ナッジは1月8日、今年のお年玉事情に関するアンケート調査の結果を発表した。調査は2025年1月1日~1月5日、クレジットカード「Nudge」の利用者5,934名(18歳~81歳)を対象にアプリ上で行われた。
新成人は1~3万円が最多
新成人(18歳・20歳)の約6〜7割が2025年のお正月にお年玉を受け取り、その金額は「1〜3万円」が最多だった。また、受け取った金額について「期待通り」または「それ以上」と回答した人が、両年代で7割以上に達し、20歳では約半数が「期待以上」と回答した。
また、全世代を通してみると、年齢が上がるにつれてお年玉を受け取る人の割合は減少。それでも、40代では7.7%の人が「お年玉をもらった」と回答しており、一定数がお年玉を受け取っていることが分かった。親や親族に加えて、職場やバイト先から贈られるケースがあることが伺える。
受け取り方法は現金が依然として主流
新成人(18歳、20歳)の99%近くが「現金で受け取った」と回答。一方で、「キャッシュレスの方が便利」や「どちらでも変わらない」と考える人も約30%にのぼり、キャッシュレス決済の普及が進む中で、今後の変化が期待される。また、キャッシュレス受け取りは年齢が上がるほど割合が高くなることが分かった。
お年玉の使い道、若年層は「貯金」が最多
10代、20代の若年層では「貯金」が最も多い選択肢となり、堅実な傾向が見られた。一方、全年代で「エンタメ・趣味」に使う割合が高いことが判明した。
お年玉を「あげたい」と思う人は若年層の方が高い
お年玉に対するポジティブな意識は世代を問わず根強いが、特に10代・20代の若年層では「お年玉をあげたい」と回答した人が9割近くに達し、他の年代を上回る結果となった。これにより、お年玉が日本の大切な文化として、若い世代にもしっかりと受け継がれている様子がうかがえる。
お年玉をあげたい理由、あげたいと思わない理由
お年玉を「あげたい」と答えた人に理由を尋ねると、「お金の大切さを教えてあげたい」(18歳)、「今年こそ受験勉強で帰省しなかったためお年玉をもらっていないが、毎年楽しみにしている行事なので、自分も貰ってきた分渡していければと思います」(18歳)、「自分はバイトができるから、できない従兄弟たちにあげたい」(19歳)、「親や親戚に今までありがとうの意を込めて贈りたいから」(20歳)、「孫にあげてます。遠くに住んでてもキャッシュレスであげられて、便利になりました」(53歳)、「思いがけず娘からもらえて、お年玉の嬉しさがあらためて感じることができた」(68歳)などの回答が寄せられた。
一方、「お年玉をあげたいと思わない」と回答した人からは、「収入が少ないから」(22歳)、「親戚付き合いがなくなったから」(40歳)、「親戚同士では取り決めでお年玉なしとしているため」(55歳)といった理由が挙げられた。