フジテレビの動画配信サービス・FODのドラマ『ペンション・恋は桃色season3』(1~2話配信中、3~5話17日配信)の完成発表イベントが10日、東京・台場のフジテレビ本社で行われ、リリー・フランキー、斎藤工、JOY、大水洋介(ラバーガール)が登壇。伊藤沙莉の魅力を語った。

  • ビデオメッセージを寄せた伊藤沙莉

    ビデオメッセージを寄せた伊藤沙莉

「私にとってすごくご褒美の仕事」

同ドラマは、いつもテキトーな父シロウ(リリー・フランキー)とその娘ハル(伊藤沙莉)、そしてバイト青年のヨシオ(斎藤工)が営む、ちょっと古いペンション「恋は桃色」が舞台。そこに訪れる“珍客”たちによる大騒動、笑いあり涙ありのハートフルコメディだ。

このイベントでは、欠席の伊藤からビデオメッセージが。「家族感がどんどん増していってるのをすごく感じました」「ペンションでみんなで飲んだことも思い出です」「JOYさんはこの作品にseason1からずっと出てるのに、一度も会ったことない(笑)」、そして「どれだけ続いていくか分からないですけど、私にとってすごくご褒美の仕事なので、この先も変わらない皆さんと一緒に続けていけたらうれしいです」と呼びかけた。

このほど結婚を発表した伊藤に対し、父親役のリリーは「娘が結婚したとか、なかなか受け入れてないですよ。さすがに5年間親子役やってると、見てるだけで泣けてくるんですよ」と打ち明ける。一方で、「お相手(演出家・蓬莱竜太氏)も本当にいい人ですから幸せになってほしいなと思いますし、お相手に“娘はふつつかな部分もあるかと思いますが、末永くよろしくお願いします”という気持ちもあります」と、本当の父親のような心境になっているようだ。

劇中では、シロウがハルの姿を見て台本にない涙を見せ、それを見てハルがもらい泣きするシーンも。リリーは「伊藤さんが出してるあの雰囲気が、本当にドラマにくれるんです」と話し、大水は「本当の親子みたいです」と驚いていた。

紅白の司会にムチャぶりリクエスト

同シリーズのseason2が終わって朝ドラ『虎に翼』(NHK)の撮影に入り、それが終わってseason3の撮影が朝ドラ後最初の作品だったという伊藤。リリーは「1年間大きな仕事を座長としてやり遂げた人なんだけど、あそこ(ペンション)にいると、いつもの沙莉ちゃんになるんですよね。逆にこっちの見る目が変わっちゃう」と語る。

一方の斎藤は「そもそも彼女の地肩の強さに頼ってる撮影スケジュールになってるんですけど、どんな状況でもいろんなことを成立させてくださる人なので、それが(朝ドラを経て)さらに強靭になって、たくましく頼もしくなってますね」といい、それがseason3の進化にもなっているようだ。

season3の撮影は、伊藤が司会を務めた『NHK紅白歌合戦』の直前に行われたことから、リリーは「“白組、鳥羽一郎さんの『兄弟船』でした。それでは聴いてください。私の歌う『浅草キッド』です”って(ビートたけしの)ものまねしながら急に歌いだしてほしい」とリクエストしたそうだが、残念ながらそれはかなわず。斎藤は「親戚のいらないおじさんみたいなこと言ってました(笑)」と反省していた。

  • (左から)JOY、リリー・フランキー、斎藤工、大水洋介