Lenovoは世界最大級のテクノロジー見本市「CES 2025」にて、ゲーミングデバイス「Legion」ブランドの最新ポートフォリオを発表した。

排熱機構を新設計したゲーミングノートPC「Legion Pro」シリーズや、プロeスポーツゲーマーの利用も視野に入れた「Legion Tower」シリーズ、薄型軽量デザインの「Lenovo Legion 5」シリーズ、モバイルゲーム向けの「Lenovo Legion Tab」、曲率1500Rの34型ディスプレイ「Lenovo Legion R34w-30」など、多数の新製品が登場している。

注目は携帯型ゲーミングPC「Lenovo Legion Go S」。PCゲームプラットフォーム「Steam」を展開するValveの携帯型ゲーミングPC「Steam Deck」に搭載されている、LinuxベースのOS「SteamOS」の公式ライセンスを受けた初のサードパーティ製携帯型ゲーミングPCとなる。ここではLegion Go Sおよび、メガネ型デバイスの第2世代モデル「Legion Glasses 2」を紹介したい。

  • ポートフォリオを刷新した「Lenovo Legion」シリーズ

Lenovo Legion Go S

SteamOSを搭載した「Lenovo Legion Go S Powered by SteamOS」は、世界で初めてValveとのコラボレーションを実現したポータブルゲーミングPC。Valveは自社でSteamOSを搭載した携帯型ゲーミングPC「Steam Deck」シリーズを展開しているが、今回初めてサードパーティから、Steam購入ゲームを快適にプレイできるSteamOS搭載の携帯型ゲーミングPCが登場することになる。なお日本での発売は未定。

  • Lenovo Legion Go S Powered by SteamOS。カラーはブラック系

  • 本体の背面

画面サイズは8インチ、解像度はWUXGAで、120Hz駆動するタッチディスプレイを採用する。本体には調整可能なトリガースイッチとホールエフェクト式ジョイスティックを搭載。

プロセッサは専用のLenovo Legion Go AMD Z2 GoプロセッサまたはAMD Ryzen Z1 Extremeプロセッサで、最大32GBメモリを搭載可能。重さは約730g。通信はWi-Fi 6eをサポートし、上部にはUSB 4ポートやmiroSDカードリーダーを備え、周辺機器の接続もしやすい。

シリーズとしてWindows OSを搭載する「Lenovo Legion Go S」も用意されるほか、プロトタイプとして画面を8.8インチに拡大した「Lenovo Legion Go」第2世代モデルも発表。第2世代モデルは初代からメモリ容量やバッテリー容量を拡充し、プロセッサにAMD Ryzen Z2 Extreme、画面に可変リフレッシュレート(VRR)対応の8.8型144Hz有機ELを採用するなど、基本性能を強化している。ストレージは最大2TB、重さや約890g。

  • Windows OSを搭載するLenovo Legion Go S。カラーはホワイト系

  • 搭載するボタン類

  • 上面にはUSB 4ポート2基を備える

  • 本体の背面

  • 上側のインタフェース

Lenovo Legion Glasses 2

  • Lenovo Legion Glasses 2

Lenovo Legion Glasses 2は、Legion Goシリーズのオプションとしても使えるアイウェア型OLEDディスプレイ。2023年9月に発表された初代モデルと比べ、新モデルは色域(90%から98% DCI-P3へ)や輝度(270ニットから800ニットへ)が大きく向上した。

リフレッシュレートは最大120Hzで従来と同じくmicro OLEDディスプレイを搭載。3D対応モードを備え、よりスムーズかつ没入感あるゲーム体験が得られるという。重さは65g、厚みは18.5mm。こちらも日本の発売は未定だ。

  • ちょっとレトロなサングラス感がある外観。初代からベゼルやテンプルがかなり薄くなった

  • 内側から見たところ