菓子専門店シャトレーゼの人気アイス「チョコバッキー」。昨年シリーズ累計5億本を突破した。これを記念し、さらにチョコ感をたっぷりと味わえる新商品「チョコバッキー カジゴン」が1月9日に期間限定で発売される。

  • シャトレーゼの新商品「チョコバッキー カジゴン」

失敗から生まれた「チョコバッキー」

チョコバッキーが誕生したのは2005年。実は失敗から生まれた商品だったという。

  • チョコバッキーは2024年にシリーズ累計5億本を突破

    チョコバッキーは2024年にシリーズ累計5億本を突破

当初は中のチョコレートを均一な食感にすることを目指していたが、設備の関係で不均一になってしまた。だが意外にも食べてみると面白くて美味しい仕上がりに。そのまま「パリッと巻きチョコバー」として発売したところ、消費者から支持され、シャトレーゼのアイスジャンルの中で最も人気の商品になったという。

その後2018年にチョコバッキーとしてリブランディングを行ったところ大ブレイクを果たし、それまでの6~7倍の売上を誇る商品へと成長した。その後、複数のフレーバーや「大人のチョコバッキー」「チョコバッキー・ザ・プレミアム」など13のラインナップを展開、2024年11月にはシリーズ累計販売本数が5億本を突破した。これは2.41秒に1本売れた計算となるそう。

  • これまでチョコバッキーは13のフレーバー違いが発売されていた

    これまでチョコバッキーは13のフレーバー違いが発売されていた

5億本突破記念商品「チョコバッキー カジゴン」とは

そんなチョコバッキーの5億本突破を記念して登場したのが、今回のチョコバッキー カジゴン。

  • レトロカワイイパッケージは目を惹く

    レトロカワイイパッケージが目を惹く

「シリーズ最強のチョコ感」を出すためには苦労もあったのだとか。たとえば、単純にこれまでのチョコバッキーの上からチョコをコーティングしたのでは、チョコの比率が多くなった分だけアイスが味で負けてしまう。そのため、アイスと一緒に食べておいしいチョコを新たに開発したり、フィヤンティーヌ(クレープ生地を薄くのばして焼き、細かく砕いたもの)やコーンフレークを混ぜ込んだコーティングチョコを採用したりと工夫を重ねた。さらにアイス部分も無脂肪固形分をアップし、バニラ感&ミルク感をアップさせチョコに負けない風味に改良したという。

イメージキャラクターはゴツゴツした商品形状から発送し、「かじる」×怪獣っぽさから「カジゴン」と命名。パッケージもレトロカワイイデザインを採用した。価格は1本108円、6本入り594円。

  • 設定は「チョコバッキーが好きすぎて毎日食べていたら怪獣カジゴンになっちゃった」というもの

    設定は「チョコバッキーが好きすぎて毎日食べていたら怪獣カジゴンになっちゃった」というもの

販売期間は4月中旬ごろまでを予定しており、「もしかすると5月頃には第二弾の商品展開もあるかも……」と担当者は含みを持たせた。

アイスマニアも太鼓判

カジゴンをお披露目する発表会には、アイス評論家で一般社団法人日本アイスマニア協会代表理事のアイスマン福留氏も登壇。冬アイスのトレンドについて、「夏のアイスは体温を下げるためのいわゆる氷菓が人気だが、冬のアイスはスイーツとアイスを掛け合わせたハイブリッド型のものが好まれる」「アイスケーキのように味だけでなく食感も豪華でデコレーションされたものが人気傾向」と解説した。

  • アイス評論家のアイスマン福留さん

    アイス評論家のアイスマン福留さん

チョコバッキー カジゴンもこの傾向に含まれるが、アイスマン福留氏は舞台上で商品を手にし、「パッケージも洗練された感じでデザインにもこだわっていますね。今までのチョコバッキーと異なり、アイス全体がコーティングされています」とコメント。そして口にすると「1口目で外側のコーティングのパリッていう食感が加わっています。中のチョコの部分もフィヤンティーヌのサクサク感とチョコのカリッとした感じと、チョコバッキーの迫力のある塊食感が最強です」と感動を伝えた。

  • アイスマンさんも味と食感に大満足!

    アイスマンさんも味と食感に大満足!

半端ない「ザクザク」「ゴツゴツ」食感

一足先に試食させてもらった。パッケージから出してみると、一見「チョコバッキーをチョコレートでコーティングしただけ」に見えなくもない。しかし表面はかなりゴツゴツとしたビジュアルでもある。

  • ただコーティングしたわけではない感が確かにわかる

    ただコーティングしたわけではない感が確かにわかる

  • 「岩砕食感」とは初めて聞いた言葉

    「岩砕食感」とは初めて聞いた言葉

かぶりついてみると、中に入っているザクザク食感のチョコレートが上部に集中していることがわかる。そのため、より最初の方の食感がゴリッ、ガリッと楽しめるのだ。そして徐々になめらかなバニラ感が楽しめるようになり、食感や味わいも飽きることなく完食できる。

  •  ワクワクするゴツゴツさ

    ワクワクするゴツゴツさ

  • 途中、こんなデカいチョコの塊に遭遇するのもならでは

    途中、こんなデカいチョコの塊に遭遇するのもならでは

期間限定だなんてもったいない気もするが、チョコバッキーファンはどうか期間中にこの尋常じゃない「ザクザク食感」を楽しんでほしい。