JR東日本盛岡支社は、2025年3月15日のダイヤ改正で、電気式気動車GV-E400系を使用し、津軽線の青森~蟹田間で運転している上下各1本の普通列車を701系に置き換えると発表した。
秋田・青森地区のGV-E400系は、五能線や津軽線で国鉄時代から使用されてきた気動車の更新を目的として導入され、2021年3月のダイヤ改正で両路線の車両をGV-E400系に置き換えた。しかし、2022年8月の大雨で津軽線の非電化区間である蟹田~三厩間が被災。列車の運転を取りやめ、現在はバス代行輸送など実施している。同区間について、2027年春をめどに廃止する方針と報道された。
一方、津軽線の電化区間である青森~蟹田間で、現在もGV-E400系を使用する普通列車が上下各1本設定され、現行の下りは青森駅13時23分発・蟹田駅14時4分着、上りは蟹田駅13時19分発・青森駅13時57分着で運転されている。ともにかつて青森~三厩間を走る列車だったが、蟹田~三厩間が不通となったため、運転区間を短縮していた。2025年3月のダイヤ改正で、両列車とも使用車両をGV-E400系から701系に変更。津軽線の普通列車をすべて電車による運転とする。
あわせて時刻も変更。下りは青森駅13時16分発・蟹田駅13時51分着に繰り上げ、上りは蟹田駅14時14分発・青森駅14時54分着に繰り下げることで、折返し運転が可能な時刻となった。
奥羽本線でもGV-E400系(2両編成)で電化区間のみ走る列車があり、弘前駅11時39分発・青森駅12時27分着の下り普通列車、青森駅14時47分発・弘前駅15時41分着の上り普通列車について、ダイヤ改正に合わせて使用車両を701系(2両編成)に変更して運転する。