※これはB型男子の山田隆道本人が実際に体験したダメ系恋バナを超主観的に書き綴った娯楽エッセイです。決して真面目なB型論ではありません。B型男子の皆さん、「僕はこうじゃないっ」って怒らないでね☆
B型男子には自分律というものがある。一般的にはNGとされることでも、自分の中で納得できていたり、正当性に自信さえあったりすればOKになってしまう。
たとえば、新幹線の指定席などがわかりやすい。僕の自分律は「指定席はあくまでも混雑しているときだけに効果を発揮するもの」である。
従ってガラガラにすいている新幹線に僕が乗っているとき、わざわざ隣に座ってくる奴がいると腹が立ってしょうがない。確かにあなたの指定席はそこかもしれないけど、これだけすいてるならわざわざ僕の隣に座らず、適当にあいてる席に座ったらいいじゃん、って主張したくなるのだ。
信号もそうだ。あれはあくまでも交通量が多いときだけに機能するものだと思えてならない。車通りがまったくない道路で馬鹿正直に信号待ちすることなど僕の中ではナンセンスだ。あ、あくまでも「そう思う」ってことで、実際に信号無視してるわけじゃないから、余計な目くじらたてないでね。
ただし、僕の場合、こういった自分律が家庭生活にまで及んでくるから今まで付き合ってきた女性たちにことごとく怒られてきたのだ。
たとえばバスタオルである。僕はこれをなかなか洗わない。最低でも1週間は同じものを使い続けるようにしている。
しかし、どうか汚いと罵倒しないでくれ、エブリバディ!
自分の体を拭くだけのタオルをなぜにそんなに頻繁に洗う必要があるのか。体を何度も拭いたら汚くなるって? いやいや、風呂で綺麗に洗った体の水気を拭き取るタオルなんだから汚れるわけないでしょ。汚い体を拭いたタオルは汚くなるけど、綺麗な体を拭いたタオルは綺麗に決まってるじゃん。
またはコップである。僕はこれもなかなか洗わない。お茶を飲んだコップにそのままコーヒーを注ぐし、牛乳も注いじゃうし、牛乳後に平気でお茶もいれちゃう。
しかし、どうか心を広くしてくれ、エブリバディ!!!
自分が飲むだけのコップをなぜにそんなに頻繁に洗う必要があるのか。多少お茶が交じったコーヒーでも牛乳が混じったお茶でも別にいいじゃん。牛乳後のコーヒーなんかややカフェオレっぽくなるし、何度かオカワリしたらそのうち純度100%になるって。大体、複数の飲み物が混じることを嫌がるならカクテルはどうなるんだ。カシスミルクを否定するのか。カレーに牛乳入れてまろやかにするのはどうなるんだ。
さらに御飯茶碗である。僕はこれもなかなか洗わない。数回食事して、茶碗のカピカピ度がかなりエキセントリックになってきて初めて重い腰をあげるのだ。
しかし、よく考えてみてくれ、エブリバディ!!!!!!
白い御飯を食べるだけの茶碗をなぜにそんなに頻繁に洗う必要があるのか。百歩譲って食事のたびに茶碗を洗うことが正解と言うなら、御飯をオカワリするたびに洗えって思ってしまう。けど、そこは洗わずにそのまま御飯をよそうわけじゃん。ってことは米粒が付着した茶碗に御飯を足してもOKってことでしょ。それなのに食事のインターバルが数時間あいただけで急に茶碗を洗うっておかしくない? えっ、数時間の間に埃が入るって? だったら逆さまにしておけばいいじゃん。ちなみに僕は毎回米粒を残さず綺麗に食べるから、頑張れば1週間ぐらいは洗わねえぞっ。
このように僕の自分律は屁理屈という言葉の芸術によって完全な理論武装がなされている。だから僕は別に不潔ってわけじゃない。むしろ、かなり綺麗好きだ。理論上、不潔と納得すれば洗うし、部屋だってきちんと整理整頓されている。
しかし、ベッドの下や隅々の埃など、目に見えづらいところはかなり汚い。ぶっちゃけ、意図的に掃除をしないようにしている。だって、考えてみてくれ。生活で使用しない場所をなぜにそんなに細々と掃除する必要があるのか……。