“ひとり芸”ナンバーワン決定戦『R-1ぐらんぷり2019』の決勝戦が、カンテレ・フジテレビ系で、いよいよ3月10日(19:00~21:00)に生放送。本番までカウントダウン形式で、ファイナリスト10人へ決勝進出決定直後に行ったリレーインタビューを、当日のネタ順に紹介していく。
6人目は、2年連続の決勝進出となる霜降り明星 粗品。昨年の『M-1グランプリ』優勝も記憶に新しいが、『R-1ぐらんぷり』には特別な思いがあるという――。
■練習よりツッコミのセリフが増えた
――決勝進出の感想はいかがですか?
安心しました。(相方・せいやと)一緒に決勝に行きたかったですが、復活ステージで上がってくる男なので、アイツは。去年もそうでしたし、楽しみですね。
――2回目の決勝ですが、去年と心境は違いますか?
去年と一緒ですね。去年からそういう気持ちでやってきました。
――決勝への手ごたえを感じた瞬間はありましたか?
練習よりもツッコミのセリフが増えたんです。それだけ長い時間お客さんが笑っていたからなので、笑い待ちが発生したとき、「ちょっと感触いいな」とは思いました。
――準決勝で披露したネタを作った経緯を教えてください。
コンビを組む前はピン芸人やったんですけど、そのときから何もやってるネタは変わってなくて。2019年版の粗品という感じですかね。普段やっていないようなことも入れてます。
■『M-1』賞金がまだ入ってない!?
――優勝賞金500万円の使いみちは決まっていますか?
『M-1グランプリ』の賞金がまだ入っていないんです(笑)。たぶん『R-1ぐらんぷり』決勝の日には入ってると思うんですよね。そうやったら『R-1』前に僕はそのお金を手にすることになるんで、ちょっと気が抜けちゃうかもしれないです。『M-1』の賞金は、「親孝行とかお世話になった人に使う」と言っていたんですけど、今回500万円とったらさすがにもう自分のために使おうかなと思っています。後輩と旅行とか。
――では、あらためて意気込みをお願いします。
『R-1』はすべての大会の中で一番思い入れがある大会です、間違いなく。僕がお笑いを始めるきっかけにもなりましたから。高校生のときに『R-1』に挑戦して、アマチュアで準決勝に行けたんですけど、そのときから「なんか俺、お笑い向いてるのかな?」と思えたのは『R-1』のおかげなんですよね。去年こそ決勝行きましたけど、何回も準決勝で落ちていたんです。これ「エンドレスツー」と僕は呼んでいて。『涼宮ハルヒの憂鬱』というアニメで「エンドレスエイト」っていうのがあるんですよ。8月がループするんです。同じことを繰り返していて、でも何かのきっかけで抜けられる。僕はそれと一緒だと思っていて、この2月の予選をずっとループしていたんですけど、今回突破できました。そういう特別な思い入れのある大会でもあります。ループから抜けて優勝したいです。