京都鉄道博物館は7日、今年2月に開催するイベントについて発表した。収蔵車両の「クハ489形1号車」を解説するセミナーや、「500系新幹線電車521形1号車」の特別な車両公開など行う。
「クハ489形1号車」の車両解説セミナーは2月15・16日に実施。この車両は国鉄時代の1971年に登場し、特急「雷鳥」「しらさぎ」などの列車で活躍した。セミナーでは、信越本線の碓氷峠にある急勾配区間での運転に対応するために開発された同車両の特徴について、元運転士が解説を行う。解説後に車内を見学することもできる。
両日ともに開催時間は11時・14時からの2回。所要時間は各回約40分。参加は無料(京都鉄道博物館への入館料が必要)となる。各回30名の定員制で、整理券は開催時刻の30分前から配布。現在、京都鉄道博物館において特急「雷鳥」運行設定60周年を記念したイベントを開催しており、クハ489形1号車に「白山」のヘッドマークを掲出する予定となっている。
続いて、2月20日に「おとなの学び講座」を開催。今回のテーマは「博物館資料の輸送 -鉄道の利用と鉄道資料輸送-」で、同館の学芸員が解説を担当する。講座は本館3階ホールにて、14~15時の60分間行われる。参加費は無料(入館料が必要)。定員は先着順で約50名となる。
2月の土休日に「500系新幹線電車521形1号車」の車内を公開する特別イベントも実施。1997年に山陽新幹線でデビューした同車両は、全長27mのうち15mに及ぶ先頭部が特徴。世界で初めて営業運転で300km/hを実現した車両として知られる。車両公開時間は各日とも10時から16時30分までだが、12時から13時30分までは公開を休止する。