに甘えたいだけかも。歯軋りはなおせないけど、あなたにだって自分では気付かない困ったクセがあるかもしれないですよ。
もしかすると、あなたは最初に彼女と出会ったとき、自分にないものをたくさん持っている人だから、そこに心惹かれたのかも。
もし、そうだったら、あなたは同調系恋愛よりも補完系恋愛を好む人なんだと思います。 人の性格は他人が直せるものではありませんから、彼女の欠点があなたにとって生理的にどうしてもゆるせないものかどうか? 考えてみるといいでしょう。
たとえば、私の場合でいうと、一緒に生活する男性が、本を読まない、ポイ捨てをする、テレビをずーっとつけている、食べ物の好き嫌いがある、パチンコをする、金銭感覚がない。となると、困るかなと思います。
あなたが気になる彼女の欠点が、自分の「どうしてもゆるせない事柄」リストに該当しているのでしたら、結婚については考え直してもいいと思います。
でも、そうでないのでしたら、別の女性と付き合っても、また新しい彼女の別の欠点が気になってしまうはずです。
たぶん、あなたは同性である男性の欠点には寛大になれるのに、異性である女性を見る目が厳しい人かもしれません。ちなみに、私はそういうタイプです。
そんな自分に気付いてから、少し男性を見る目がやさしくなったかなと思うので、あなたもその点をご自分で分析してみてはどうでしょう。
判断ポイントは、美人でみなから憧れられるような女性を目の前にするときと、格好よくて男からあこがれられるような男性の先輩を前にしたとき、どちらのほうが緊張して、ドキドキするか? です。
私は……カッコいい、大人気の男子を前にしても、緊張も何も一切しませんが、あこがれの女性の前ではドッキドキです。そういうわけで、女性のウソやワガママ、意地悪さには、ものすごく寛大でいられます。
何が言いたいかというと、己を知ることで、相手が見えてくることもある、ということ。彼女の欠点に目がいってしまう、そんな自分はどういう男なんだろう……。そこを考えるとこの先、彼女に対してどうするべきかわかるのでは? と思います。
あなたはきっと、もともと愛情深い人だと思います。そうでなければ、彼女のことで悩み、私に相談をしたり……といったことまでしないはずです。心にもともとある愛を出し惜しみせず、全部出してほしい。愛があるからこそ、彼女への不満を黙っていて、それで相手に気付かれてケンカになっては、本末転倒です。気になることは話し合わないと解決しません。問題は言い方だけです。
「欠点もかわいい。でも、あんまりグチばっかり言うと、顔がブーッとなってくるから、笑ってごらん。ほら、このほうがかわいいね」と言いながら、彼女のほっぺを両方むぎゅっとつまみあげてみたり、やさしく言ってみるのです。
彼女への不満を心の中に抱えず、怒って上から目線にならないよう、彼女に自分の気持ちを小出しに伝えていれば、お互いにストレスはたまりません。
男の人って、もともとすごく愛がある人なのに、それを表現するのが苦手そうだと、もったいないなと思います。気恥ずかしいかもしれないけれど、
「せっかくかわいいのにさー」
と前置きして、やさしくなだめるように、時にはからかうように、自分の気持ちを相手に伝えていってほしいです。
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