元プロ野球選手で野球解説者の谷繁元信氏が昨年12月29日、YouTubeチャンネル『伊東勤の110チャンネル』で公開された動画「(4)【シーズン最下位】古巣球団の結果に感じる事/谷繁さんが注目する若手捕手とは?」に登場。DeNAの正捕手争いについて持論を述べた。

谷繁元信氏

DeNAの3人の捕手についてトーク

現役捕手について語るなかで、伊東勤氏が「そんななかでね、ちょっと注目してんのが山本なの、横浜の」と切り出したことで、DeNAの3人の捕手について語る流れに。

まず、山本祐大について伊東氏が「今年は肝心なとこでね、ケガで出られなかったんですけど、彼は最近のなかでは、よく成長したキャッチャーかなと思ってね」と自身の印象を伝えると、谷繁氏も「良くなりましたね」とコメント。

続けて、谷繁氏は「正直、僕、こないだもね、NPBアワードに仕事で行ったんですけど、山本に会ったんですよ。僕は『山本があそこまで成長するとは思ってなかった』って言っちゃってたんです。それがあそこまで成長しちゃったんで、この間、謝ってきました。『すいませんでした』って」と明かした。

また、その山本がケガで出場できなかった日本シリーズについて、谷繁氏は「戸柱(恭孝)がね、相当良い活躍をしたんですよ」と言及。「戸柱は、今年はあんまりシーズン中に出られてないっていう悔しさもあったと思うし。ただ、なんか1つ殻を破ったなっていう感じがしました。この日本シリーズで」と日本シリーズでの成長に触れたうえで、「これまた来年、『じゃあ山本出ろ』っていうわけにはちょっといかなくなったと思うんですね。だから、また競争になっていった時に、山本がまたさらに力つけていけば、チーム力って上がると思うんですね」と、正捕手争いがさらに熾烈なものになると予想した。

さらに、谷繁氏が「そう考えると、松尾がなかなか出られないなと思うんですよ」と、2軍で好成績を残す松尾汐恩にも言及すると、伊東氏は「そうだね」とうなずきながら、「彼はかなり注目してた選手の1人だったんで。キャンプから見てて、バッティングはね、力があるんですけど、キャッチャーとしてやっぱりちょっとまだね、少し時間がかかりそうな感じですけど。素材はいいですよね。持ってるものはいいと思うんで」とポテンシャルを称賛。谷繁氏も「この辺がね、将来的には出てきてくれたら」と期待を寄せていた。

【編集部MEMO】
横浜ベイスターズ、中日ドラゴンズ などで活躍した谷繁元信氏。2014年シーズンより中日ドラゴンズ選手兼任監督、2016年シーズンは専任監督を務めた。ベストナイン1回、ゴールデングラブ賞6回、最優秀バッテリー賞4回といった受賞歴のほか、27年連続本塁打および捕手としての試合出場のギネス世界記録、通算3021試合出場の日本プロ野球(NPB)記録なども持つ。