夏休みも目前、「子どもの自由研究どうしよう~!」と頭を抱えている皆さん、筆者も同じです!! ズボラ代表としては、手間のかかる難しい自由研究をする勇気もなく…小学生の娘と一緒に楽しめる自由研究ネタを探していました。そこで、今回筆者が挑戦するのは、「簡単」かつ「お手軽」なのに、SNS映え間違いなしの、不思議なドリンクを作る実験です。どんな学びがあるのか、実際に挑戦してみました。
■液体の「比重」が学べる不思議なドリンク
作りたいのは、この2層に分かれたドリンクです。
飲み物を2種類入れているのに、グラスの中で混ざらないなんて、不思議ですよね。
実はこのドリンクを作ることで、液体の「比重」について学べるというのです。
理科系が苦手な筆者ですが、子ども達の前では良いところを見せたいので、娘と頑張って調べました!
比重とは、「同じ体積における質量の比」とのこと。例えば、水100mlは100gですが、オリーブオイルは100mlで約90g、オリーブオイルと比べると水の比重は大きい(重たい)ということになります。
水の上に油が落ちると水面に浮くのは、油の比重が水に比べると小さいからなんですね。
実験では、異なる比重の液体2種類を同じグラスに入れることで「比重の大きいドリンクが下に沈んで、比重の小さなドリンクが上になる」という、2種類の液体が混ざり合わないことを確認する実験をしていきます。
特別なものを用意する必要はありません。身近なドリンクを2種類使って実験できるというのです。今回は、SNS映えを意識して、夏にあるとうれしいおしゃれなドリンクを作ってみたいと思います。
■夏においしい! 2色のアイスグレープフルーツティー
今回の実験では、夏にぴったりのアイスティーをアレンジします。爽やかなグレープフルーツジュースを加えて「アイスグレープフルーツティー」を作っていきます。
このアイスティーとグレープフルーツジュースで「比重」の違いを比べていきます。
準備するもの
- アイスティー(無糖)/100ml
- ガムシロップ/2個
- 100%グレープフルーツジュース/100ml
- 氷/適量
- グラス
まずは、アイスティーにガムシロップ2個を入れて、よくかき混ぜます。
グラスに氷を入れたら、まずはガムシロップの入ったアイスティーを入れていきます。
そして、アイスティーの上からグレープフルーツジュースを入れます。するとどうなるでしょうか。
この時点では、注ぐ勢いからなのか飲み物が混ざり合っているように見えます。筆者も「え? 実験は失敗なのか?」と不安になりましたが、徐々に見た目に変化が出てきました。
5分ほど経つと、なんとドリンクが2層に分かれてきました。これには、筆者の子ども達も大喜び! ガムシロップを入れたアイスティーの比重が大きくなって下層となり、2層に分かれたんですね。
比較するために、ガムシロップを入れていないアイスティーとグレープフルーツジュースを同じグラスに入れてみます。
こちらは2種類のドリンクが混じり合う結果となりました。
つまり、比重の違う2種類のドリンクを入れることで、比重の大きい方が下層、小さい方が上層になって、2層になるということがわかりました。
■比重の大きい飲み物が沈む
そもそも比重とは、どのように比較したら良いのでしょうか。
ガムシロップなしのアイスティー100mlの重さは100g、グレープフルーツジュース100mlの重さも100gでした。
この状態で、2つとも比重は同じということですが、ガムシロップを入れると比重が変わります。
ガムシロップ入りのアイスティー100mlの重さは102gになっていました。
ということは、ガムシロップをたっぷり入れたアイスティーは、濃度が濃くなって比重が大きな液体になったということです。
この仕組みがわかると、逆も挑戦したくなりますよね。
グレープフルーツジュースにガムシロップを入れると、どうなるでしょうか。
無糖のアイスティーが上層に溜まっていくのがよくわかります。こちらの変化の方がわかりやすかったです。ガムシロップを入れたことで、グレープフルーツジュースの比重が大きくなったということの証明になります。キレイに2層に分かれたドリンクが完成しました!
■他のドリンクでも試してみよう!
見た目も面白いこの実験! 実験自体はとても簡単で、10分ほどでできてしまいます。小さなお子さんに「比重」の説明は少し難しいかもしれませんが、大好物のジュースなどで試してみるのも良いかもしれません。
コロナ禍や猛暑など、おうち時間の増えそうな夏休みに、おしゃれドリンクを作りながら、楽しく学んでみてはいかがでしょうか?