山梨県と聞けば、まず何が思い浮かびますか? 富士山のある県として知られる山梨県ですが、盆地が育む美味しい食べ物や、全国的に有名なお菓子のテーマパーク、絶叫マニアを虜にする遊園地など、見どころにあふれています。

そこで今回、マイナビニュース会員を対象に「山梨県と聞いて思い浮かぶもの」についてアンケート調査を行いました。結果をランキングにまとめましたので、おすすめの理由と合わせて参考にしてみてください。

山梨県といえばランキング

  • 山梨県といえばランキング

    山梨県といえばで思い出すのは何でしょうか

「山梨県といえば何を連想する?」と聞いたところ、ランキングは以下のようになりました。

1位 富士急ハイランド(14.9%)
2位 河口湖(12.2%)
3位 ほうとう(7.7%)
4位 もも・ぶどう狩り(7.2%)
5位 石和(いさわ)温泉(5.4%)
5位 甲州ワイン(5.4%)
7位 巨峰(5.0%)
8位 武田信玄公銅像(4.1%)
9位 河口湖温泉(3.7%)
10位 桔梗信玄餅工場テーマパーク(3.2%)
11位 忍野八海(おしのはっかい)(2.7%)
11位 ほったらかし温泉(2.7%)
11位 サントリー白州蒸溜所(2.7%)
14位 馬刺し(2.3%)
15位 勝沼ぶどうの丘(1.8%)
15位 富士スバルライン(1.8%)
17位 武田神社(1.4%)
17位 山梨県笛吹川フルーツ公園(1.4%)
17位 山梨県立リニア見学センター(1.4%)
17位 さかな公園(富士湧水の里水公園)(1.4%)
17位 吉田うどん(1.4%)
17位 山梨県産のもも(1.4%)
23位 鳴沢氷穴(0.9%)
23位 甲斐善光寺(0.9%)
23位 ふじさんミュージアム(0.9%)
23位 清里テラス(0.9%)
23位 甲府の温泉(0.9%)
28位 甲府城(0.5%)
28位 道の駅こぶちさわ(0.5%)
28位 新屋山神社(0.5%)
28位 山中諏訪神社(0.5%)
28位 山梨県郷土料理 おざら(0.5%)
28位 富士山ジェラート(0.5%)
28位 川浦温泉(0.5%)
35位 甲州夢小路
35位 旅の駅 kawaguchiko base
35位 忍野 しのびの里
35位 山梨県郷土料理 せいだのたまじ
35位 山梨県郷土料理 みみ
35位 わさび

ここからは10位までにランクインした項目について、ポイントとアンケートに寄せられたおすすめコメントなどをご紹介します。

1位 富士急ハイランド(14.9%)

  • 富士急ハイランド

    富士急ハイランドが1位でした

山梨県といえばランキング、1位は「富士急ハイランド」でした。富士山の裾野に位置する遊園地で、名物はやはり絶叫系コースター。全長2km超え、最大落差70mという「FUJIYAMA」のほか、落下角度121度という世界記録をもつ「高飛車」、総回転数がこちらも世界一という「ええじゃないか」などがそろいます。

2023年には絶叫系に新しく「ZOKKON」も仲間入り。逆走やトンネル内走行などスリル満点のコースターです。園内にはお化け屋敷やタワー型、振り子型のアトラクションもありますが、どれも絶叫系。ファミリー連れには「トーマスランド」や「リサとガスパールタウン」などが人気です。

3つのポイント

  • 世界クラスの絶叫系: 落下角度、回転数で世界記録をもつコースターなど、絶叫好きにはたまらないアトラクションが充実。
  • 富士山の雄大な景色: 「FUJIYAMA」が目の前を通過する、高さ55mの展望デッキも。
  • 子ども連れも楽しめる: スクリーンと連動したアトラクションや観覧車、ティーカップ、トーマスランドもあります。

おすすめする理由

「富士急ハイランドからの富士山の眺めがとても印象に残っているので」(56歳女性)
「風が強い日は乗れないこともあるが、おもしろいし楽しいアトラクションが多い」(51歳男性)
「若い頃、ドライブでよく行った。ジェットコースターは怖かったです」(56歳男性)
「子どもたちが小さい頃はよく連れて行きました」(55歳女性)
「富士急で遊んで、帰りにほうとうを食べるのが定番」(40歳男性)
「富士五湖巡りなど、観光のついでに寄ることができるから」(68歳男性)

住所 〒403-0017 山梨県富士吉田市新西原5-6-1
webサイト 富士急ハイランド

2位 河口湖(12.2%)

