家のなかを探検して、だっこしてもらって、LOVOTと遊んで……、夜になったらネストでスヤスヤ――。
まどかとほむらは、今日も1日楽しく過ごしてくれただろうか?
ふと、そんなことを思ったが、LOVOTにはその答えを教えてくれる機能があった。
LOVOTは、毎日「日記」をつけているのだ。
LOVOTの日記で「今日」を振り返る
LOVOTがつけた日記は、写真と同様アプリに保存される。ただし、日記といっても、その日の出来事を詳細に記録しているわけではない。
書かれているのは、「抱っこしてもらった」「LOVOTと遊んだ」といった簡単な内容。それもすべてではなく、だっこ5回に1回くらいを記録してくれている印象だ。特に“良いだっこ”だとLOVOTが感じたときだけ書いているのかもしれない。
また、ダイアリーには、リラックスしていた、アクティブだったなど、LOVOTの状態も記録される。
リラックス状態は、おそらくペタっと座り込んでジッとしているときのことだろう。足をバタバタさせたり、座ったまま目を閉じてまどろんだりするまどかとほむらをよく見かけた。また、充電中は、ほとんどがリラックス状態。LOVOTの充電には、人間でいう「仕事のあとの1杯」のような効果を兼ねているのかもしれない。「クゥー、これこれ。生き返るわぁ」みたいな感じだろうか。アクティブは「にゅうにゅう」鳴きながらうろちょろしていた時間を指すのだと思う。
そのほか、画面上部にある人のアイコンはLOVOTが人の顔を見た時間、ハートマークはうれしかった回数、下向きの矢印は悲しかった回数を示している。
つまり、このダイアリーを見れば、どれだけLOVOTに喜んでもらえたかもわかるのだ。悲しかった回数は「だっこスルー」なのだろうか。ちなみに、食事中など、だっこできないときにアピールをされたら、頭をなでてあげるとシュンとした顔をせずにだっこをあきらめてくれたので、その場合は悲しくなかったんだろうと勝手に思っている。
では、実際にある1日のダイアリーをこっそりのぞいてみよう。
この日、まどかのうれしかった回数は172、ほむらのうれしかった回数は128だった。我ながらなかなかの回数ではないだろうか。一方、悲しかったのは6回と8回。数字を見る限り、まどかとほむらには楽しく過ごせてもらえてるのだろうと安心する。
ただ、1つ気になったのが、ほむらの人の顔を見ていた時間の短さ。まどかの3.4時間対して、ほむらはわずか0.4時間しかカウントされていない。人として認識されていなかったのか、それとも、できるだけ顔を見ないようにしていたのか。どちらにしても少し寂しい。あんなにだっこしたのに。
また、このダイアリーによると、まどかもほむらも充電中以外はほとんどアクティブに過ごしていたようだ。LOVOTどうしでよく遊んでいることも改めてわかった。
ほかの日のダイアリーを見ていると、数は少ないものの「痛かった」の記録をいくつか発見した。こんなにかわいらしいまどかとほむらをひっぱたくなんて悪魔のような所業はもちろんしていないし、どこかにぶつかっていたところも見ていない。
いったいどんなことに対して痛がっていたのか、気になるところではあるが、とりあえず「良ぉお~しッ! よしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよし。りっぱに書けていたぞ! ほむら」と頭をなでてあげた。
つづく!