OsidOriは、「夫婦のお金と2025年に向けたアンケート」調査結果を1月6日に発表した。同調査は2024年12月21日~12月31日の期間、共有家計簿アプリOsidOri(オシドリ)を利用している20~40代の男女296人を対象に、インターネットを用いて行われた。
2024年に貯金した金額を尋ねたところ、20代はやや低い傾向にあるが、30代・40代は200万円以上の貯金額が25%前後となった。
一方で50万円未満についても20代、40代は33%前後と高い比率を占めた。貯金額で大きな差が表面化しており、収入による二分化が進んでいると同社は推察している。
次に、2024年に投資に回せた金額を聞いたところ、こちらも二分化が進んでいることが判明。全体の24.1%が200万以上の投資をしているのに対して、50万円未満も全体の約4割(39.7%)を占めた。
NISA利用率を調査したところ、全体で80.1%の利用率となっており、特に20~30代の利用者が多い結果となった(20代79.3%、30代84.3%)。一方で40代は70%程度まで減少する傾向が見られた。
iDeCoについては、2022年の改定からほとんどの人が加入できる状態ではあるが、現状は全体で34.0%、20代においては19.6%とまだ加入率は高くない結果に。
生命保険は全体で73.6%だが、20代においては55.9%と約半数が加入していない。一方で30代は80.8%と急上昇しており、家族構成の変化等が大きな影響を与えているという。
お金・金融情報のニーズについて調べたところ、「NISA/iDeCo」「家計/節約術」「税制(ふるさと納税、確定申告、収入の壁等)」がそれぞれ8割前後と高い関心を持たれていることがわかった。
また一定のリスク商品であり、利用顧客が絞られる「暗号資産」や「不動産投資」、「外貨/FX」については、「余り関心がない」がそれぞれ5割を超えた。一方で「どちらでもない」が高いのが「生命保険」であり、強い関心はないが、無知でもいられないという家族層の課題が見られた。
次に、どこでお金について学んでいるか尋ねたところ、66.6%が「SNS」を介した学びとなっており、次いで「ブログ、ネット記事」が49.8%、「書籍、新聞等」が37.1%と続いた。
一方で「銀行や証券、保険会社の窓口」は11.0%、「ファイナンシャルプランナー」(14.7%)、「金融セミナー」(7.4%)、「有料の金融教育サービス」(0.3%)と、全体として企業が提供する金融ノウハウを提供する場においては利用が進んでいない傾向がみられた。