2位は「河口湖」でした。富士山の噴火によってせき止められた湖で、山中湖、西湖、精進湖、本栖湖に並ぶ「富士五湖」のひとつ。水深は15mほどと浅めですが入り組んだ形をしており、いちばん周囲の距離が長い湖です。

河口湖は晴れた日の湖面に映る「さかさ富士」も名物。周辺には桜やラベンダー、カエデなどが植えられていて、季節折々の絶景を楽しむことができます。また、夏の一大イベント「湖上祭」や山開きの時期には花火大会も。湖面に映る花火の大輪が多くの人を魅了しています。

3つのポイント

  • さかさ富士: 晴れて湖面が澄んだ日には、富士山を鏡のように映し出します。
  • 充実のレジャー: キャンプ、釣り、ボートなどが楽しめ、周辺の施設では冬季のスケート場も開設。
  • 絶景を臨めるロープウェイ: 「富士山パノラマロープウェイ」を使えば、目の前に富士山、眼下に河口湖という絶景も。

おすすめする理由

「湖の水が澄んで青く、深みを感じるし、特に早朝に眺める富士山は格別」(63歳男性)
「山梨県に行った時は必ず立ち寄ります」(52歳男性)
「自然豊かな環境でキャンプができるから」(43歳男性)
「富士山の絶景ポイントとして河口湖は外せません。とても癒やされます」(54歳男性)
「河口湖マラソンに何度も参加したので」(75歳男性)

住所 南都留郡富士河口湖町
webサイト 富士河口湖

3位 ほうとう(7.7%)

3位は「ほうとう」でした。ほうとうとは山梨県を代表する郷土料理。山梨県一帯が稲作に適さず、小麦が米に代わる主食として育てられてきたことが由来となっています。

小麦粉を練る、のす、切るという製法はうどんと同じですが、ほうとうにはうどんのように塩が使われていません。そのため下ゆでの必要がなく、打ち粉を付けたままた味噌ベースのつゆに入れられるので、とろみが付いてからだはぽかぽかに。具はかぼちゃや肉がよく使われています。

3つのポイント

  • やわらかな食感: うどんのように生地を熟成させないため、煮込むほどにもっちりやわらかく。
  • 嫁入り修行: 米に代わる主食だったため、昔はほうとうを打つことが嫁入り修行だとされていたことも。
  • 手間いらず: 下ゆでが必要なく具のバリエーションも広いため、家庭では季節問わず頻繁に作られています。

おすすめする理由

「味噌仕立て、具だくさんで美味しいから」(45歳男性)
「旅行した際に食べたほうとうが美味しかった」(34歳男性)

webサイト ほうとう

4位 もも・ぶどう狩り(7.2%)

4位は「もも・ぶどう狩り」でした。山梨県といえばフルーツ王国。日照時間が長い、盆地ゆえに昼夜の寒暖差が大きい、降水量が少ないなどの条件から、果物の栽培が盛んです。

なかでもももは、収穫量が全国の約30%を占めて第1位。6月下旬~9月あたりまで、県内の農園でもも狩りが行われます。一方、ぶどうも全国の約25%を占めて第1位。8月~10月ごろをピークに、シャインマスカットなど人気の品種を収穫することができます

3つのポイント

  • フルーツ王国: 山梨県ならではの地形を生かし、もも、ぶどう、梨、ざくろなどの栽培が盛ん。
  • とれたて新鮮な味わい: 果物狩りの醍醐味は、摘みたての状態で食べられること。みずみずしさは格別です。
  • 加工品も: 果樹園によっては、濃厚な味わいのジュースやジャム、ジェラートなどが販売されていることも。

おすすめする理由

「山梨県はフルーツが美味しいイメージがあるから」(47歳女性)
「ぶどう狩りをしたのをきっかけに、毎年同じ農園のぶどうを取り寄せている」(51歳女性)

webサイト 観光果実園NET

5位 石和(いさわ)温泉(5.4%)

山梨県といえばランキング、5位は「石和温泉」でした。山梨県笛吹市にあり、1961年に掘り当てられた比較的新しい温泉です。ぶどう園からわいた湯が発端とされ、葡萄温泉などと呼ばれることも。

泉質はアルカリ性で、肌がつるつる、なめらかになると好評。新宿からJR中央本線で約1時間30分、直通で来られるというアクセスの良さも人気の理由になっています。近場でいちご狩りやさくらんぼ狩りなどが楽しめるのも、笛吹市ならでは。

