新春恒例の初売り購入企画、いつもは東京・秋葉原にある「ヨドバシカメラ マルチメディアAkiba」に潜入していますが、2025年は初の東北、「ヨドバシカメラ マルチメディア仙台」初売りの様子をご紹介します。同店の初売りセールは1月13日まで実施しています(夢のお年玉箱を除く)。

全国的にも名高い「仙台初売り」。ヨドバシ仙台の初売りを体験!

  • 全国的にも名高い「仙台初売り」を体験してみたかったので今年は仙台へ。年末年始の新幹線も初体験かも(満席で大変でした)

通常、ヨドバシカメラの初売りは元旦で、大みそかから行列ができますが、仙台だけは特別で2日が初売りです。そして仙台の初売りはヨドバシカメラの中でも「最大級」のハズ。

というのも2024年の大みそか、自宅にヨドバシカメラ 新宿西口本店のチラシがはいっていましたが、現地で見たヨドバシカメラ マルチメディア仙台の初売りチラシは新宿西口本店の2倍の紙面となっていました。

またセール内容として、新宿西口本店は通販で抽選販売していた「夢のお年玉箱」と13日までの特価品でしたが、仙台のチラシはそれに加えて2、3日の日替わり目玉商品も用意されており、より充実している印象です。

  • 大みそかの時点で初売りチラシが用意されていました。各店大体同じでしょと思ったら……意外と違う?

  • マルチメディア仙台は新聞二面分の大型チラシで、日替わり目玉が用意されているのが大きな違いです

  • もちろん、夢のお年玉箱や13日までのセール品も用意されています

  • こちらはヨドバシカメラ 新宿西口本店のチラシですが、夢のお年玉箱や1月13日までのセール品しか掲載されておらず、サイズも半分

「仙台初売り」は400年以上前の伊達家文書「正月仕置之事」に「二日 かいそめにて町へ代物五十指越米塩アメオコシ米買い候」(出典:仙台観光情報サイト)とあるように、仙台藩全域で行われていた商習慣があります。このため、公正取引員会も「旧仙台藩の地域等で行われているいわゆる「初売」等において提供される景品類の取扱いについて」と、法律の規制に対する特例を地域と時期を限定して認めており、仙台は初売りが特に盛り上がる地域と言えるでしょう。

  • ヨドバシカメラ マルチメディア仙台の初売りは1月2日(商店も元旦ぐらい休みたいですからね)。以前大型店舗が元旦営業することで揉めたため、現在は元旦から営業の場合も初売りはしないという事になっているようです

屋内の空きフロアで待機。「夢のお年玉箱」はゲットできるか

今回は別記事の事前取材(その1その2)もあったので、2024年の大みそかに出発し実質2泊で取材。ヨドバシカメラ マルチメディア仙台の初売りは1月2日スタートとなり、元日はあまりやることもないので夕飯を食べてから17時30分ごろ同店の第一待機場へ向かいました。

場所は第二ビルの2Fで店舗案内にはないもの。配布された割り込み防止券は2ケタでかなり早めでした(たぶん大抵のものは買えるハズです)。入場時のお約束は「飲酒喫煙禁止、テント禁止、途中退出禁止」とのこと。初売りに並ぶ列には、寝袋やコット持参の人、キャンピング用のパイプ椅子の人もそこそこ見られました。

  • 元旦の夕方。2025年の第一待機場は営業していない空きフロアで、いつでも拡張できそうなイメージです。この画像はビル3階でダイソーとスーパーのロピアがテナント。大みそかのロピアは入場制限があるほど混んでました

  • こちらが第一待機場入口。禁煙、禁酒、デリバリー禁止はわかりますがテント?(並んでいる人に伺ったところ、過去にいたそうです)。ちなみに一番前の人は「前日の開店時から並んだ」とおっしゃってました。ひぇぇぇぇ

特に空調は入れていなかったようですが、屋外ではないので底冷えすることもなく、ヨドバシAkibaに並んでいた去年までを考えると過去イチ快適でした。また、ヨドバシカメラ店内ということでWi-Fiも完備で暇つぶしは全く問題なし。(都会的に言えば)終電ギリギリの0時前には推定150名が並んでいました。ソコソコのものを狙うならこのぐらいの時間でいいんじゃないか? というのがワタシの予測です。

