皆さんは平日と土日、どちらが忙しいですか? 平日が仕事で土日が休みという人が多いかもしれませんね。ただ副業が認められたり、テレワークが推奨されたりと、ここ数年で日々の過ごし方や働き方が変化した人も多いと思います。
ぜひ、そういった流れの中で賢くお金を貯めるために強く意識してほしいことがあります。それは、「人と違うこと、逆のことをする」ということ。
お金のチャンスは流れの逆にある?
投資の世界に「人の行く裏に道あり花の山」という格言があります。景気が良く、株価が上昇している時に、今まで株式投資にまったく興味を持っていなかった人が、「株でも……」と時流に乗ろうとするケースが往々にしてあります。ただし、こういう時は過熱気味で、その後、ピークを迎えることが多いのです。
一方、世界同時株安など危機的な局面になると、多くの人が不安になり、次々に株を売却。「私は長期投資だから」と、どっしり構えていた人も、ついには怖くなり、他と同じように売却することに。もうお分かりだと思いますが、実はこのあたりが株価の大底で、まさに「人の行く裏」に大きなチャンスが待っているのです。
節約上手は人と逆に行動する
ただし、株式投資は世界経済の流れ、企業業績、財務分析などさまざまな知識が必要なので、そう簡単なことではありません。でも、私たちの身近にも、「人と違うこと、逆のことをする」と財布に優しいことはたくさんありませんか?
例えば、ハッピーアワーもその1つ。多くの人で居酒屋や飲食店が賑わうのは夜7~8時ですが、それよりも少し早い時間帯、夕方5時などに行くとハッピーアワーとして、安く飲み物などを提供してくれるお店が多いですよね。
カラオケやボーリングなどの娯楽施設も同様で、土日や祝日よりも平日の方が安い。旅行もそうで、お盆や年末年始は他の時期に比べ、旅行代が2倍以上になることもあります。
節約上手な人の中には、スーツやコートを、毎年シーズンの終わりに、翌シーズンを見据えて購入するという人もいます。ビジネス用などは数年に渡り着用することもあり、それほど流行などで大きく変わることはありません。前もって考えておけば、シーズン終わりのセール期間に、高品質なものを格安で購入できる場合もあります。まさに人と逆のことをする典型例ですね。
また、銀行のATMや窓口にも当てはまります。多くの会社が給料日としている25日や月末などは、長蛇の列。あまりに待ち時間が長く、途中であきらめたことがある人もいるのでは?ましてや、次の週末でお金が必要となり、手数料を払ってATMでお金を引き出していてはもったいないですよね。
人とは違う行動パターンを意識しておけば、前もって銀行の残高や財布の中を確認し、行列ができる日に行かなくてもよいお金の管理が自然とできるようになります。電気代についても、日中よりも、早朝や夜間の方が安いという料金体系の人も多いのではないでしょうか。一度、料金プランを確認すると、工夫できることもありそうです。
お金と時間をうまくやりくりする
勤め先の状況などによっては、できることとそうじゃないことがあると思いますが、可能な範囲で「人と逆のこと」を意識してみてください。そういった取り組みは、お金が節約できて貯まりやすくなるだけではなく、もう一つ上手にやりくりできることがあります。それは、「時間」です。行列や混雑などを避けることで、時間に余裕が生まれます。まさにタイムイズマネーです。
アメリカ合衆国建国の父と呼ばれるベンジャミン・フランクリンは、「知識への投資が最大の利益をもたらす」という名言を残しています。日常に余裕ができれば、その空いた時間を知識への投資にあててください。
皆さんにとって、「知識への投資時間」になるようなコラムをこれからもお送りできればと思っています。