夏休みの時期がやってきました。お子さんのいらっしゃるご家庭では、夏休みの計画を立てている事と思います。親は「夏休みだ。はぁ~大変」お子さんは「やったー夏休みだ!」といったところでしょうか?
夏休みは、お子さんが犯罪被害に遭う確率が高くなります。親の心配が増える時ですね。今回は親がやるべき「子どもを守る方法」をお話したいと思います。沢山ありますが、特に重要なポイントをお話ししましょう。
「この家には小さい子どもがいる」とわかる情報とは?
子どもを狙う犯罪者はいろいろな所で子どもに関して目を光らせています。その場合、男女に関係ありません。実はあなたが気がつかないうちに「我が家には小さい子どもがいます」と犯罪企図者に情報を出している事があります。
洗濯物
洗濯物はその家の家族構成が分かります。子どもの服が干してあれば一目で子どもがいると分かります。子どもの洗濯物は人目に付きにくい場所に干すか、部屋干しにしていただきたいです。
外に置いてある子どもの遊具・自転車・三輪車
洗濯物と同様、子どもがいることが一目で分かります。通りから見えない場所に置くようにしていただきたいです。洗濯物も遊具や自転車・三輪車も年齢が推測できるので人目につかなくすることが重要です。
表札
表札にフルネームはNG! 犯罪者に子どもの名前を教えているのと同じです。小さなお子さんがいるご家庭は表札にデコレーションしているお宅もありますが、できればやめていただきたい。表札はシンプルな物で名字だけにしましょう。
子ども部屋のカーテン
子ども部屋のカーテンは、どうしてもお子さんの好みのキャラクターや柄にしがち。でもそのカーテンが子ども部屋だと教えてしまっています。男女どちらかも分かってしまいます。外から見て子ども部屋と分からない色(大人の男性が好む色)のカーテンにしましょう。そのカーテンの内側にお子さんの好きなキャラクターのカーテンを掛けるのも一つの方法です。
窓辺のぬいぐるみ
これはカーテンと同様、外から見て子ども部屋だと分かります。ぬいぐるみは窓辺でない所に飾りましょう。
家だけではなく外で出している情報にも注意を
家ばかりでなく外でも犯罪者に与えてしまっている情報があります。最近は少なくなってきていますが、まだ多いのが現状です。
あなたはお子さんの持ち物や自転車に名前を書いていませんか? 子どもを狙った犯罪者が、持ち物に書いてある名前を見て、声を掛け連れ去った事件が実際に起こっています。持ち物に名前を書く時は、見えない部分に書いてください。
自転車に関しては、なくした時すぐに分かるようにと、名前ばかりか、ご丁寧に住所まで書いてある場合がありますが、すぐにやめていただきたいです。防犯登録だけで充分です。
「危険な公園」の見分け方
あなたはお子さんが遊んでいる公園が安心だと思い込んでいませんか? 実はほとんどの公園が、お子さんを安心して遊ばせることができる公園ではないことを、ここで知っていただきたい。公園は不特定多数の人がいる場所です。その中に子どもを狙う犯罪者が紛れ込んでいるかもしれません。
では、どんな公園が危険なのかお話ししましょう。公園に置いてあるベンチの向きが、公園の内側を向いて座るようになっている。このようなベンチは、通りから座っている人の後頭部しか見えません。顔を見られる事なく長時間、じっくり子どもを観察することができます。
トイレの近くにあるベンチも危険です。子どもがトイレに駆け込んだとき、すぐ後からついて行き、個室に押し込み子どもにいたずらをするのに都合の良いベンチになってしまっています。
公園の中央から外に向かって置いてあるベンチが理想ですが、まだまだ少ないのが現状です。出入り口が多い公園も危険な公園の一つです。出入り口が多いと犯罪者がどの出入り口から入り、どの出入り口から子どもを連れ去って出て行ったのか、判別しにくいからです。
一度お子さんが遊んでいる公園をチェックなさってみてはいかがでしょうか。
一緒に出かけても子どもを一人にしないで
夏休みはお子さんと一緒に出かける機会も増えます。「みんな一緒だし」「近くにいるし」「人も多いから人目もあるし」で安心していませんか?
家族が一緒だからといって決して油断してはいけません。インドアでもアウトドアでも同じです。お子さんから絶対に目を離さないでいただきたい。お子さん一人で行動させたりトイレに行かせたりしないでください。
実際に起こった事件では、「もう一人で行けるから」とお子さん一人でトイレに行かせましたが、いくら待っても戻ってきませんでした。迷子の放送をしても何の情報も得られませんでした。一人でトイレに入った隙に連れ去られていたことが、後でカメラの映像で判明しました。お子さんは数日経ってから発見されましたが、その時はすでに亡くなっていました。
せめて小学生のうちは、一人で行動させることは避けていただきたいです。大切なお子さんを守るのは、まず親からです。今日からできる「防犯生活」、ぜひ実行していただきたいですね。