映画『劇映画 孤独のグルメ』の初日舞台挨拶が10日、都内で行われ、松重豊(監督・脚本・主演)、内田有紀、磯村勇斗、村田雄浩、ユ・ジェミョン、オダギリジョーが登場した。
ユ・ジェミョン、釜山国際映画祭を振り返る
イベント中盤、ユ・ジェミョンがサプライズで登場すると、会場からは大歓声が。松重は「今回の映画はプロジェクトの段階から、韓国と作りたいと思っていた。韓国の俳優さんとどんなやり取りができるかなといろいろ考えて。言葉のコミュニケーションではなく、言葉が通じなくても、心の交流ができるシーン(にできたらと考えていた)」と前置きした上で、「釜山の入国審査官の方にすごく親切にしていただいて、この人を出したい! と思って。誰が面白いかと考えたときに、ユ・ジェミョンさんがいいなと思って、熱烈なラブコールをして、出演いただいた。そしたら、思った以上のシーンになりました」と充実した表情を浮かべた。
釜山国際映画祭にも松重と一緒に登壇したが、ユ・ジェミョンは「釜山は私の故郷です。釜山に行くたびに心がおどり、故郷のありがたさを感じながら帰ります。10月というとても天気のよい季節の夜に、松重監督と一緒に釜山の人たちに舞台挨拶ができたことを非常にうれしく思っています」と感慨深げに振り返った。
映画『劇映画 孤独のグルメ』ストーリー
井之頭五郎は、かつての恋人・小雪の娘、千秋からとある依頼の連絡があり、飛行機の機内で腹を減らしながらフランス・パリへ向かう。パリに到着し、空腹をいつものように満たし、千秋と共に依頼者の祖父の元へ向かう。そこで、千秋の祖父である一郎から、「子供の頃に飲んだスープがもう一度飲みたい。食材を集めて探して欲しい。」とお願いされる。わずかな地名をヒントに、五郎も行って食材を探してみることにしたのだが……。フランス、韓国、長崎、東京。究極のスープを求めて、五郎は世界へ漕ぎだす。しかし、スープ探しのはずが、行く先々で様々な人や事件に遭遇。次第に大きな何かに巻き込まれていく。