24時間365日、最新の気象・防災情報を伝える気象情報専門会社の生配信番組『ウェザーニュース LiVE』の江川清音・白井ゆかり・戸北美月にインタビュー。後編となる今回はキャスター同士の関係性や同じキャスターだからこそわかる“互いのすごさ”について3人がトーク。戸北がデビュー当時を振り返り、江川・白井に感謝していることを明かしたほか、それぞれの2025年の抱負を語った。

  • (左から)戸北美月、江川清音、白井ゆかり 撮影:島本絵梨佳

    (左から)戸北美月、江川清音、白井ゆかり 撮影:島本絵梨佳

戸北美月、デビュー放送直後を振り返り涙

――マイナビでは、戸北さんのデビュー直後にインタビューもさせていただいており、そのときにデビュー放送後に江川さん・白井さんが声をかけてくださったということをお話しいただきました。まさに今日のお三方のエピソードですが、当時のことを覚えていますか?

戸北:本当に緊張でガチガチでしたし、私は学生時代にデビューしていて、大学のある関西から通っていたため研修もそこまでしっかりできていなかったなかで、なんとか番組を終えて。そのときにゆかりんさんと清音さんがこちらに駆け寄ってくださって「おつかれさま! よかったよ」と……今でも泣けてくる……(涙)。

江川・白井:(笑)。

戸北:そのときに涙が出て、素敵な先輩に囲まれているなと思いました……今でも泣けるのすごくないですか……? それくらい嬉しかったんです! ありがとうございます。

白井:後輩を見守ることも多くなってきていたので、みぃちゃんのときも「がんばれ~!!」と。いきなり3時間も話すって結構大変なことだからね。

戸北:その温かい気持ちがとても伝わってきていました。ありがとうございます。

江川:成長した! 本当に成長した……。

白井:食リポもいちばん上手だし、コメントがうまいから、ず~っと見てられる。

江川:食べたくなるよね。

戸北:エア食リポって言っているんですけど、食べてないのに食リポできるんです(笑)。食べたいなと思っていると、頭の中で映像が出てくるんです。食べたらきっとこんな味なんだろうなと、想像しながら話してます。皆さんが送ってくださるリポートがおいしそうなので、 想像力がかきたてられます。

白井:成長しています!

先輩から後輩へ 気軽に何でも話してもらえるような存在でいたい

――今でも涙を流してしまうほど嬉しかった出来事だったんですね。一方で戸北さんにも後輩キャスターさんが増えてきましたが、皆さんに何か声をかけたりしたんでしょうか?

戸北:私が入社してから5人のキャスターさんが入ってきてくれたんですが、デビューした後に全員と2人でご飯に行きました。番組の前後だと時間が限られていてお話しがなかなかできないので、ご飯に行っていろんなお話をするのを私もすごく楽しみにしていました。私の後に入ってきたキャスターさんは、みんな私と同い年か1つ年上なんです。「私が先輩だから何でも教えてあげる」ではなく、「一緒に考えて一緒に頑張っていけたらいいな」と思ってます。

『ウェザーニュースLiVE』は24時間放送していて常に誰かが出ていなきゃいけないので、みんなで集まって話をするのが少し難しいんです。新しく入ったキャスターが「こういう時どうしたらいいんだろう」と聞きたくても聞けないタイミングもあると思うので、ちょっと頼りないかもしれないですけど、気軽に何でも話してもらえるような存在でいたいと思っています。

――先ほども成長しているというお話もありましたが、江川さん・白井さんから見て、戸北さんのこの姿はどう映っていますか?

江川:大きくなったね……私もライブビューイングで一緒に司会をやったときに、メインでトークを回している姿をみて、自分もうまく話しながら、私やゆいちゃん(駒木結衣)にコメントを振ったりしてくれて、「上手になってる~!」と感じて嬉しかったですし、回されていて楽しかった(笑)。

白井:みぃちゃんって周りをよく見ていて、うまいタイミングで声をかけているイメージがあります。場を仕切るタイプというよりは、「大丈夫?」と寄り添ってくれるので、そのみぃちゃんのスタンスで後輩たちを応援してあげてほしいなと思います。

「このキャスターのここがすごい!」

――本当に個性豊かなキャスターさんがそろっていますが、3人からみて「このキャスターのここがすごい!」と思う部分はありますか?

