今年もこの季節がやってきた。米ラスベガスにて、世界最大級のITデジタル見本市「CES 2025」が間もなく開幕する。今年の会期は現地時間1月7日から1月10日まで。今年のテックトレンドを展望するうえでかかせないこのイベントを、これから数日にわたり現地取材を中心に随時レポートしていく予定だ。

  • CES 2025が間もなく開幕、NVIDIAの新GPUだけじゃない! IntelとAMDも"弾"を用意

    今年もCESの季節がやってきた

CESにおいて開幕前日の基調講演は例年特に大きな注目を集めるが、今年この役をつとめるのはNVIDIAのジェンスン・フアン(Jensen Huang)CEOだ。この1月6日の講演では、次世代GPUアーキテクチャ「Blackwell」および、Blackwell世代のGeForce RTX 5000シリーズの市場投入が発表されると見られている。

  • CES 2025のテーマは「DIVE IN」。VRグラス感があるが、このテーマではAIが重要なキーワードになっている。AIが「ブーム」から「本物」へと変わる明確な節目になってほしいと思う

同じ日6日には、毎年恒例となっているソニーの大規模プレスカンファレンスもあり見逃せない。日本勢では、パナソニックグループの楠見雄規CEOが、1月7日のCES開幕基調講演に登壇することも話題となっている。両社とも従来の家電やガジェットにとどまらず、サービスや、今では電気自動車関連でも重要なプレイヤーだけに、どんな話題が飛び出すのか予断を許さない楽しみがある。

そして今年はIntelとAMDも基調講演はじめCESでの新発表に積極的だ。IntelはCES 2025で「AI Inside for a New Era」とのテーマを打ち出しており、おそらくCore Ultraの新製品を披露する計画だろうし、新CEOの登壇も要注目である。AMDでは、今回は特にRadeonの世代交代、次期GPUの登場が有力視されているが、Ryzenというか次期Zenのサプライズにも期待してしまう。

  • 間もなく開幕とは言っても、ちょっと中に入ってみると会場はまだ完成していなかったり

  • レノボの出展ブース。今日は機材の開梱作業中

  • きっとこれはAmazonのカンファレンス会場になるのだろう

今年のCESも基調講演に限らず、有力企業やグループのカンファレンスは数えきれないほど用意されており、さらにメインの展示ブースはまさに星の数ほど。これら世界中の最新テックを、余すことなくというのは難しいが、なるべくわかりやすくお届けする。今後数日間、記事の掲載にお付き合いいただきたい。