住宅ローン比較サイト『モゲチェック』を運営する株式会社MFSが、今後の金利情報についてお伝えします。解説は、CEO:中山田明です。

■1月の住宅ローン金利の動き

2025年1月の住宅ローン金利情報をお伝えします。

日銀は2024年12月18日・19日の金融政策決定会合において、10月会合に続いて政策金利を0.25%で据え置くことを決定しました。利上げについて注目されていましたが、海外経済の不確定要素が増えてきており、国内の消費者物価指数の伸び率も縮小してきていることから、追加利上げを急ぐ必要はないとの判断に至ったものだと考えられます。

次回、1月23日・24日の金融政策決定会合で改めて追加利上げを実施するかどうかに注目が集まります。各企業の業績は好調に推移しており、人手不足も継続していることから今後も賃上げは継続することが予想されるため、日銀としては足元のデータを確認の上、問題がないと判断できれば追加利上げに踏み切る可能性が高いと見ています。ただし、1月20日のトランプ大統領就任後の動き次第で情勢が大きく変わる可能性が高く、最後まで波乱要因を含んでいます。

変動金利はほとんどの銀行で据え置きとなっており、長期金利に連動する10年などの固定金利については小幅に上下させている銀行もありますが、大きな動きは見られませんでした。

日銀の追加利上げが実施されれば変動金利は今後上昇していく可能性が高いですが、依然として変動・固定の金利差には大きな開きがある状況です。モゲチェックとしては、借り過ぎないなどの金利上昇リスク対策をしっかりと行う前提で、引き続き変動金利の利用が有利と考えています。

■一部金融機関では戦略的に金利引き下げも

今月は、ほとんどの銀行において変動金利は据え置きとなっています。一部金融機関では戦略的に金利を引き下げており、引き続き銀行間の獲得競争は激しくなっていくものと見ています。

なお、モゲチェック限定の優遇金利を出す銀行もあり、各行は金利引き下げ競争はしたくないものの獲得件数を伸ばしていきたい意向が高いと考えられます。12月から1月の主要金融機関の住宅ローン基準金利及び優遇幅の動きは下記表の通りです。

続いて、昨年4月から今年1月までの主要金融機関の住宅ローン基準金利及び引き下げ幅の動きも確認してみましょう。4月と1月の各金融機関の基準金利・引き下げ幅・適用金利は下記表の通りです。適用金利は年0.15%〜0.25%の上昇となっています。

原則、基準金利は日銀の利上げ幅と同程度になることが多く、引き下げ幅は各銀行の集客戦略によって決定されます。1月の適用金利のみで判断するのではなく、その金利が住宅ローン基準金利見直し前の一時的なものか長期的に適用される金利かを見極めることが重要です。

7月の日銀の利上げ後に基準金利を引き上げていない銀行はこれから引き上げる可能性があります。

■住宅ローンインデックスの動き

主要なネット銀行、メガバンク、地方銀行の変動金利、メガバンクの10年固定金利、フラット35の金利をそれぞれ平均したモゲチェックの独自指標である「住宅ローン金利インデックス」の動きは下図の通りです。

変動金利では引き続きネット銀行の金利インデックスがメガバンクの金利インデックスを上回る逆転現象が起きています。さらにメガバンクに追従して他行でも優遇幅拡大の傾向があり、この傾向は当面続く可能性があります。この動きを受けた他のネット銀行の対応にも注目が集まります。

固定金利は、日銀の利上げを受けて長期金利が上昇しており、先月と同水準で高止まりしています。米国大統領選を終え、マクロ経済が落ち着いたと日銀が判断した場合、堅調な賃金及び物価の上昇を踏まえ、年内追加利上げの確度が高まるものと思われます。

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