白井:好きなものを好きと発信できるパワーがすごいと思うのが、松雪(彩花)キャスターと小川(千奈)キャスター。自分の好きなものを広げていって、妖怪のコーナーをやったり、モンブラン部を作ったりしていて、それだけ象徴的なものが個々にあるのがすごいです。

戸北:まゆちゃん(魚住茉由キャスター)も、お芋キャラが確立されてます! ゆかりんさんも一緒に芋掘りされてましたよね。

白井:最初、番組だけで言っているのかと思っていたんですが、全然違くて……移動中の車の中でもず~~っと芋の話していて、「芋フェスに行ったんです! この写真見てください!」と教えてくれてました。

戸北:雑談もお芋なんですね(笑)。

白井:芋掘りのときも、達人みたいな方に教えていただいたんですが、終わった後もずっとその達人と芋の話をしていて、「本当に芋が好きじゃないとできないな」と……本物の芋LOVER(笑)。

戸北:憧れの先輩方がたくさんいるなかで、ほぼ毎日顔を合わせているのが、山岸キャスターと駒木キャスター。同じ夜の時間帯の番組を担当させていただくなかで、近くでお姿を拝見していると、番組のためにいろんな準備をされてるんです。早めに出社されて準備していたり、番組の直前まで何か作業をされていたり……。笑いもあり、しっかりした情報もある安定した番組をお届けできているのは、しっかり準備をして視聴者の方を楽しませる努力をされてるんだなと実感しています。

白井:2人とも勉強熱心だよね。

江川:私はななちゃん(高山奈々キャスター)の芯の強さがすごいと思っています。人それぞれ大変なときってあると思うんですが、ななちゃんは裏でも常ににこやかで、すごい強い子なんです。

戸北:確かにななさんは笑顔じゃないときがないんですよね。カメラの前だけじゃなく、常に笑顔。

白井:パワーを放っていて、こっちも笑顔になりますよね!

――最後に、2025年の目標をお聞かせください。

戸北:私は今、パラグライダーのパイロットを目指して、がんばっています。デビューしてからしばらくしたときに予報センターの内藤さんからお話しを聞いてから、「私もやってみたい」と思っていて、最近本格的にスクールに通い始めたんです。風をコントロールしながら飛ぶんですが、例えば今日は西風だと聞いていても、自分の周辺半径数mでは急に南風になったり、急に風が止んだりと瞬間的に変わることも。そういうものを勉強しながらスポーツができるのがとても楽しくて、来年はパラグライダーのパイロット証を取って、「空飛ぶお天気キャスター」として、空から中継できたらいいなと密かに目標にしています。

白井:私もなにかライセンスを取りたいな! ふと温泉に詳しくなりたいと思ったので、温泉マイスターの資格とか。たくさん知っていたら温泉にいっぱい行けそう(笑)。「ここの効能はこうなんです」とお話しできたら、番組の幅も広がっておもしろいかもしれないです。

江川:私は……スーパーウーマンになりたいです! ウェザーニュースキャスターとしても皆さんの架け橋になりながら天気を伝えていき、広報としても会社のアピールをしていきたい。今は1人で判断できないことが多いので、取材から全部1人でできるようになりたい!

戸北:かっこいい……さっきななさんがずっと笑顔ですごいとおっしゃっていましたが、私は清音さんにも同じことを思います。

江川:本当ですか(笑)?

戸北:どんなときも常にパワフルで笑顔で。体力が自分の何倍あるんだろうと憧れます!

■江川清音
1989年12月3日生まれ。北海道出身。愛称はさーやん。趣味・特技はダンス、フラワーアレンジメント、クレイデコレーション、カルトナージュ、カリグラフィー、ヨガなど。2008年からウェザーニューズでキャスターを務めている。2024年に産休・育休から復帰し、キャスターだけでなく同社の広報としても活躍している。

■白井ゆかり
1991年6月25日生まれ。埼玉県出身。趣味・特技は茶道、ヨガ。愛称はゆかりん。2015年9月にキャスターデビュー。高山奈々キャスターとは同期。2024年に産休・育休から復帰し、キャスターとしてだけでなく、同番組の制作・企画スタッフとしても番組を支えている。

■戸北美月
1999年12月29日生まれ、福岡県出身。愛称はみーちゃん2021年12月にウェザーニュースキャスターとしてデビュー。趣味・特技は、酒蔵巡り(日本酒検定2級)、筋トレ、料理、ピアノ。