私ことシバタは、本編集部のパソコン担当をしている。ある朝、会社へ出社すると、机の上には、日本エイサーの「Aspire one D250」と、「Aspire easyStore H340」が積んであるではないか。呆気にとられているシバタの姿を見た鬼……いや頼れる上司ナンバーワンの呼び声も高い編集部の某部長の人が、面倒くさそうに、こう言い放った。

「これ好きに使っていいから、100万PV(ページビュー)が取れるようなレポートを書いて。デキが悪かったら君の机を"みかん箱"に変えるからね」

……いくら不況とは言え、レポートひとつで編集者のクビを飛ば……机をみかん箱に変えようとする会社、イヤ上司はこっちから願い下げですよ。と、ノドまで出かかった言葉を飲み込み、笑顔で「もちろんです。任せてくださいっ!」と歯切れの良い返事を返した。"せまじきものは宮仕え"である。

出社したら机の上に知らない荷物が山積み。この職場では、よくある事である

ということで数回に渡り、「Aspire one D250」「Aspire easyStore H340」のレポートお送りしたいので、短い間ながらも是非お付き合い頂きたい。

定番ネットブック「Aspire one D250」

ホームサーバの「Aspire easyStore H340」

さて、パソコン担当として気になるのはマシンスペック。しかし既に本誌紹介済みなので、「Aspire one D250」はこちらを、「Aspire easyStore H340」はこちらの記事をご覧頂き、割愛させて頂く。

家に持ち帰り「Aspire one D250」を早速セットアップ。どうにももったいなくってビニールカバーをはがせずにいる。もちろん愛車のシートもビニールカバーを付けたままだ

「Aspire one D250」は今年4月にリリースされたネットブックだが、個人的にはガジェットフェチの心をくすぐる薄型化&軽量化を実現しながらも、1,024×600ドット表示対応の10.1型液晶がノートPCに近い使用感を与えてくれるところが気に入っている。

自宅のメインPCにしているThinkPadと衝動買いした初期型のEee PC、今回の「Aspire one D250」を重ねてみた。書く仕事をしているだけに、とにかくキーピッチは確保したいのだが、Aspire one D250は実測値で約17mmと余裕があり、慣れればブラインドタッチも十分可能だ

OSはもちろんWindows XP Home Edition。発売されたのが2001年11月だから、かれこれ8年も経つのに、いまだ現役OSであることにちょっとした感動を覚えてしまうが、延長サポートフェーズもあと5年で終了し、既に枯れたOSであることは間違いない。今年10月にリリースされるというWindows 7に早く載せ替えたいものである。

起動直後のデスクトップ。プリインストールアプリやらなんやらは必要なものだけ残して削除する予定

編集部ではWindows Vistaを使っているため、久々のWindows XPだ。まずは使いやすくするためのカスタマイズをあれこれと行なうことに。もちろんデザインはXP標準の"Luna"からクラシックに変更。次にタスクバーを左へ移動させることにした。もちろんWebブラウザやテキストエディタの表示領域を確保するためだ。

不要なアプリケーションのアンインストールと、普段から愛用しているアプリケーションやツールのインストールを実行。利用可能なHDD容量は142GBとサブPCとしては十分だが、不要なアプリケーションで空き容量をひっ迫している環境は、何となく気分が悪い。

結構多いプリインストールアプリケーション。ここから不要なアプリケーションをひとつずつ削除しなければならない……

後はWindows XPのチューニングを行なおうと思ったのだが、それほど低スペックなマシンでもないし、時間をかけたほどの効果は得られないと思い、ひとまず見送ることにした。それでもTweak UIをインストールして、基本的なチューニングだけは行なった。これでツライ仕事から帰ってきてからの楽しいデジタルライフに「Aspire one D250」を使えるようになった。シバタ的には満足である。

ようやく諸々のチューニングを終えた「Aspire one D250」のデスクトップ画面。シンプルイズベストである

ようやく「Aspire one D250」の準備を終えたので、次回は「Aspire easyStore H340」の設置と、Windows Home Serverの設定に取りかかることにしよう。

(続く)