スタジオアリスは1月7日、「成人式/振袖に関する調査」の結果を発表した。調査は2024年11月28日~12月4日、成人式に参加したことがある昭和世代(40~49歳)と、成人式に参加したことがある(参加する予定である)令和世代(19歳~21歳)の女性計800名を対象に、インターネットで行われた。

令和世代の方が成人式に前向き

成人式が「必要だと思う」と回答した割合は、令和世代が76.0%であったのに対し、昭和世代では45.5%にとどまり、令和世代の方が成人式に対して前向きであることが明らかになった。

実際に、令和世代からは「人生の節目として大切」「同世代とのつながりを感じられる」など、成人式が自己成長や絆を意識する機会と捉える声が多く聞かれた。また2020年に流行した新型コロナウイルスの影響で学生時代の記念行事が実施できていないことも要因の1つとして考えられる。一方、昭和世代からは「形式的なイベントに過ぎない」「時代にそぐわない」など、成人式に対して必要性を感じない意見が目立ち、世代間で意識の違いが浮き彫りとなった。

  • 成人式(二十歳の集い)についてあなたの意見を伺います。成人式(二十歳の集い)は必要だと思いますか?(単一回答)

振袖選びのきっかけ、昭和も令和も変わらず、親が第1位

振袖選びのきっかけについて、昭和世代と令和世代を比較したところ、約7割が「親」をきっかけに選び始めた点は共通しており、今も昔も親が子どもを後押しする構図は変わらないことが分かった。

一方で、時代を反映する特徴として、SNSの影響が顕著に見られた。振袖レンタル層の中で、振袖選びのきっかけとして、昭和世代は「親(53.5%)」、次いで「特にない(28.0%)」と挙げられたのに対し、令和世代では「親(68.0%)」に次いで「SNS(26.0%)」が2位にランクイン。令和世代はSNSを活用し、オンラインで積極的に情報収集を行うなど、振袖選びに対する能動的な姿勢が見られる。

  • あなたはどんなことをきっかけに振袖を選び始めましたか?あてはまるものをいくつでもお答えください。(複数回答)

令和世代は振袖選びに「コスパ」を求めていることが判明

振袖選びにかかった費用の把握状況については、昭和世代の約6割が「わからない」と回答。一方の令和世代は約4割となり、比較すると令和世代の方が振袖選びの際の価格について関心があることが明らかになった。なお、振袖選びにかかる費用の合計では、世代間で大きな差はなく、最も多かったのは「30万円以上」だった。

  • 成人式を迎えるまでの期間で、振袖を決めるためにどれくらいの費用が掛かりましたか?振袖選びにまつわる費用の合計の値段としてあてはまるものを1つだけお答えください。これから振袖を購入/レンタルする方は、予定の値段をお答えください。(単一回答)

また、振袖選びの基準に関しては、世代間で差が見られたポイントとして「価格」「着付け・ヘアメイク」「前撮りデータ」の3点が挙げられる。特に「価格」については、令和世代がSNSを通じた情報収集を積極的に行っている影響もあり、昭和世代と比較してより明確に「コスパ」を意識していることが分かった。

一方で、時代が変わっても重視される基準では、「種類の豊富さ」「品質」が挙げられる。昭和・令和世代ともにほとんど差がなく、幅広い選択肢と高品質な振袖が求められていることが明らかになった。

  • 振袖はどんな基準で選びましたか?これから振袖を選ぶ方は、どんな基準で振袖を選ぼうと思っていますか?(複数回答)

振袖の人気カラーに見る世代間の変化

昭和世代で最も人気だった振袖カラーは「赤系」で、全体の約半数を占める圧倒的な支持を集めた。次いで「青系」「緑系」が続くが、いずれも約1割にとどまり、赤系の華やかさが重視されていたことが分かる。

一方、令和世代でも人気No.1は「赤系」だが、その割合は全体の約3割に減少。次いで「白系」が約2割を占め、赤系に次ぐ人気カラーとして注目を集めている。白系の振袖はここ数年のトレンドとして定着しており、令和世代からは「上品で洗練された印象」「写真映えする」といった理由で選ばれる傾向が見られる。

昭和世代では「白=結婚式のイメージ」「シンプルすぎて寂しい」といった印象が強かったものの、令和世代では価値観が変わり、現代らしい美意識やトレンドを反映した選択肢となっていることが分かった。

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