JR各社は6日、年末年始期間(2024年12月27日から2025年1月5日まで10日間)の利用状況を発表した。期間中、山陽新幹線で沿線火災や飛来物確認の影響で遅れが発生し、東北地方の大雪で山形新幹線・秋田新幹線を中心に遅れと運休が発生したが、各新幹線は前年度を上回る実績となった。

  • 東海道・山陽新幹線「のぞみ」などに使用されるN700S

JR東海は、12月28日に発生した山陽新幹線の沿線火災等による遅延以外、新幹線・在来線ともに大きな輸送障害はなく、おおむね順調に推移したと説明。東海道新幹線の利用者数は412万人で前年度比108%・2018年度比105%となり、コロナ禍前の2018年度を上回った。

JR西日本は山陽新幹線について、利用者数190万8,000人で前年度比110%と発表。北陸新幹線は利用者数39万5,000人で前年度比140%。北陸方面の特急「しらさぎ」は利用者数5万3,000人で前年度比66%、特急「サンダーバード」は利用者数22万9,000人で前年度比115%。関西空港線など走行する特急「はるか」は利用者数12万1,000人で前年度比121%となった。

JR四国は年末年始期間の利用状況について、瀬戸大橋線が27万9,000人で前年度比110%、主要3線区(予讃線、土讃線、高徳線)が12万8,700人で前年度比112%と発表。JR九州は九州新幹線(博多~熊本間)について、年末年始期間は35万8,000人が利用して前年度比107.3%、西九州新幹線(武雄温泉~長崎間)について8万6,000人が利用し、前年度比109.6%と発表した。

  • 東北・北海道新幹線「はやぶさ」などに使用されるE5系

JR東日本は、東北地方の大雪の影響で、年末年始期間は山形新幹線・秋田新幹線を中心に遅れと運休が発生したと説明。それでも多くの人に利用され、前年を上回る利用状況となっている。

東北新幹線の大宮~宇都宮間・古川~北上間は利用者数191万8,000人で前年度比108%、盛岡~八戸間は利用者数27万6,000人で前年度比112%。上越新幹線(大宮~高崎間)は利用者数143万人で前年度比119%。北陸新幹線(高崎~軽井沢間)は利用者数77万1,000人で前年度比124%。秋田新幹線(盛岡~田沢湖間)は利用者数9万4,000人で前年度比110%。山形新幹線(福島~米沢間)は利用者数12万6,000人で前年度比103%となった。成田空港駅発着の特急「成田エクスプレス」は、年末年始期間に15万5,000人が利用し、前年度比111%とのこと。

JR北海道は、年末年始期間の利用状況について、都市間輸送実績が各線区で前年を上回り、とくに新幹線および旭川方面は大きく上回ったと発表。駅利用実績は新千歳空港駅で前年を上回る実績だったという。北海道新幹線(新青森~新函館北斗間)は利用者数7万5,100人で前年度比119%。在来線(主要3線区の特急列車)は23万5,300人が利用し、前年度比111%となった。