メリケンサック。ドラマや映画などで見たことがある人も多いかと思いますが、これは手に装着する武器で、主に昭和〜平成を舞台にした日本のヤンキー系作品、または欧米の1970〜1990年代バイオレンス系作品など目にすることができます。
あんな物騒なもので殴られたらひとたまりもありませんが、こんなメリケンサックだったらどうでしょう?
メリケンサックのぬいぐるみを作りました
こいつで殴られたらふわふわします
(@kiyunamuraより引用)
ポストの主は現代美術作家の「南村杞憂(@kiyunamura)」さん。なんとメリケンサックの「ぬいぐるみ」を作られたとのことですが……
なっ、なにコレ……めっちゃ可愛い〜!! しかも装着すると手が肉球のようになって、さらに可愛い〜!!
南村さん曰く、「こいつで殴られたらふわふわします」とのことですが、殴られたときの効果音は「モフッ」といったところでしょうか。武器ではなくぬいぐるみという真逆の発想が平和的で素敵ですよね♪
この作品は大きな反響を呼び、1.4万件のリポスト、12万件のいいねを獲得(1月13日時点)。「指がもはや肉級やん 猫や」「軽く殴られたいですね」「発想がすごくすごいです!」「指を通して癒されたい」「殴られて優しい気持ちになれそうですね」「平和をもたらす効果!」など、数々のコメントも寄せられました。
投稿主さんに聞いてみた
多くの注目を集めたメリケンサックのぬいぐるみについて、投稿主の南村さんにさらに詳しい話をお聞きしました。
ーーこの作品を思い付いたきっかけや、作ろうと思った理由などございましたら教えていただけますか?
「ふわふわのぬいぐるみを作りたい」という思いがずっとあり、どうせなら見た目や用途でちょっと面白くなるものを作りたいと思いました。
本来は攻撃的なイメージが強いメリケンサックですが、それをあえてふわふわのぬいぐるみにすることで、おもしろい作品になるのでは、と発想しました。
ーー作る際にこだわったところや難しかったところ、お気に入りポイントなどお聞かせいただけますか?
特に難しかったのは、指を通す穴の構造をどう縫製するかを考える部分でした。縫製の専門的な技術はないため、完全に自己流ですが、試行錯誤を重ねた結果、満足のいく形に仕上がりました。
また、ぬいぐるみらしく「もちふわ」に仕上げるために、必要以上に綿を詰めたことがこだわりです。使用したフェイクファー素材は、制作時に毛が散らかる大変さはありますが、完成後の高いクオリティを考えるととても気に入っている部分です。
ーー今回のポストが大きな反響を生んでいますが、率直なご感想などはございますか?
自己流で制作したものが多くの方に受け入れられていることに感謝しています。また、コメントの中で「こんなふうにユーモアのあるアートが好き」という声をいただけると、やはりこの方向性でよかったのだと改めて感じます。
南村杞憂さんはこの他にも様々なユニークな作品を作り出し、販売もされていますので、ぜひチェックしてみてはいかがでしょう♪
メリケンサックのぬいぐるみを作りました
— 南村杞憂 (@kiyunamura) December 25, 2024
こいつで殴られたらふわふわします pic.twitter.com/xtCEX9kfwj