JR東日本長野支社は、ダイヤ改正と同日の2025年3月15日から、新たに篠ノ井線、信越本線、大糸線の計23駅で「Suica」を使った出改札サービスを開始すると発表した。あわせて首都圏エリアの「大都市近郊区間」(東京近郊区間)を拡大することなども発表された。
ダイヤ改正を行う3月15日から新たに「Suica」を利用できる駅は、篠ノ井線・信越本線の田沢~篠ノ井~長野間各駅(13駅)と、大糸線の北松本~穂高間各駅(10駅)。長野駅(信越本線)と篠ノ井駅(信越本線・篠ノ井線)、豊科駅(大糸線)の3駅に「Suica」対応自動改札機、他の20駅に簡易「Suica」改札機(入場機・出場機または入出場両用機)を新たに設置し、「Suica定期券」「My Suica(記名式)」「モバイルSuica」などタッチするだけで改札機を通過できるようにする。
「Suica」と相互利用を実施している他の交通系ICカードも利用可能。3月1日から利用開始する新しい「KURURU」など、地域連携ICカードも「Suica」エリア内の鉄道で利用できる。
長野県内で「Suica」を利用できる駅が増えることを受け、首都圏エリアの「大都市近郊区間」(東京近郊区間)も拡大される。現在、長野県内において中央本線・篠ノ井線の小淵沢~塩尻~松本間(辰野駅経由の支線も含む)などが首都圏エリアの「大都市近郊区間」に含まれており、今後は篠ノ井線・信越本線の松本~長野間、大糸線の松本~穂高間も「大都市近郊区間」となる。
普通乗車券で「大都市近郊区間」内のみ利用する場合、実際に乗車する経路にかかわらず、最も安くなる経路で計算した運賃による乗車が可能。ただし、乗車区間の営業キロにかかわらず、乗車券の有効期間は利用当日限りとなり、途中下車はできない。
長野県内の「Suica」利用駅拡大に合わせ、JR東日本長野支社管内のさらなる利便性向上をめざし、「駅ナンバリング」を導入・拡大(一部エリアを除く)していくことも発表された。信濃境駅から長野駅まで、中央本線(辰野駅経由の支線は除く)、篠ノ井線、信越本線の計28駅を「駅ナンバリング」の対象駅とし、2月から順次導入を進めていく。
JR東日本長野支社管内の「駅ナンバリング」は、路線記号(アルファベット2文字)と駅番号(数字2桁)を組み合わせ、路線ごとに設定した路線カラーを用いて表示。路線記号は中央本線を「CO」、篠ノ井線を「SN」、信越本線を「SE」とした。おもな駅について、上諏訪駅は「CO57」、塩尻駅は中央本線の「CO61」と篠ノ井線の「SN01」、松本駅は篠ノ井線の駅なので「SN06」、篠ノ井駅は篠ノ井線の「SN15」と信越本線の「SE09」、長野駅は「SE13」となる。