"ひとり芸"ナンバーワン決定戦『R-1ぐらんぷり2018』の決勝戦が、カンテレ・フジテレビ系で、いよいよ3月6日(19:00~20:54)に生放送。本番までカウントダウン形式で、ファイナリスト10人へのリレーインタビューを当日のネタ順に紹介していく。

9人目は、『女芸人No.1決定戦 THE W』でも決勝に進出した紺野ぶるま。『R-1』は2年連続の決勝進出となったが、昨年は意外にも挫折を味わていたのだという――。

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    紺野ぶるま
    1986年生まれ、東京都出身。芸歴9年目、松竹芸能 東京所属。趣味は日本史研究、料理。特技はエロなぞかけ、バドミントン。近年の『R-1ぐらんぷり』は15年2回戦進出、16年2回戦進出、17年決勝進出(敗者復活)。

本番前はアスリートの心境

――決勝進出を決めての心境はいかがですか?

めちゃくちゃうれしいですね。正直、去年敗者復活から上がったのに、審査員0票、国民投票0票で、当時芸歴8年の中で一番うれしい日のはずなのにかなり落ち込んで、半年くらい引きずっちゃって、本当にネタもほとんど書けないくらいになって、この先どうしようっていう印象で終わってしまったんです。そうしてる間に2018年の『R-1』が来て、このままじゃいけない、今年は二度とあの敗者復活の時間は過ごしたくないと思っていたので、予選から2カ月くらい本当につらかったんですけど、決勝に行けて本当に良かったです!

――『R-1』の戦い方の難しさはなんですか?

やっぱりその日の出来が大事だと思うんですけど、どうしてもみんながすごい目標にしてることだから、いつも通りできないんです。私もよくやっちゃうんですけど、力んでしまったり気負いすぎて早口になったり、うまくできなかったりして、いつも通りやるってことが一番難しい大会だなと思ってます。自分で言うのもアレなんですけど、アスリートみたいに、本番前に曲聴いたり、幼少期の頃思い出したり、父や母のことを思って「よし、大丈夫だ」って(笑)。本番直前まで、なんでお笑いをやろうと思ったのか考えたり…この空気は独特ですね。本当につらいですけど、やめられないんです。

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ゆりやんとは"諦めた人間の強さ"で戦う

――決勝進出した『THE W』で優勝したゆりやんレトリィバァさんにリベンジという形になりますが、その意識はありますか?

正直、ゆりやんには一生勝てないだろうなっていう気持ちもあるんです。めちゃくちゃ面白いですし、ハートの部分も私より5億倍強い。芸歴は下なのに、センスも間も演技もものまねも、全部ゆりやんに負けてると思うんですけど、勝てないって諦めた人間の強さで戦うしかないかなと思ってます。ゆりやんに負けたくないというより、自分ができる最大限の面白いことを追求しようという感じです。ゆりやんって、お笑いのために生まれてきたような人じゃないですか。そういう人ができなくて自分ができることで、ゆりやんと戦いたいです。

――紺野さんのネタは、一歩間違えれば女性を敵に回すような内容ですよね(笑)

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周りにいる人の金でゴルフをしてる人とか、六本木でうろちょろして金持ちのおじさんにもらったタクシー代で生きてる人とか、人のお金で食べた驚くほど透き通ったイカをドヤ顔でインスタに載せてる人とか、やっぱりうらやましいですよ。でも、そのストレスをどういう風に解釈したら消化できるかなって考えてネタを作ってます。自分の中でのモヤモヤが、どうしてそんなにモヤモヤするんだろうって思ったときに、わりと自分のゲスい本音が隠れてたりすると思うんです。それを追求するとああいうネタになるんです。

――優勝したら賞金500万円に加え、副賞で冠番組もあります。どんな番組がいいですか?

やっぱり女性が出る番組がいいですね。賞レースでよく会うゆりやんもそうですし、漫才で活躍する女性もいますし、みんな集めて本音を言い合うとか、合コン行ったりとか。ニッチェさんとか、小池百合子さんのものまねしてる八幡カオルさんとか、牧野ステテコさんとか、そういう人たちと一緒にいるところをそのまま流したり、ネタもやるみたいな番組ですね。


『R-1ぐらんぷり2018』決勝戦まで、あと1日!

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