俳優の横浜流星が5日、東京・浅草ビューホテルで開催された大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』(NHK総合 毎週日曜20:00~ほか)の初回放送パブリックビューイングに、小芝風花、愛希れいか、渡邉斗翔、中村蒼とともに登壇した。

「大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』初回放送パブリックビューイングin台東」に登壇した横浜流星

大河ドラマ第64作となる本作は、江戸時代中期の吉原が舞台。東洲斎写楽、喜多川歌麿らを世に送り出し、江戸のメディア王にまで成り上がった“蔦重”こと蔦屋重三郎を横浜流星が演じる。脚本は、『おんな城主 直虎』(17)以来、8年ぶり2度目の大河ドラマとなる森下佳子氏が手掛ける。

蔦屋重三郎ゆかりの地である台東区で行われたパブリックビューイング。応募数は約8,000件(約13,000人)、当選倍率は約18倍、来場者数は約700人となった。

『べらぼう』の第1回が上映された後、ステージに登場した横浜は「1話どうでしたか!?」と問いかけ、観客が大きな拍手で応えると、「ありがとうございます」とにっこり。そして、「作品が完成し、無事に届けられるというのは当たり前のことではないので、届けられて安堵していますし、これから1年、蔦重の人生の物語が始まりますので、皆さんに楽しんでいただけるように、愛していただけるように、全力を尽くしますのでよろしくお願いします」と力強く語った。

第1回を視聴した感想を聞かれると「普段自分が触れてこなかったジャンルの世界観だったので、蔦重として自分がそこに生きているのが不思議な気持ち」と答え、「撮影中からずっと感じていたのは、新たな大河ドラマが完成したなと。合戦はないけど商売の戦いが繰り広げられますし、森下先生の脚本の力によって、吉原の光と闇を包み隠さず描いているし、でもエンタメになっていて、そこのバランスがすごいなと感じました」と魅力を伝えた。

10年前には、『烈車戦隊トッキュウジャー』(2014~2015)でヒカリ/トッキュウ4号役を演じた横浜。「1年間作品と向き合うということは戦隊モノをやっていたときにあったんです。そのときに1年間、作品や役と向き合って、スタッフさんたちと一緒に作品作りをして、そこで芝居の楽しさを知り、この世界で生きていこうと決めたんです」と自身の転機を振り返る。

当時は「格闘家でいくか、大学に進学するか、この世界で生きていくか」悩んでいたと言い、続けて「10年越しにまたこういう機会をいただけて。そのときは戦隊モノのカラーが緑だったんです。今回、蔦重、緑ベースなんです。そういうところにも縁を感じて、初心に返れるし、身が引き締まって、そんな思いです」と感慨深げに語っていた。

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