元プロ野球選手で野球解説者の山本昌氏が昨年12月17日、YouTubeチャンネル『フルタの方程式【古田敦也 公式チャンネル】』で公開された動画「球筋もトークも大きく曲がる! 歴代最高の“カーブ”を操る投手は誰だ!?【フルタの方程式AWARDS】」に登場。カーブに衝撃を受けた投手の名前を明かした。

山本昌氏

マット・キーオさんのカーブに衝撃

今回の動画では、「歴代最優秀カーブ賞」を選出する企画を実施。「もうこれ一択」と前置きしつつ、山本氏が名前をあげたのがマット・キーオさんだった。

MLB通算9年で58勝84敗防御率4.17の成績を残し、1987年から4年間、阪神でプレーしたキーオさん。NPBでは107試合に登板して防御率3.73、45勝44敗、3年連続で2桁勝利をあげるなど、エース級の活躍を果たしたことで知られるが、とくに絶品だったのがカーブで、山本氏も「俺ね、キーオのカーブだけは、もう本当に衝撃で」とコメント。

続けて、「甲子園でバッターボックスに立ったんですけども、カーブが空から降ってきて。それで次が高めの釣り球。僕ね、意外とバッティングまあまあだったでしょう? この辺(胸元)に来たボールをこうやって振ったんですよ」と振り返った。

さらに、山本氏は「一周回って、審判に『振りましたか?』って」と、その場で身体が一周回ってしまったことも告白。「カーブかなと思って、その前の軌道がこの辺(頭の高さ)からストライク入ったんで、また同じとこ来たんで曲がると思って打ちに行ったら、曲がらないから」と、そのカーブのすごさを証言していた。

【編集部MEMO】
プロ野球生活32年、50歳まで現役を続けた山本昌氏。NPB史上初となる50代での登板など、投手として数々の最年長記録を保持している。自身が現役を長く続けることができた理由として、YouTubeチャンネル『上原浩治の雑談魂』にゲスト出演した際には、「工藤(公康)さんの存在も大きかった」「あの人が長くやったんで、僕はその獣道を後ろから歩いて、気づいたら45歳」「それまで『球界最年長』と言われないんで、注目されないんですよ」などと語っていた。