映画『安楽死のススメ』 (3月1日より渋谷ユーロスペースで公開、ほか全国順次公開)のメインビジュアルと場面カットが公開された。
安楽死テーマのコメディ映画『安楽死のススメ』
同作は安楽死というテーマを扱いながらコメディとして描いた異色作。認知症の祖母の介護をすることになったソープ嬢を描いた映画『うぉっしゅ』(主演 中尾有伽、研ナオコ/配給 NAKACHIKA PICTURES)の公開を2025年GWに控える岡崎育之介(※崎はたつさき)監督の劇場デビュー作で、マンハッタン国際映画賞 最優秀新人監督賞など数々の賞を受賞している。
岡崎育之介監督 コメント
自殺大国ニッポン。皆、「死んじゃだめだ。強く生きるんだ。人生は美しいんだ・・・!」そうやって教え込まれてきたものだから、なんだか「違う方」も良さそうに見えてしまう。まるで、誰かが隠した魅力的なことにまで見えてしまう。やっぱり「しちゃダメ」と決め付けられていることは、甘い香りがする。夜中のラーメンはいつだって美味いのだ。だから、もし安楽死が認められたら、自殺はむしろ減るんじゃないか。皆かえって、希望を持って生きられるんじゃないか。「なんだ。いつでもやめていいんだったら、別に今すぐやめることはないか。」そんな風に肩の力を抜いて、口笛を吹きながら、気楽に家までの帰り道を歩くのではないか。気楽に生きられるのではないか。そう思う。
主演・石原滉也 コメント
岡﨑育之介監督とは、2020年初めの舞台で共演して以来の関係になります。その舞台で、監督が書き下ろした台本を監督自身が演じる姿を見て、流したことのない涙が止まらなくなったことを覚えています。 本作は私自身にとっては初主演作であると同時に岡﨑育之介監督の初監督作になり、チーム全員にとって、始まりの作品でもあります。「安楽死のススメ」というあまりに衝撃的なタイトルからなる岡﨑育之介のワールドを全身で体感していただきたいです。それは人生という流れの中で時々、助けになるでしょう。
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【編集部MEMO】映画『安楽死のススメ』ストーリー
主人公・正は死ぬことにした。友人や相談窓口、自殺防止支援団体など様々なところに出向くが、皆一向に止めるばかり。集めたチラシの中に「沖縄二泊三日安楽死ツアー!!」という文字を見つけた正は、ツアーに参加するため、友人に “片道料金” のお金を借りて沖縄へと旅立つ。そこで出会った安楽死推進団体の代表・雨野川とツアーのもう一人の参加者・氷川。彼らと時間を共にし、正は「死とはなにか」に向き合っていく―。ツアー最終日、正はついに安楽死の飲み薬を前にするのだった。死ぬこととは。生きることとは。そして、命とはなにか。生きとし生けるすべての者に対峙する、美しき人間賛歌。