現代人は何かと多忙。インターネットの普及に伴い、仕事とプライベートが切り離せなくなったと嘆いている方も多いのでは……そして当然ながら疲れ度合いもアップ。「疲れてる、休みたい、でも仕事が……」なんてとき、手軽なエネルギー補給としてついつい手が出てしまうのが「栄養ドリンク」と称されるもの。
多くの栄養ドリンクには"electrolytes(体を動かすことで失われる電解質)"や"caffeine(カフェイン)"などが含まれ、"instant energy(速攻(瞬間)エネルギー)"をもたらしてくれます。でも今回は、今アメリカやカナダで話題沸騰の、"sedating soda(鎮静効果があるソーダ)/ Anti-energy drink(非エネルギードリンク)"と呼ばれる部類の飲み物のお話。
疲れているときは当然ながらエネルギーの補給は必要。でも現代のような複雑な社会においてはそれだけではなく"relaxation(息抜き、ほっとすること)"を得ることも不可欠になっていると言われています。そしてこんな発想から、今次々と販売が始まっているのが、"sedating soda"なんです。
メーカーサイドのコメントによると:"When you are stressed out, normally you'd have a drink, ……… You can't walk around smelling like vodka all day. I wanted to try to make something you can have to mellow you out. It's not going to make you stumble, fall down and slur your speech. It's a quick fix to slow things down when things get hectic."
「ストレスがたまると人は普通お酒に頼る、しかし一日中ウォッカの匂いをさせて歩き回ることもできない。そこで作りたかったのが、忙しくストレス一杯のときに、よろめくこともなく、呂律が回らなくなることもなくゆったりとした気分にさせてくれるようなもの」。
つまり"sedating soda"の正体とは「飲酒することなく、リラックスを得られるもの」。でも、この種のドリンクの成分には"marijuana(大麻)"または、"ingredients to mimic that drug(大麻に似た、または、代わる成分)"が含まれていることもあるとかで、アメリカやカナダ政府はこのことに懸念は感じつつも、規制するまでには至っていないようです。
しかし製造側はあくまで強気。"Beverage makers say that their products are safe, and more so, that they help people. One company called the product "a positive alternative" to drugs and alcohol."とあるように、「彼らが作り出す商品は安全で人々の役に立つもの。あるメーカーはこういった商品は麻薬や飲酒の有益な代用にもなり得る」とまで言っています。
そして、もし何かしらのトラブルが今後おきるなら、そのときはタバコのパッケージにもあるような注意事項の記載で対処出来るとも言っています。
因みに今"sedating soda"として実際発売がスタートしているものはというと:"Malava Novocaine", "Drank", "Unwind", "Mary Jane's Relaxing Soda","Slow Cow (カナダのみで販売)" などがあり、筆者の友人によるとこれらは既に結構な人気を得ているようです。
さて皆さんいかがでしょう。日本的に言えば「癒しドリンク」とでも言えるこのような飲み物、アメリカ、カナダでヒット商品になれば、遅かれ早かれ日本にも上陸してくるかもしれません。果たして我々にとっては是か非か!?
今回のURLは、Anti-energy drinks: Relaxation in a can - CNN.com
興味がある方は是非チェックしてみてください。
英語ワンポイント:
今回注目すべきは、日本では大麻として知られている"marijuana"は他にも:
cannabis, weed, pot, grass, bud, joint, smoke, mary jane, green
などと色々な名前で知られています。
ではまた次回。