ファミリーマートの2025年の恵方巻には、和食の名店「賛否両論」、肉の老舗「柿安本店」の監修による新商品が登場。人気ゲームの刀剣乱舞 ONLINEとコラボした恵方巻、また濃厚な味わいのロールケーキも加わり、バラエティに富んだ全11種類(恵方巻7種類、スイーツ4種類)で展開している。都内で開催の発表会には、ゲストとして笠原将弘シェフ、長尾英則シェフが招かれた。

  • ファミマの恵方巻2025年が予約受付中。有名店のシェフが渾身の恵方巻をアピールした

充実の商品ラインナップ

全国のファミリーマート約16,200店およびファミペイWEB予約にて2024年12月20日より予約受付中のファミマの恵方巻2025年。今年は節分が2月2日ということで、1月28日9時までの予約なら1月31日・2月1日に、1月30日9時までの予約なら2月2日に商品が受け取れる。

  • 商品ラインナップ

恵比寿、名古屋、金沢に店舗を構える和食の名店「賛否両論」が監修したのが「絶品海鮮恵方巻」(1,300円)。まぐろたたき身、三陸産のサーモン、炙り金目鯛、油揚げ煮など、こだわりの具材を使用した、素材の味が引き立つ海鮮恵方巻となっている。

  • 賛否両論監修「絶品海鮮恵方巻」。商品サイズは、長さ約13cm×直径約4.7cm

また、創業明治4年(1871年)の肉の老舗「柿安」が監修したのが「牛めし恵方巻」(税込1,080円)。こだわりの製法で旨味を閉じ込めた黒毛和牛に、相性の良いごぼうや白滝などを巻いた贅沢な恵方巻となっている。

  • 柿安監修「牛めし恵方巻」。商品サイズは、長さ約13cm×直径約4.5cm

こだわりの具材で仕立てた定番の「恵方巻」(550円)は、だしの風味があふれる大きな玉子焼が満足感のある商品。またサーモン、まぐろたたき身など人気の海鮮具材が詰まった「海鮮恵方巻」(600円)、牛プルコギに牛の旨味を加えた玉子焼き+ごま油が香るナムルを合わせた「キンパ恵方巻」(660円)も用意する。

  • (左上から時計回りに)「恵方巻」、「海鮮恵方巻」、「サラダ恵方巻」(450円)、「キンパ恵方巻」

「刀剣乱舞 ONLINE 2種の恵方巻」(2,000円)は、刀剣男士(山姥切国広、山姥切長義)をイメージした2種類の恵方巻。特製のデザインボックス、恵方包み(小ふろしき)2枚がセットになっている。

  • 「刀剣乱舞 ONLINE 2種の恵方巻」

スイーツも充実している。「節分 チョコバナナクレープ」(358円)は、チョコホイップとホイップクリームの2つのクリームとバナナを包んだクレープ。クレープ生地の内側にコーティングチョコをかけることで"鬼のパンツ"を表現した。

  • 「節分 チョコバナナクレープ」

「節分 くちどけロールケーキ(ミルク&チョコ)2本入」(410円)は、ミルククリームと練乳ソース入りのミルク味と、チョコクリームとチョコソース入りのチョコ味のロールケーキ2本入り。

  • 「節分 くちどけロールケーキ(ミルク&チョコ)2本入」

「節分 7種のフルーツロール」(351円)は、7種類のフルーツ(イチゴ、キウイ、パイン、黄桃、みかん、バナナ、りんご)を使用した、見た目も鮮やかなロールケーキになっている。

  • 「節分 7種のフルーツロール」

定番商品は値下げ、ファミペイ還元も

ファミリーマート 商品本部の白戸栄良氏は、昨年(2024年)の恵方巻の販売動向を振り返って「中価格帯の定番商品「恵方巻」「海鮮恵方巻」「サラダ恵方巻」がよく売れました。クリスマスや正月と違い、恵方巻は、食べること自体がイベント。手頃な商品の需要が高いのが特徴です」と分析する。

  • ファミリーマート 商品本部 デリカ食品部 米飯グループマネジャーの白戸栄良氏

なお2025年は節分当日が日曜日になっている。このことを受け、白戸氏は「ご家族、ご友人と集まって召し上がることを想定しました」とし、子どもから大人まで楽しめる7商品をラインナップした、と説明した。

  • 全ラインナップと狙い。昨年より多い7つの恵方巻+スイーツ4商品で展開する

定番3商品に関しては中身と価格を見直した。「恵方巻」は具材そのままに20円を値下げて550円で販売。「海鮮恵方巻」には海老を加え、「サラダ恵方巻」には海老マヨネーズ和えを追加して、どちらも価格は据え置いた。「物価高などの背景がありますが、ファミリーマートでは縁起物である恵方巻をより多くのお客さまに美味しく楽しんでいただけるよう"うれしい価格"でご用意しています」と白戸氏。

  • 定番3商品の中身と価格を見直した

昨年に引き続き、ファミペイ提示によりボーナス還元を実施して予約を促進していく。恵方巻を一品購入するごとに100円相当の期間限定ファミマポイントが提供されるという。また今年は予約期間を最長で1月30日までとし、発注量の精度を高めることで恵方巻の廃棄量の削減を目指す。

  • 予約獲得を強化するとともに、食品ロスにも対応していく

細かい仕事が詰まった一品

このあと、「賛否両論」の笠原将弘氏、「柿安本店」の長尾英則氏が登壇。各々が監修した商品の魅力をアピールした。笠原氏は「絶品海鮮恵方巻」について「海鮮の味わいを引き立てるため、お出汁で仕立てた油揚げの煮物を入れました。細かい仕事が詰まった一品になっています」、長尾氏は「牛めし恵方巻」について「黒毛和牛の味付けにこだわりました。肉の部位のスライスのサイズ、米の炊き方にもこだわった"肉の老舗の恵方巻"に仕上がっています」とした。

  • 長尾英則氏(左)と、笠原将弘氏(右)

最後に、質疑応答でメディアから「ご自身の店舗で販売するなら価格はいくらになるか」と聞かれた笠原氏は「たぶん、倍くらいの値付けになってしまうかな、と思います。この価格で販売できるのも、ファミリーマートさんの企業努力のたまもの。うちの店舗では、この価格では厳しいです」と話していた。