貝印は1月7日、「爪に関する意識調査」の結果を発表した。調査は2024年12月2日~12月9日、全国15~69歳の男女1,200名を対象にインターネットで行われた。
爪へのこだわり
ネイルケアの実態を探るため、爪へのこだわりについて調査した。「爪の長さ」については全体で40.3%、「爪の表面(肌触りなど)」については33.5%、「爪の形」については31.5%の人がこだわりが「ある」「どちらかといえばある」と回答している。どの項目でも女性の方がこだわりを持つ人は多かったものの、男女間で大きな違いは見られなかった。
また、こだわりを持ち始めた年齢について、10代~20代男性では半数近くが高校生以下から爪にこだわりを持ち始めたと回答しており、30代以上の男性よりも早い段階で爪にこだわりを持ち始めていることが分かる。
爪に関する悩み
爪に悩みがある人は4割以上で、手よりも足の爪に悩みを持つ人が多いという結果になった。また、男性よりも女性が悩みを抱えている割合が高いということが分かっている。
具体的な悩みについて、足の爪については「巻き爪」「形が悪い」「爪が分厚い」、手の爪については「爪が割れやすい・欠けやすい」「縦筋が目立つ」「ささくれがある」が上位に挙がった。
爪のお手入れ
手の爪を切りたいと思う長さについて調査したところ「2mmくらいの白い部分」で短くしたいと感じる人が最も多く、特に女性は男性よりも長めに爪を保つ傾向が見られた。
また、実際に爪を切る時にどの程度残すかについては、男性では「白い部分は残さない」と答えた人が女性の約2倍という結果になった。
爪の切り方
正しい爪の切り方や整え方について「あまり知らない」「全く知らない」と答えた人が全体の6割以上を占め、特に年齢が高くなるほど認知度が低い傾向が見られた。
また、切り方については「爪の端から端へ切っていく」と答えた人が最も多い結果になった。貝印が推奨する左右対称に爪を整えやすい切り方である「中央を切り、次いで先両端を落とし、形を整えていく」を実践している人は、少数であることが明らかになった。
ツメキリの使用実態
ツメキリの使用年数は、全体では「5~10年未満くらい」「10年~20年未満くらい」と答える人の割合が高く、5年以上同じツメキリを使っている人が多いことが明らかになった。
また、所持しているツメキリの数についても調査したところ、自宅にあるツメキリの数は1~2個が一般的で、60歳以上では3個以上の所有率が高いという結果になった。
新しくツメキリを購入する際の悩み
新しいツメキリを購入する際の悩みについて調査したところ、男女問わず「買う前に事前に試せない」「どの形状・サイズを買っていいか分からない」という意見が上位に挙がった。
また購入時に最も重視されるポイントは「切れ味の良さ」で、次いで「切れ味の持続性」や「切った爪が飛び散らないこと」が挙げられた。また「爪に負担が少ない、爪が痛みづらい」といった点も重要視されており、爪に負担をかけずに切りたいと考える人が一定数いることが分かる。
今回の調査で明らかになった多くの人が持つ爪の悩みやツメキリの使い方について、貝印のツメキリアドバイザーが、解決策やおすすめのお手入れ方法を紹介する。
ツメキリはどのくらいで買い替えるべき?
切る爪の硬さや爪を切る頻度にもよるが、期間でいうとおおよそ2~3年に1回の買い替えがオススメだという。「爪を切った後に割れや欠けが起こる」「少しずつ爪を切ろうとすると刃が滑って切れない」「爪を切る瞬間に上刃が下刃より前に出て、カチカチと2回音がする(Sサイズなどで多い)」といった現象が起こる場合は、特に買い替えが必要なサインだとか。
爪はどのくらい残せばいい?
白い部分は0.5mm~1mm残して、指と爪先が同じ高さになるように切ってください、とのこと。白い部分が無くなるまで爪を切ると深爪になってしまう。また、深爪を続けていると、爪と指を離れないようにしているイエローラインという組織がなくなり、少しずつ爪の形が変わってしまうことがあるという。
やすりがけはなぜ必要?
爪を切ったままにしておくと、何かに引っかかって割れや欠けが起こる原因になるため、爪のやすりがけは実は重要な工程だという。
爪の正しい切り方とポイントは?
爪は左右対称に切ることで、形を保つことができる。端から切ると左右均等なカーブが作りにくいので、真ん中から少しずつ切ると左右対称に整えやすくなる。
「割れ/欠け」「巻き爪」の対処法
「割れ/欠け」については、切った時に割れる場合は少しずつ切ることで爪へのダメージを軽減できる。乾燥で割れや欠けが起こる場合は、爪先の裏側と指先の皮膚が接着している部分をネイルオイルやハンドクリームなどで保湿することが推奨される。「巻き爪」は爪をなるべくスクエア型にカットすることで、爪が巻くことを防ぐことができる。また、足の指に力がかかる歩き方をすることで、指の下からの圧力を爪に伝えることで爪が巻くことを防ぐなども予防策として挙げられる。
爪の正しいお手入れ方法
手の爪は1日に約0.1mm伸び、1ヶ月で約3mmになる。そのため、手の爪を切るタイミングは5〜7日に一度が理想的だという。一方で足の爪は、1日に約0.05mm伸び、1ヶ月で約1.5mmになる。足の爪を切るタイミングは、10~14日に一度が適切とのこと。また、爪の先端から指先が見えるように切ってしまうと深爪になってしまうので注意が必要となる。