Vol.123 片思いの恋、受験が終わるまで黙っておくべきでしょうか?


どうもこんにちは。毎回「理系のための恋愛論」、楽しく、時にドキッとしながら拝見させてもらっています。理系の高3生男子です。ちょっと自分に親しい友人が恋愛やそういうことに疎いので今回送らせていただきました。

長文ですいません。

僕には、中3の時からずっと好きだった子がいます。片思いですが。今の高校にいるのも他人には言いませんが、その子と同じ世界に居続けたかったからです。

それなら高校に入った時にもう告白してしまえば良かったのかも知れませんが、塾で一緒だっただけであまり会話したことのない彼女に突然告白するような勇気はとてもじゃないけど持ち合わせておらず、僕は高校の中で自分を磨いてから彼女に思いを告げよう、などと少々カッコつけたことを考えていました。

高校に入ってから行事や学校生活にちゃんと参加して責任者みたいな仕事もやりましたが、結局思ったように上手くはいきませんでした。それで自分に対してなんとなく自信を失ってしまいました。

本当はもっと彼女とコミュニケーションをとるべきだったのかもしれません。折角アドレスも持っていたのに塾で疲れてるところにメールを送ったらまずいかな、などと思って、積極的に送ることはしませんでした。現在はお互い受験生なので尚更です。今では学校でちょっと顔を合わせたり、用がある時にしかメールしたりすることしか接点がないです。 けどどうしても好きなんですよ。その子が。僕は彼女についてよく知らないというのに。 本当は彼女と取り留めのないことでも何でも直接声を聴いて(メールが苦手なので)話したいですよ。けれどもどうしてもその一歩を踏み出すにはなんとなく迷惑になるんじゃないかって躊躇してしまいます。

やっぱりこの気持ちを受験が終わるまでずっと抱えて彼女の負担にならないようにすべきなのでしょうか?

それとも僕はただ自分に自信の持てることが無くなった事や受験という現実から逃げているだけなのでしょうか?

(高校三年生・男性)


何もせずに過ごすのはもったいないよ? 恋も受験もできることからコツコツはじめましょう


ひとつひとつの事柄を別々に考えて、解決していく。社会人になっても、いくつになってもそれをしていくのはとても難しいことです。

いろいろなことがまぜまぜになって、逃げなのか? 自信が持てないせいか? と悩むのは高校生の特権です。大いに悩みながら、一歩ずつ進んでいってほしいと思います。

とはいえ、現実は苦しいことでいっぱいですよね。片想い、受験、学校生活、どれも順調にうまくいくなんて、そんな都合のいいこと、あるはずがないです。

というわけなので、ひとつずつ考えていきましょう。まず、学校生活での責任者のような仕事ですが、それが思ったようにうまくいかなくても誰もあなたを責めたり、使えないヤツと思ったりはしませんよ。

もちろん、あなたとどうしても気が合わない、一人かふたりのクラスメイトはそんなふうに考えるかもしれません。

ですが、たいていの人、特に女子は、責任のある仕事をしてくれてありがたい。助かるな、と思っている人がほとんどです。

私は高校生のとき、女子でしたので、学校行事には参加しない、委員や係など、ほとんどやりませんでした。

だからこそ、責任のある仕事をしている人にはいつも心の奥で感謝していましたし、タイヘンそうなのに、えらいなぁとこっそり尊敬していました。たぶん、あなたの周囲の人も口に出さなくても、ほとんどがそういった気持ちでいるはずですよ。

誰が責任者になっても、学校の誰からも100%の確率で「すごい」と思ってもらえる結果を得ることなんてありえないのです。

失敗したかもしれない、うまくいかなかったかもしれないけれど、裏を返せば次はこうしなければいい、と学べたのです。

そんなステキな経験ができた自分に、自信を持ってほしいなと思います。

次に、受験です。受験はしなければいけないですが、だからと言って人を好きになる気持ちはとめられないですよね。

となると、両方ともできるところから少しずつ進めていくしかありません。

勉強はもちろん、コツコツやっていってほしいですし、彼女とももっと仲良くなってほしいです。

せっかく、メールアドレスも知っていて、塾も同じなのでしたら、変な遠慮はせず、彼女に話しかけたり、用がなくてもメールを送ったりしていいと思います。

受験まで、これからまだ8~9カ月と長い時間があります。こんなに貴重で、濃い、キラキラしているとき…、後で振り返ると一瞬のように感じられる時間を、何もせずに過ごすのはもったいないよ、と言いたい気持ちでいっぱいです。

「苦手な教科のテキストでいいのがあったら教えてくれる?」でも、

「あの参考書はよかったよ」でも、

「ちょっとお茶しよう」でも、

「○○書店は問題集の品揃えがいいよ」でも、

「志望校は決まった? 自分はまだ迷いがあって」でも、受験というお互いの共通項をもとに、彼女に連絡を取ったり、相談したりして、もっと彼女を知る行動を起こしてほしいです。

「なんで、私?」的なことを聞かれたら、

「中学から知ってるし、なんか話しやすい」と言えばいいのです。

誰だって、自分を心配してくれる人、自分にとっていいことをしてくれる人は迷惑とは思いません。

彼女に何をしてあげられるか、そこを忘れずに行動していれば、取り留めのない話だって迷惑にはならないのです。

大学生になったら、今度こそ、彼女とは違う世界へ行くことになるかもしれません。

今という時を大切に、後悔のないように高校生活を送ってほしいなと思います。

勉強しながら、恋愛だってできますよ。受験ギリギリの時期や、卒業間近になって行動を起こすくらいなら、早い段階で彼女と親しくなってしまってほしいものです。

彼女への気持ちも、受験も、両方応援しています。がんばれ!

恋のお悩み、募集してます

マイコミジャーナルでは、酒井冬雪先生への恋愛相談を募集中です。結婚相手がいる人、いない人に関わらず、結婚もしくは婚活へのお悩み、恋愛相談など、随時受け付けております。年齢、職業、性別を書き添えた上でこちらまでご応募ください。