ビジネスパーソンが“今読むべき本”を厳選し、要約してそのエッセンスを伝える「flier(フライヤー)」。最新のトレンドを学んだり、読みたい本を見つけたりするためのツールとして、累計121万人のユーザーに活用されています。
この記事では、flierを利用する意識の高いビジネスパーソンの中でも特に、20代~30代のユーザーが今、リアルに読んでいる本とその傾向を紹介します。同世代のビジネスパーソンは今、どんな本を読んでいるのでしょうか? なぜその本が選ばれたのでしょうか? 気になった本があれば、ぜひチェックしてみてくださいね!
簡単・すぐできる! 今日から始めたい「言語化トレーニング」
12月の1位は『こうやって頭のなかを言語化する。』(荒木俊哉、PHP研究所)でした。
「今年の新語 2024」で大賞に選ばれた「言語化」。言語化に対する注目の高まりは、本ランキングの結果にも反映されました。
本書は“言語化のプロ中のプロ”である、電通コピーライター・荒木俊哉氏の最新作。頭の中のモヤモヤした思いや考えを、スルッと言葉にする簡単ワークが紹介されています。 そのワークは「3つのステップ」で構成され、1回たったの3分。「本当にそれだけで言語化力がつくの?」と思うかもしれませんが、筋トレと同じように、毎日コツコツ積み重ねることで着実に力がついていくのです。
ここでは簡単にそのやり方をご紹介します。
ステップ1「ためる」:「できごと+感じたこと」を1日1つ、簡単にメモする
ステップ2「きく」:ステップ1のメモに「のはなぜか?」を足して問いをつくり、ノートにその答えを3~5つ書き出す
ステップ3「まとめる」:ステップ2で書き出した内容を眺め、現時点での結論を1行にまとめる
「もっと詳しく知りたい!」という方は、本書を確認してみてくださいね。
「説明上手な人」がやっている“小さな心がけ”とは?
2位は『上手に「説明できる人」と「できない人」の習慣』(鶴野充茂、明日香出版社)。
社会人になると誰かの前で「説明する」機会が格段に増えます。会議、プレゼン、商談。上司に説明して理解を得なければならないことも、日常的にありますよね。
本書では「上手に説明できる人」と「できない人」の習慣を比較しながら、さまざまなシーンで役立つ説明のコツを紹介します。
たとえば、大事なプレゼンを前にドキドキしているとき。「大谷翔平が初めてメジャーリーグの試合に出場するときのような緊張感ですよ……」と言うのは、上手な説明ではないそう。相手が大谷選手を知らなかったら、「?」となってしまうからです。
では「初めての面接で、自分の名前を言うときに噛んでしまいそうな緊張感ですよ……」としたらいかがでしょう。就活時の緊張感を思い出しませんか? 上手に説明できる人は、身近な「あるある」を例に出すのです。
「説明下手をなんとかしたい」「説明力を上げたい」という方におすすめの一冊です。
「今年こそ残業ゼロ」を叶えよう!
3位は『無駄ゼロ! 自分時間が増える 超・時短ハック』(鈴木真理子、明日香出版社)。
すっかり私たちの暮らしに馴染み、定着した「タイパ」。本書は、仕事やタスクを効率よく片付けて自分時間を増やそうという王道のタイパ本。すぐに試せる65の「超・時短ハック」が紹介されています。その一例はこちらです。
・時間をかけてよい仕事と、かけなくてよい仕事を見極める
・仕事は「100点」ではなく「80点」を目指す
・小さなミス(ヒヤリ・ハット)を記録して、大きなミスを防ぐ
・ToDoリストを毎日つくる
・面倒な仕事は細分化して、スモールステップで取り組む
「今年こそダラダラ残業をやめたい」「やりたいことに時間を使いたい」という方は、ぜひ読んでみてください。本書のノウハウを活用して、有意義な1年になることを願っています!
話題の書から、ビジネスと人生のヒントを得よう
12月は「言語化」に関する書籍が上位に並び、2024年を表すようなランキングとなりました。
本の要約サービスflierには、他にも、ビジネススキルを磨きたいときや自分とじっくり向き合いたいときに役立つ書籍が多くそろっています。12月のランキングでは、『親子で学ぶ どうしたらお金持ちになれるの?』(橘玲、筑摩書房)、『「ToDoリスト」は捨てていい。』(佐々木正悟、大和出版)、『努力は仕組み化できる』(山根承子、日経BP)、『感情を出したほうが好かれる』(加藤諦三、三笠書房)などがベスト10にランクインしました。
来月はどのような本が注目を集めるのか、楽しみにしていただければ幸いです。