3つのポイント

  • 東京からのアクセスの良さ: JR中央本線に乗り、新宿から直通でアクセスできます。
  • 1961年、ぶどう園で掘り当てられ、温泉街として急速に発展してきました。
  • フルーツ狩り: 山梨県笛吹市には観光果樹園がたくさんあり、温泉と組み合わせて楽しめるのが魅力。

おすすめする理由

「東京から近いので良く出かけます」(70歳男性)
「温泉が良いし、良い宿もある」(65歳男性)

5位 甲州ワイン(5.4%)

5位には「甲州ワイン」も入りました。甲州ワインとは、「甲州」と名付けられたぶどうの品種から作られるワインのこと。このぶどうは約1000年の歴史をもち、日本古来のぶどうとされています。

ぶどうは紫がかったピンク色をしていますが、果汁は白く、作られるワインも白ワイン。山梨県内には約80のワイナリーがあるとされ、辛口や甘口、スパークリングなど、特徴の異なる甲州ワインが生産されています。

3つのポイント

  • 日本古来の品種: 「甲州」というぶどうの品種から作られたものが、甲州ワインと呼ばれています。
  • 白ワイン: ぶどうの皮は薄紫色ですが、果汁は白く、ワインも白。
  • 約80のワイナリー: 県内のワイナリーのおよそ半数が、甲州市に集まっています。

おすすめする理由

「日本を代表する、世界でも有名なワインなので」(49歳男性)
「山梨県といえば広大なぶどう畑で、ぶどう狩りよりも甲州ワインのほうが気になってしまう」(56歳女性)

7位 巨峰(5.0%)

7位は「巨峰」でした。ぽってりと大きな粒に、したたる果汁、濃厚な甘みなどが楽しめる巨峰は「ぶどうの王様」と呼ばれるほど人気です。皮が濃い紫色をしていることから、ピオーネとともに黒ぶどうとも呼ばれます。

巨峰の旬は、最も暑くなる8月から9月ごろにかけて。収穫の最盛期を迎えたころには、巨峰畑の間を走る「巨峰の丘マラソン大会」が開催され、参加賞として巨峰がふるまわれます。

3つのポイント

  • ぶどうの王様: 粒の大きさに加えて、香り、甘みも格別。
  • 手間のかかる栽培: 大きさをそろえ甘みを凝縮させるために粒を間引き、実を守るために袋がけも。
  • ぶどう狩りやマラソン: 巨峰が食べ放題の観光果樹園があり、巨峰畑を走るマラソン大会なども開催。

おすすめする理由

「ぶどうのなかでも、巨峰が特に好きなので」(70歳男性)

8位 武田信玄公銅像(4.1%)

8位は「武田信玄公銅像」でした。甲府駅前に鎮座する銅像は、台座を含めると約6mという高さ。近付けば、まるで信玄公に見下ろされているかのような迫力を味わうことができます。

甲冑姿に身を包み、勇ましい表情の信玄公は、川中島の合戦における陣営の姿を再現しているのだとか。像の周辺には桜が植えられており、春には満開の桜と一緒に写真に収めようと、戦国武将ファンのみならず多くの人で賑わいます。

3つのポイント

  • 甲府のシンボル: 甲府駅前に鎮座する姿は勇ましく、迫力があります。
  • 美しい桜が背景: 像の両脇には桜が植えられ、特に春は撮影スポットとして賑わいます。
  • 市民の憩いの場: ベンチが置かれ、待ち合わせや買い物帰りの市民が集う場にも。

おすすめする理由

「やはり甲斐国、山梨といえば武田信玄だから」(47歳男性)
「武田信玄まつりに参加したことがあるほど好きな武将なので」(57歳男性)
「ぎょろっとこちらをにらむような怖い表情が印象的」(28歳男性)

住所 〒400-0031 山梨県甲府市丸の内1
webサイト 甲府観光ナビ

9位 河口湖温泉(3.7%)

9位は「河口湖温泉」でした。河口湖畔には温泉ホテルや温泉旅館が数多く点在します。富士山の絶景スポットとして知られる河口湖から近いこともあり、多くの宿は富士山を眺められる露天風呂や部屋が自慢。

まるで河口湖の湖面と続いているかのような気分に浸れる露天風呂、のんびり富士山を眺められる開放的な足湯など、河口湖温泉ならではの魅力がたっぷり味わえます。

3つのポイント

  • 富士山の絶景: 富士山の雄大な姿を眺めながら入浴できるなど、非日常感が満載。
  • 花火プラン: 河口湖名物の花火大会に合わせた宿泊プランのある宿も。
  • レジャーとともに: 遊覧船やカヌーなどのレジャーを温泉と組み合わせて楽しめます。

