The Healthy-Healthy(7) 最新の老眼治療『Monovision』って何ぞや……?

人は誰でも歳をとり、歳を重ねるとともにいろいろな"衰え"が目立ってきます。その一つが"視力の衰え"。40代を迎える頃から、近いものがだんだん見えにくくなり、「私は、まだまだ!」と強がりつつも結局は、元々近眼用メガネをかけていた人なら遠近両用メガネ、近眼でない人なら老眼鏡のお世話になる……というのがまぁ、一般的な流れではないでしょうか。

最近ではレーザーで衰えた視力を取り戻すといった技術もあるにはあるようですが、金銭面や安全面などを考慮すると、こちらはまだまだ主流になりきれているとは言えないようです。

そこで今回紹介するのが"monovision"という施術法。で、まず"Monovision"とは何ぞや?? 直訳すれば「独眼?」とでもなるのでしょうが、これは今回取り上げる記事には以下のように書かれています。

With monovision, you wear a contact lens on one eye to correct your distance vision and a contact lens on your other eye to correct your near vision. The lens for distance vision is usually worn on your dominant eye.

これを簡単に訳すと「monovisionでは、一つの目には"遠く"が正しく見えるコンタクトレンズを、そうしてもう一方の目には"近く"が正しく見えるコンタクトレンズを装着する。(元々近眼だった場合)通常は"dominant eye(利き目)"の方にのみ、遠くが見えるコンタクトレンズが装着される」と、こんな感じになります。

つまり"monovision"とは、歳とともに衰えてしまった目(両目)に、この際、各々別々の役割を与えてしまおうというものなのです。上記の説明は元々近眼だった人の場合で、今まで視力には問題なかったという人の場合は、"dominant eye(利き目)"でない片方の目に近くが見えるコンタクトレンズを装着するだけでオッケーなんだとか……。こう聞かされると「えー、でもこれって本当に大丈夫なの? だって片方が"遠く用"で、もう片方が"近く用"になるなんて、考えるだけで気持ち悪くなりそうだし、脳だってこんがらがりそうだけど」なんて疑問湧きません??

ところが同記事によると :

While monovision may appear to be an unusual choice, most people adjust well to it, and eventually don't even notice which eye is their "distance eye" and which is their "near eye."

とあるように、この一見異様とも思える施術にも、人はちゃんと順応してしまい、そのうちにはどちらの目で遠くを見て、どちらの目で近くを見ているかすらも、気にならなくなるんだそうです。

で、また最近では、「The concept of monovision can also be used in surgery for presbyopia. Monovision correction can be accomplished with LASIK as well as conductive keratoplasty (CK)and other corneal or lens-based refractive surgeries.」とあるように、コンタクトレンズを着用するのではなく、永久的に自分の目を"monovision"状態にしてしまおうという、LASIK(laser-assisted in situ keratomileusisの略でレーザー光線による近視手術という意味)やconductive Keratoplasty(伝導角膜形成術)といった手術まであるんです。

実は筆者の友人の中にも何人かこのような手術を受けたものがいるんですが、彼ら曰く"monovision"は日常の生活において何の支障もなし。それどころが視力的にも精神的にも多いに若返った感じがすると、皆絶賛しきり。日本での施術状況は定かではありませんが、この"monovision"皆さんも目の衰えを感じたときのオプションの一つとして記憶のどこかに留めておかれるのはいかがでしょう!?

全文は下記のURLへ。