第一三共ヘルスケアは1月10日、「がん治療中の肌ケアに関する意識調査」の結果を発表した。調査は2024年12月6日~8日、働いている期間にがんに罹患していた20~50代の女性516名を対象にインターネットで行われた。

  • がん治療による肌トラブルがもたらした心境の変化

    がん治療による肌トラブルがもたらした心境の変化

がん治療(薬物療法の副作用等)でつらかった症状を聞いたところ、約5人に1人が「肌トラブル(シミ・くすみ、乾燥、ニキビ等)」と回答した。それによる心境の変化について聞くと、「他人の視線が気になった」人が約半数と最も多く、「なにか対策をしたいと感じた」人が約4割という結果に。

一方で、「なにか対策をしたいと感じた」と回答した人のうち、約6割の人が「情報は見つかったけれど、どれが自分に適しているか分からなかった」、4割以上の人が「情報は見つかったけれど、どれを信じていいか分からなかった」と回答。がんの治療に際して、多くの人が「肌ケア」の正しい情報を求め探している実情がうかがえた。

  • 肌ケアの目的

    肌ケアの目的

続いて、がんの治療中に肌ケアを行っていたかと質問したところ、69.2%が「あり」と回答。特に、「乾燥」(51.7%)に対するケアを行っていた人が多く、次いで「肌荒れ」(37.0%)、「シミ・くすみ」(32.6%)が上位に。肌ケアを行った結果について聞くと、約6割がその効果を「実感できた」(実感した+どちらかというと実感した)と回答した。

  • 肌ケアの効果と心境の変化

    肌ケアの効果と心境の変化

また、肌ケアの効果を「実感した」(実感した+どちらかというと実感した)と回答した人に対し、それによる心境の変化について聞いたところ、約8割に何らかの「変化があった」(79.8%)ことが明らかに。中でも、「人とのコミュニケーションに前向きになれた」(36.4%)が最も多く、次いで「治療に前向きに取り組めた」(36.0%)、「QOLが向上した」(35.5%)と続き、「肌のセルフケア」がQOL向上に繋がる結果となった。