元プロ野球選手で野球解説者の山本昌氏が昨年12月17日、YouTubeチャンネル『フルタの方程式【古田敦也 公式チャンネル】』で公開された動画「球筋もトークも大きく曲がる! 歴代最高の“カーブ”を操る投手は誰だ!?【フルタの方程式AWARDS】」に登場。優勝争い中に骨折をした、意外な理由を明かした。

山本昌氏

山本昌氏が優勝争い中に骨折をした意外な理由

今回の動画では、「歴代最優秀カーブ賞」を選出する企画を実施。その冒頭、古田敦也氏が今中慎二氏の名前をあげた流れで、1993年のセ・リーグについて話す流れとなる。

この年、沢村賞を獲得した今中氏と並ぶ17勝をあげたのが山本氏だったのだが、自身に話が及ぶと山本氏は「あの時、俺、骨折したじゃない? 最後。本当にもう……」と当時を述懐。これに古田氏は「そうだ、ドラゴンズと優勝争いをしたんだ、93年ね」と思い出しながら、「なんで?」と質問。山本氏が「転んだんです」と即答すると、古田氏も「それはあかんやろ!」と即座にツッコミを入れた。

しかし、山本氏は「転んだのは転んだんだけど」と前置きしつつ、「外野でランニングしてて。松井達徳が打った打球がすごいドライブかかってきて」「ちゃんと見てたの。見てて、目を切って一回。そうしたら、こういう風に(自分のほうに)ドライブかかってきて。みんなが『わーっ!』って言い始めて、なんだ? と思ったらここ(目の前)にボールがあって、避けたのよ。それで転んでこっち(右肩)から落ちたら、ここの鎖骨を骨折」と、その時の状況を詳細に説明。「しゃあないでしょ、でもね。練習中だから」と、自身に非はなかったと訴えた。

これには古田氏も「まあ。まあね」と一応の納得は見せながらも、「でも、そこはうまく受け身を取ってほしいね」と注文をつけ、笑いを誘っていた。

【編集部MEMO】
プロ野球生活32年、50歳まで現役を続けた山本昌氏。NPB史上初となる50代での登板など、投手として数々の最年長記録を保持している。自身が現役を長く続けることができた理由として、YouTubeチャンネル『上原浩治の雑談魂』にゲスト出演した際には、「工藤(公康)さんの存在も大きかった」「あの人が長くやったんで、僕はその獣道を後ろから歩いて、気づいたら45歳」「それまで『球界最年長』と言われないんで、注目されないんですよ」などと語っていた。