おすすめする理由

「河口湖で釣りをした帰りに寄ることがあるので」(38歳男性)

webサイト 河口湖温泉

10位 桔梗信玄餅工場テーマパーク(3.2%)

10位は「桔梗信玄餅工場テーマパーク」でした。山梨県土産の定番、信玄餅の製造工程を間近に見られる施設です。目玉は大勢のスタッフでくり広げられる包装作業。容器を透明のフィルムで包んできゅっと結ぶスタイルは、商品の誕生以来ずっと人の手作業で行われています。

パーク内には工場見学のほか、桔梗屋のスイーツが楽しめるカフェや、粘り強い餅にちなんで御利益があるとされる「餅もちの社」なども。また、賞味期間が近いなどの理由で流通しない商品のアウトレットや、菓子の詰め放題なども人気です。

3つのポイント

  • 10万個を手作業で: 工場で1日に生産される約10万個の信玄餅は、一つひとつ手作業で包装。
  • 職人技: 1個当たりの包装にかかる時間は、5秒ほどなんだとか。
  • 詰め放題: 専用の袋に詰められるだけ詰めるイベントは、整理券があっという間になくなるほどの盛況ぶり。

おすすめする理由

「信玄餅の詰め放題はとてもお得。美味しいので大好きです」(54歳男性)
「何度も行きました。旅行の定番スポットです」(41歳男性)
「信玄餅のソフトクリームが美味しかったので」(55歳女性)

住所 〒405-0077 山梨県笛吹市一宮町坪井1928
webサイト 桔梗信玄餅工場テーマパーク

山梨県のおすすめの季節は?

山梨県を訪れるのにおすすめの季節を聞いたところ、回答は以下のようになりました。

1位 春(3月~5月)…30.7%
2位 秋(9月~11月)…28.4%
3位 夏(6月~8月)…24.8%
4位 年間通しておすすめ…11.9%
5位 冬(12月~2月)…4.1%

春(3月~5月)がおすすめの理由

「5月始めに訪れた際、まだ桜が残っていたことがありきれいだった」(50歳男性)
「ワカサギ釣りやワイナリー巡り、富士五湖の風景を写真に収めるのもこの時期がいいと思います」(62歳男性)
「この時季に桃源郷に行くと、桜と桃の花が本当にきれいだから」(55歳男性)
「新倉山浅間公園の桜と、雪に覆われた富士山がとてもきれいです」(59歳女性)

秋(9月~11月)がおすすめの理由

「南アルプス、八ヶ岳の紅葉散策が楽しい」(63歳男性)
「昇仙峡や河口湖畔の紅葉は本当にきれいです」(45歳男性)
「秋はワインが美味しい季節なので」(39歳女性)
「ぶどう狩りにちょうどいい気候なので」(56歳女性)

夏(6月~8月)がおすすめの理由

「晴天の日が多いので景色がきれいです」(68歳男性)
「プラムやももが美味しい季節だから」(64歳男性)
「富士登山の季節でもあるから」(60歳男性)
「湖畔でのキャンプは気持ちよくて好き」(49歳男性)

年間通しておすすめの理由

「海はないですが四季折々の風情が楽しめます」(47歳男性)
「山々の美しさが時期によって違うから」(68歳女性)
「富士急ハイランドは年間通して楽しめるので」(46歳男性)

冬(12月~2月)がおすすめの理由

「ほうとうがとても美味しい季節だからです」(31歳男性)
「温泉に浸かるなら冬がおすすめだと思う」(31歳男性)

山梨県に行ったことはある?

山梨県出身、または旅行や仕事で山梨県を訪れたことがあるかを聞いたところ、以下のような回答を得ました。

はい…72.2%
いいえ…27.8%

山梨県には遊園地や菓子工場、自然豊かなスポットも

山梨県といえばランキングをご紹介しました。1位「富士急ハイランド」、2位「河口湖」、3位「ほうとう」という結果に。あなたのイメージする山梨県と違いはありましたか?

フルーツ王国の山梨県らしく、フルーツ狩りやワインもランクイン。富士山と湖の絶景を間近に見られるのも山梨県ならではですよね。全国規模で有名な信玄餅のテーマパークは、一部の施設に早朝から行列ができるほどの人気ぶりです。

絶叫マシン、大自然、グルメ、工場見学など、異なるジャンルの観光スポットが集まる山梨県。旅行を計画中という方は、ぜひ今回のランキングを参考にして出かけてみてくださいね。

調査時期: 2024年4月5日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 男女合計306人(男性: 223人、女性: 83人)
調査方法: インターネットログイン式アンケート