ちなみに今回狙っていたのは「Xiaomi 6.67インチの夢」(事前情報はXiaomi Redmi Note 13 Pro+ 5G)、「iPadの夢」(事前情報ではiPad 10.9インチ 第10世代 64GB APPLE Wi-Fiモデル)、「モトローラー折り畳みスマホの夢」(事前情報はrazr 40)です。

おそらくiPadがこの中では一番人気でしょう。店舗で「夢のお年玉箱」を購入するのは、先着ながら好きなものが購入できる点。そして、昨年末にECサイト抽選分のお年玉箱が発送されているので、ネットで調べれば中身がほぼ推定できるという点がメリットとなります。

さて、列に並びながら深夜うとうとしていると「1時から整理券の配布をします」というアナウンスがありました。真っ先に完売になったのが「AI Surface Proの夢」と「ミラーレス一眼レフWズームレンズの夢」のふたつ(人気かつ相場価格との乖離が高い商品ほど買われるものです)。ほどなく順番が来たので当初の予定通り「Xiaomi 6.67インチの夢」の整理券をゲットしました。

予想外だったのは次の完売アナウンスが「ポータブル電源ソーラーパネル」だった事。数が少ない(おそらく6~7個?)せいなのか、あるいはこれが目当てのキャンパーさんが多く並んでいたのかもしれません。

  • 1時から希望する商品の整理券を配布開始(配布後も待機強制。列から離脱すると整理券は没収との事)

  • 昔懐かしの駅弁スタイル(死語?)で整理券が配られました。オーダーを聞く人と合わせ4名チームで引き換えに対応

その後「iPadの夢」、「Apple Watchの夢」、「AI Surface Laptopの夢」、「ARグラスの夢」、「トミカ プラレールの夢」、「iPhoneの夢」、「PS5の夢」の順に完売して、おおむね待機列への配布が完了しました。iPhoneは結構もったなぁというイメージでしたし、プラレールも並ばないと手に入らないというのも少々驚き。その後も三々五々待機所に人が来ていました。

事前に聞いていたとおり起床は5時ごろ、販売レジの前に移動したのが5時半ごろ、そして6時開店を10分ほど繰り上げて清算を開始して、無事「Xiaomi 6.67インチの夢」を購入できました。

なお、当日のレシートの金額に応じてグッズが貰えるようになっており、これが“初売等において提供される景品類”という事なのかも。私は洗剤を頂きましたが、5個パックのティッシュボックスが人気のようでした。

  • 5時ごろ移動開始の予告アナウンスがあり、5時半ごろ売り場のレジ前に移動という流れ。レシート提示でさらに粗品との引き換えが可能です

過去、ヨドバシAkibaに数年並んでいる経験と比較すると、屋根はあるものの吹きさらしの屋外と比較すると天国な屋内で、トイレもあり、いわゆる「組織的転売」の方々も見られませんでした(Akibaヨドバシの初売りは2025年も転売関連で騒動になっていたようです。少なくとも都内のヨドバシは通販と同様の制限をかけるべきという気がします)。

仙台は街全体が初売りの嵐で、その賑やかさも楽しい部分でした。一度行ってみる価値はあると思います。

  • 6時過ぎには店頭チラシボードに完売テープが張ってありました。オープン以降は屋外駐車場の第二待機場に誘導され、そこは非常に寒かったです。一段落した後、1月2日昼過ぎ頃には日替わり目玉品にも完売シールが張られ始めていました

  • 1月2日お昼過ぎ頃の日替わり目玉品(一部)。ドライヤーは残っていますが、アイロン、シェーバー、歯ブラシは完売です

  • 【オマケ】仙台駅前EBeanSというショッピングモールでは、300円以上のレシート提示で御振る舞いとして「極みの北限海苔シラス丼&日本酒・甘酒」が頂けました……美味です

  • 御振る舞いの日本酒は宮城のお酒3種類となります。大学時代は一ノ蔵を結構飲んでいたので懐かしい